薔薇の吐息2014

前ブログから引越しをよぎなくされ、流れ着いたおばさんのひとりごと

なんとなく…桜のこと

2007-03-28 23:38:39 | 日記

 もちろん、北海道では桜は咲いていない。今日も雪が降った。

 なんだかね、桜の花って、日本人のDNAに何らかの暗号のようにしっかり刻まれているんだろうか。……。だって、ニュースにだって、しっかりなるしね。どこぞで、何輪咲いたかってことが、重大なことのように。

 何がいいんだって、そりゃ、満開のあの桜色。

 満開の花びらの舞い散る姿って、なんともいえないだろう。って、疑問? いいえ、確信。

 本州は最高気温、20度って、いうことで、桜も五分咲きくらいになっているらしい。こっちは5度だけど。

 私も桜好きです。満開の桜と降りしぶく桜の花びらの情景って、もう、なにもいえないって感じですか。

 そういえば、桜を扱った歌の、なんと多いこと。日本ならではですかね。

 今日は、いきものがかりの「SAKURA」を聴いてますが、いいなあ。切ない。甘い。で、酸っぱい。いい歌だな思う。

 歌にしたり、詩にしたり、唄にしたり、って、昔から日本人に愛されてきた桜の花。つねづね不思議に思ってきたんですよ。

 なぜに、桜の花に人は一喜一憂。万葉の昔から。

 西行の歌にあるでしょ、満開の桜の下に、屍を晒すなら、本望……てな、歌。

 満開の桜もいつかは散りしぶく。

 日本人て、どこかで、盛りを過ぎたものの移ろいゆく姿を知っていたんじゃないかなって。

 そこに、えもいわれぬ、美というかそういうものを、意識していたんじゃないかと。

 移ろう時間と、人の心、桜も……散る。どんなに美しくても……。いつかは、消えゆく…。

 でも、その儚さを、めでる。

 めでる。って感情。が、日本人のDNAに刻み込まれているんじゃないかと……。

 消えゆくものへの愛情って、なんか、すごくない? 素敵って思うのは私だけ? 

 淡いうすい赤の花びらが、散る姿は、無条件に、綺麗ってことでいいのかな。邪推のような解釈なぞ、必要ないのだろうな。

 でも、桜、私好きだな。

 この季節に芽吹いた「桜」の曲を、じっくり聴いて、日本人のささやかな本質に耳を傾けるのも、いいんじゃない。

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