広汎性発達障害児と軽度知的障害児・LGBTとかかわりが深い心理カウンセラーのブログ

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発達障害は悪いことじゃないんだよ。むしろ・・・?

2021年05月18日 | 発達障害児

軽度知的障がい(MID)・発達障害(PDD)いろいろな特徴

MID・PDDを持っている子たちの中には、一見とても普通で「それっぽくない」子供たちがとても多く存在しています。その子供たちにいつ告知をするか。と言う子は子育てにおいて、とても大切なことの一つだと考えています。

大人になってから。子供のうちから。それはみなさん人それぞれでお考えも一人一人違っていて当然ですが、我が家はどうだったのかをお話したいと思います。この記事では発達障害のお話をしますね。

上娘が発達障害とわかったころ時代背景

まだ発達障害と言う言葉も内容も、ほとんど世の中に知られていなかった時代です。今でこそ発達障害のいろいろな知識が(間違っているものもあるとはしても)浸透しています。

自称スクールカウンセラーの精神科医でさえ「しつけの問題だから」と説教する始末。・・・根に持ってます。

「精神科医だからプロ」と言う私の信頼を覆してくれた医師でしたが、そんな「発達障害を知らない」医師もとても多かったのです。

のちに有名な児童心理専門医師から「典型的アスペルガー症候群(AD)よりのADHD」と伝えられる娘。

自称スクールカウンセラー医師は「しつけもできない親が子供を精神病にしようとしている」みたいな雰囲気ムンムンでした・・・。

そんな時代だったんですよね。

発達障害(ADHD)と我が子に伝えた方法

私はすぐに娘に話しました。と言っても、ひざを突き合わせてではなく

「今やったこと(行動を説明)は相手にとって怒らせる行動で、あなたがそれを他人にされたらどう思う?それがわからないのは発達障害だからだけれど、他人は大目に見てくれないよ」

と。

叱る行動を明確化→自分の身に転嫁する→わからない理由(発達障害)→他人の心理

と叱るようにしていました。これを上娘は「理詰めで責めるから逃げ道がなくてつらい」と言っていましたが。

あとは

発達障害を言い訳にするな。それはあなたの都合で他人には関係ない。わからないことはすぐに誰かに聞く。相談する。忘れるなら、絶対に無くさないもの(腕とか)にメモをする。発達障害である自分の特徴は仕方がない。だけれど、その特徴に甘えないで。ねじ伏せる方法を考えなさい」

と。

日常の中で、どこが「発達障害」と言われるのか。どこが「他人に理解されないのか」。どこが「相手を傷つけるのか」を明確にするようにしてきました。

それは発達障害と言う自分が持つ特徴のせい」だけれど、それを【他人に甘えることに使わない】と言うことを徹底しました。

なので発達障害を「自分の特徴」として、上娘は理解しています。

療育は自覚から始まるもの

みなさんにはみなさんの価値観や療育についての考え方があると思います。若き日の私は、

「本人に自覚がない物を正すことはできない」

と信じていました。ない物を「直せ」って無理ですよね。例として

「そこにリンゴが置いてあるから、箱の中に入れておいて」

って言われても、リンゴなんてそこには見えないとしたら?

見えない理由もいくつかあります。

+認知していない(リンゴがどんなものなのかわからない)

+もともと存在しない

+視覚情報の欠落(視野がない)

色々なことが思い浮かびます。

私は「リンゴを知らなければ、リンゴを箱に戻すことはできない」と考えたのです。これを発達障害に言い直すと、

発達障害が自分にあると知らなければ、それを自分で修正していくことはできない

と言うことです。

発達障害だから「健常者」にはなれないのではなく、自覚して自分の特徴を知ることで「相手との摩擦の原因」を知りそれを解決に向かわせる。

健常者とうまくやっていくには、健常者になる必要はないんです。だって健常者でも輪に入れていない人はたくさんいますから。

人間関係の摩擦を減らして滑らかにすればいい。それだけなんです。

そのために「ADHD」と言う自分の特徴を知り、「この言動が原因で相手を傷つけてしまう」と言うことを知ればいい。

そうすれば過ちを犯してしまっても謝罪ができる謝罪した相手を人は責めることはできません。心理的にも。

そのために私は上娘に告知しながら育てました。

自分をADHDと知って育った上娘の今

18才になった上娘は現在失敗すると「ADHDだわーアハハハ」と言っています。ですが対人関係にその特徴はほとんど出ていません。

医師も「障害ではなくて特徴レベルに低下してるからねー」とのこと。友人たちも

「どこが発達障害なの?」

と聞いてくるので、いろいろ説明しているそうです。他人に対して物おじしないと言うADHDの特徴を持っていて、誰でも捕まえて世間話をするのが特技になっています。

待ち合わせでヒマだと知らないおじさんやおばさんと話をするので、親はびっくりします。

発達障害は「障害」になるけれど、「特徴」として素晴らしいものに転嫁できるんだよ。と言う一つの例かもしれません。

我が子のことをいつも考えている皆様に

私はこんな子育てをしました。みなさんも悩み苦しみながら、いろいろ考えつつ療育や育児にまい進されていることと思います。

それは花壇に花の種をまくようなもの。それか必ず花をつける日が来ます。

すぐに結果が出ずにくじける日もありますが、誰かに助けてほしいと思われるほどつらいことがあればいつでも話しかけてくださいね

まあ実際私もブチ切れたことは多々あるのですが・・・フフ。

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引用:【実体験】発達障害であることを子供自身につたえるのはいつ?│軽度知的障がい児・発達障害児総合カウンセラー宮田のブログ

 



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