デビラブ吉 (Lucky DeviLove)

ランキング競争から離脱して、
これからは、医療や健康と食事についてメインに書いていこうと思います。

BBS社 ブランドと会社更生法

2012年12月30日 | ビジネスに関係ありそうな日記

知財業界で、BBS事件というと、並行輸入の話。

 

でも、年末なので、BBS社の倒産情報について、書いてみます。

 

「BBS」といえば、ドイツのホイールメーカで、一斉を風靡したブランドです。

 

そのBBS社は倒産したの?

 

2011年11月、BBS社が倒産しそうになると、小野グループは、BBS社を商標権ごと買収しました。

しかしながら、今年、2012年11月、小野グループの中核企業(ワシ興産と関連会社)は、会社更生法の適用を受けることになったようです。

 

負債総額は、関連3社で645億円(東京商工リサーチ)。

 Yahoo ニュースを読むと、事業は継続されるようです。^__^;

 

事実上の倒産は、なにが原因で、どうすればよかったのでしょう?

ちょっと、考えてみました。。。

 

原因①

BBSブランドの人気の低下

BBS社の人気は、2004年以降の検索トレンドを見ると、本国のドイツではなく、中国に移っていたようです。

しかしながら、少なくとも、検索トレンドは、下降を続け、2011年には、2004年の20%まで低下していました。

ブランド商品は、一般には高額ですが、その理由を支える人気が低下すれば、高額だと販売は低迷しますね。。。

ブランド価値が無くなった分、価格を下げれば、ブランドではなくなりますかね。。。これは困りましたね。

 

BBSの検索トレンド

BBSの検索トレンド

 

 

原因②

自動車販売の低迷

中国における自動車販売台数の伸び率は、リーマンショック(2008年)以降の減税政策(補助金など)などの効果により、2009年には、大きく増加しましたが、2011年には、既にリーマンショック水準に戻っていました(内閣府資料「世界経済の潮流」)。

ちなみに、最近は、電気製品も、中国では売れ行きの増加が低迷しているようですね。。

2009年は、「短い成長期」だったんですね。。。

 

でも、BBS社を買収した時(2011年)には、既に、同社の売上高は2009年時の3割程度に、激減していたようです(46億円)。アグレッシブな買収というわけではなかったんですね。。。。

同社の倒産は、東日本震災や、タイの洪水が原因だと、各ニュースソースには、書いてありますが。。。本当でしょうか??

メルセデスAMG、フォース・インディア、ケーターハム、マルシャなどが納入先メーカだったようですし、この時期、ベンツ・BMWの業績は、良かったはずなので、東日本震災の影響は、薄いような気がしますね。

 

同社の別の不安要因の1つとしては、納入先の1つであるケーターハムは、ルノーと合弁会社を作ったので(2012年11月)、場合によっては、ホイールはルノーから買うというオプションもあるのかも知れませんね。。

 

中国における自動車と家電の販売成長率

中国における自動車と家電の販売成長率

 

 

原因③

粉飾決算

yahooニュースを読むと、会社更生法申立書には「小野グループは巧妙な方法を用い、多額の粉飾決算を行い、残高証明書、当座取引計算書まで偽造する悪質性の高い行為があった」と書かれています。そういえば、2012年12月にも、オリンパス株式会社が損失隠しに利用した会社(アルティス、NEWS CHEF)が108億円の負債総額で倒産しましたね(特別清算開始)。

 

会計処理は、「1円単位でピッタリとあう」なんてことはないのが普通だと思うので、多少の間違いはあると思いますが、悪質性の高い粉飾決算、もし私が担当者だったら、しないものでしょうかね。。。。 例えば、会社が傾いたときに、粉飾決算をして株価が維持されると、業績が回復して、会社が助かってしまう可能性がある一方で、市場で必要以上に悪評価を出されると、傾きだした船は、本当に沈んでしまう場合、、、、し、し、しないですよね。。^__^;

 

ちなみに、小野グループは、ドイツのブランドレンズ(カールツアイス)も取り扱っていたはずですが、こちらも41億円の負債を出して会社更生法の適用を受けてしまいましたね。

 

 

さて、ここまでの流れが、1年前に分かっていたとして、後づけでいいから、解決法が出せるでしょうか。。。

 

①魅力ある技術・商品開発

②継続的なブランド戦略・広告

③耐性の高い販売チャネル

④販売を確保する知的財産

⑤悪質性の高い行為をしない体質づくり

⑥人事採用と内部運営

 

一応、考慮の項目を挙げてみましたが、、、具体的な内容があるわけではなく、、、、

思いつきで、1つ挙げるとすると、優秀な中国系の若い人の採用を起点として、解決法を考えてみたりするのが良かったような気がしますね。。

 

以上、ちょっと、考えてみましたが、ちょっと考えただけで終わってしまいましたね。。

 

ごめんなさい。^____^/

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Big Data Analysis ビッグデータの解析

2012年12月14日 | 解析

 とても素晴らしい発見だと思って、「箱入娘面屋人魚」の話を書いたら、あまり反応がなかったので、別の記事を書きます。また、興味ない人も多いかもしれませんが、。。。

 

ブランドとビッグデータの話。

 

(1)商品のブランド

Googleの検索トレンドは、検索に用いたキーワードの統計を時期や地域に応じて収集して、グラフに表示してくれます。

毎年、12月になると、ブランド品を探し始めること、ないでしょうか?

若いころ、シャネルの香水を探したり、ビトンのバックを探したりと、そういう男は多いものです。

この検索トレンドによると、12月になると、特定のキーワードで検索した回数にピークが表れます。

毎年、周期的にピークが表れます(グラフの通り)。

そう、クリスマスのプレゼント商品を、多くの人が探し始めるため、検索回数がピークをむかえるわけです。

日本だけでなく、英語のキーワードで検索しても、どこの地域でも、12月にはピークが表れます。

世界中で、特定のブランド商品を、誰かが欲しいと思って、懸命に検索しているわけです。。。。>__</

 

下のグラフは、ブルガリ、ティファニー、カルティエ、シャネルをキーワードとする検索回数の統計を示しています。

これらの商品を、おそらく多くの男性が、時として女性が、探したりしているわけです。

 

国内の検索ランキングの第1位は、ティファニーとシャネルが競いあっています。

ところが、ブランド品の検索回数は、2010年ごろまでは、毎年、少しずつ、減少していました。

ブランド品の人気が低下していたわけです。

ところが、2010年ごろから、検索回数が、少しずつ上昇をはじめています。

なぜなんでしょうかね。。^__^;

ソーシャルやネット上の宣伝効果が出ているんでしょうか、それとも別の理由でしょうか?

 

特に、No.1とNo.2のティファニーとシャネルは、ずいぶんと上昇しています。

下位のブルガリとカルティエは、上昇率が少し低い。。。。

これらが同一企業で、ジャックウエルチが仕切っていたら、No.1, No.2を残して、残りは撤退~なんていうのでしょうかね。。

 

Brand Trend

Brand Trend

 

 

(2)国のブランドと投資先

検索キーワードを国別に見てみました。

すると、日本に興味のある人って、比率としては、毎年、少しずつ減っていることがわかります(グラフ参照)。

 

韓国は、検索数は微増しています。

 

もちろん、2011年の震災の時には、世界中が日本に注目しました。大きな検索数ピークが観察されます。

 

日本に興味がある国は、どこでしょうか?

日本をキーワードとして検索している国、それは、順番に、ラオス、ミャンマー、カンボジア、モンゴル、シンガポール、マレーシア、インドネシア、香港、レソトのようです。これらの国は、何らかの理由で日本に興味があるわけですが、その興味の源泉は、おそらくテレビや企業の広告などではないでしょうかね。。。そうでなければ、検索しないですから、既に何がしかの投資が、これらの国では始まっている、或は始まりつつあると考えられます。

Brand of National

Brand of National

 

 

ところで、日本を検索している国のうち、「レソト」ってどこでしょうか?

知らない国ですが、調べると、南アフリカにある人口200万人の国のようです。

きっと、何かあるのでしょうね。。

 

Who is interested in  Japan?

Who is interested in Japan?

 

Conutries

Conutries

 

 

同じように、韓国をキーワードとして検索する国、すなわち、韓国に興味のある国は、どこでしょうか?

概ね、ほとんど日本の場合と同じですが、レソトはありませんでした。

韓国をキーワードとする割合は、日本と違って、最近は、少しずつ増えています。。。

 

Who is interested in  Korea?

Who is interested in Korea?

 

 

中国に興味がある国は、以下の通りです。

意外と南アフリカの諸国で、検索をしている人が多いですね。。。

中国というと、食料問題などで、南アフリカへの農地買収に積極的などと、どこかで聞いたことがあります。

今年のIMFの年次大会では、南アフリカへの投資については、大きくとり挙げられていましたし、数年前には、ボストンコンサルティンググループなども南アフリカに支店を作ったりしましたね。。そういう影響なのでしょかね。。

 

Who is interested in  China?

Who is interested in China?

 

 

台湾に興味のある国は、以下の通りです。

そう、台湾に興味のある国は、台湾なのです。。。

検索キーワードは、"Taiwan"ですがね。。

台湾では、自国内で"Taiwan"で検索をする人が多い。

なぜでしょうか。。。??

台北市内には、数多くの国旗が立っていますし、英語を使う人も多い。

中国本土から渡ってきて台湾人になった人も、他の国から来た人も、もともといた人も、

いろんな立場の人を纏めるための国旗があって、英語も使うし、

それが検索キーワードにも反映されている?のかもしれませんね。。

本当のところは分かりませんけどね。。。

 

検索ランキングの多い「ガンビア」ってどこの国でしょうか?

これも検索すると、南アフリカの小国なのですが、台湾の馬総統が訪れた国の1つのようです。。。

馬総統って、結構、優秀なんでしょうね。。。少なくとも外交面では優れている。。

国内の公共料金は値上げしてしまいましたが、馬総統にとっても、産業の空洞化を止めて、

国内産業を強化できるかどうかが、注目されますね。。。

 

Who is interested in  Taiwan?

Who is interested in Taiwan?

 

 

韓国企業と日本企業のコーポレート「ブランド」について考察してみるとします。

 

確かに、金融系ブログ(Zero Hedge)の2012年11月の記事では、

「Goodbye Japan, Hello Korea」

という記事が出ており、実際に、ドル建ての指数を見ると、企業の業績は、韓国企業の方がよいようで、

Hellow Koreaといっても、まあ、そうかなあと、少し寂しく思ったりします。

 

US Market

US Market

 

 

 

もちろん、ブランドの知名度は、SONYなどの方がSumsungよりも高いわけです。

12月になると、SONY製品のプレゼントが欲しくなる。

クリスマス商戦のSONY製品って、何でしょうかね、プレステとかでしょうか?

 

いずれにしても、SONYは、ティファニーと同じように、12月には検索ピークがたちます。

消費者が、欲しいと思って、探し始めるわけです。

 

ただ、SONYの検索トレンドは、微減。。。。株価と同じトレンド。。

東芝、シャープは、12月にはピークが立たない。。。

クリスマス商戦において、消費者が渇望するほどの商品はないということでしょうか。。。

 

12月にピークが立つグループの中で、ブランドの人気を増加させるティファ二ー、

じりじりと低下するSONY。

ティファニーにあって、SONYに足りなかったもの、時間があったら考えてみようかなあと思います。。。

答えは、、、、、、、

そういえば、丸の内にある創英国際特許法律事務所の上の階に、「ティファニー」の日本の本社があります。

きっと同じエレベータに乗っているわけですから、機会があったら聞いてみようかな。。。。

 

^___^/

Sony or other companies' Brand...

Sony or other companies' Brand...
 
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文学は進化したか? ~箱入娘面屋人魚~

2012年12月13日 | 歴史と文学

「箱入娘面屋人魚」 山東京伝作

少し、読んでみた。中古本でいうと、「江戸戯作草紙」に載っているらしい。

 

箱入娘面屋人魚。鯉の遊女との恋の末、人面で、魚の体を持つ子供が生まれてしまうのだ。

人魚なのだそうであるが、欧米の人魚とは、風貌が少し違う。。

この人魚の赤ちゃんは、悲しくも海に捨てられてしまうのだ。。>_<。

 

その後、人魚は、漁師の平次の網にかかるが、平次は人魚を妻にしてしまう。

平次は、貧乏なので、人魚は遊郭で働くことになる。

ところが、人魚は魚臭といわれ、遊郭を追い出されてしまうのだ。。。。

 

この話、最後は、ハッピーエンドのようだけれど、

人生観が凝縮されていて、素晴らしい。。。と思ってしまう。

 

若くして、この話を楽しめたという読者は、現代のような柔な感覚ではないような気がする。 

作品は、読者の環境から生まれているような気がした。。^____^/

 

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