通勤途中の小学校の桜を眺めながら、
「そろそろ蕾も膨らみかけてきたなぁ」と思っていたら、
一気に咲いてしまい、そして急な雨で散ってしまい、
気が付けばもう黄緑の若々しい新葉がたくさん開いていた。
「後は散るのを待つだけ」という、
桜が咲いて嬉しいが咲いてしまえばすぐに地面を汚す物になってしまう、
咲くのを待っている時が一番ウキウキする・・・そんな気持ちを書こうとタイトルまで決めて下書きに入れたのに
あれよあれよという間に今回の旅行になってしまった。
今回もメンバーは去年と同じで母と姉達と私の四人。
行先も去年と同じ某温泉地だ。
去年は食事が夕朝どちらとも部屋食のシルバープランにしたが、
今年は姉が部屋に露天風呂が付いているのがいい!と言う事で、
ホテルの最上階の露天風呂付、夕朝部屋食のプランを予約した。
今年は私も連休を取りお昼過ぎに某温泉地についた。
四人でお昼を食べ少し早めにホテルに到着。
すぐに部屋に案内してくれた。
私はさほど興味は無いが、
姉達は好きな時にさっと入れる露天風呂が目の前にある・・・
それがいいのだそうだ。
露天風呂に興味津々なシルバー達(笑)。
電車の中で海を写そうかと思い、
そしてふと不安になった。
カメラをカメラケースに入れたのは覚えている。
でも今朝それをカバンに入れたっけ?
もしや~~~!?とカバンの中を捜したが・・・
ああ・・・これだから歳は取りたくない
真っ先にカメラを用意しておいたのに・・・忘れるとは。
なので今回は全部ガラケー写真なのだ。
風が強かったが天気も良いし夕食までかなり時間があったので、
みんなで目の前のビーチに出掛けた。
こんな葉の伸び方の木ではない。
強風の為真上に引っ張られているのだ。
観光客の姿もまばらで白い砂浜もそんなに汚れていなかった。
真夏の海辺が想像できないほどのガラ空き状態。
小さな貝殻を拾うシルバー親子。
若者ではないのでそんなに長時間砂浜で遊ぶ事も出来なくて、
部屋に帰り順番にお風呂に。
温泉に浸かりながらぼんやり海や砂浜を見るなんてそうそう出来る事ではない。
太陽も海に沈んでいく。
夕暮れの中遊ぶ人たち。
夕食は去年の方が種類も多く豪華だったような・・・。
それはみんなの意見だ。
部屋代が高くてもプランによって変わるのだろう。
お風呂が高くついているのかもしれない。
私は自分の布団以外ではなかなか眠る事が出来ない。
9時過ぎには部屋の電気を消して、
みんな横になっていた。
私は寝っ転がってTVを見ていたが、
運転で疲れたのかすぐ上の姉は数分で鼾をかいていた。
私は夜中にひっそりと又温泉に入り真っ暗な海をぼんやりと見ていた。
なかなかぐっすり眠れないと早く朝になって欲しいと思ってしまう。
やっと朝が来た。
朝風呂に・・・。
朝ご飯はチョーが付くぐらいの豪華さ
全部食べれないよ~~
鉄板で自分で焼く干物やウインナー類がすごく美味しかった。
ご飯を御代わりしたいがご飯を沢山食べると料理が食べれない!
翌日の方が強風も収まり快晴だった。
楽しい時間はあっと言う間に過ぎてしまう。
朝ご飯で満腹になった為お昼ご飯はそれぞれ食べる事になった。
チェックアウトし土産を買い、
私を駅で降ろし姉たちは帰っていった。
駅でおにぎりを買い私は特急電車に乗り住み慣れた街へと帰ったのだ。
私は昔から砂浜に行くと必ず貝殻を拾う。
山奥育ちなので海の物に憧れがあるようだ。
今回も写真を撮りながら捜していたら、
母も少々曲がってきた背中を更に曲げて一緒に貝殻を拾ってくれた。
もういい歳をした娘が貝殻を拾う姿を見て年老いた母はどう思っていたのだろう?
もし私が母ぐらいの歳になって、
60前の息子達が貝殻を拾っていたら・・・どうだろう。
やはり一緒になって拾うのだろうか?笑