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ハンギョンとヒチョルを応援します!

chained hearts

2009-01-25 | FanFiction(ハンチョル)
こうやって、あいつの部屋を覗くのが習慣になって、どれくらい経つんだろ…

キレイに片づけられた部屋に置かれた主人を無くしたベッドに、時折乗っかって、あいつの居たことを確認する。





めずらしく目覚ましよりも早く目覚めた俺は、まだ時間があるってことで、もう一度心地よい世界へ逆戻りしようとしてあることに気付いたんだ。

(あっ)

飛び起きるなり、あいつの部屋に直行すると、あいつのベッドが久々まあるく膨らみを作っていた。

(帰ってる…そう、帰ってたんだ)

「ハンギョン、おいっ起きろよ」

静かに横たわっているその体を、俺は激しく揺らした。

「…んっ……」

固く閉じられていた瞼を少しだけ開けたあいつは、ベッドの脇に置かれた時計を乱暴に引っ手繰ると、黙黙と時を刻むその針を確認した。

「…まだ、こんな時間……」

悔しいことに、傍にいる俺のことなんて一切見ることもなく、枕を抱えるようにして再びあいつは突っ伏した。

正月には北京に帰っちまうあいつとは、こんなわずかな時間すら希少価値が高く思えてならないわけで。

「おいっ、ハンギョン寝るなよ」

俺はさっきより激しく揺さ振った。

積もり積もった話を捲し立てるように話す俺に、何度も何度も眠い目を擦りながら一晩中付き合ったあいつを寝かせてやればいいことはわかってる…

だけど…

(そうだ!)

俺はあいつのベッドに身体を滑り込ませると、すっかり冷え切った足をあいつの足に絡ませた。

「うわっ、やめろ」

逃げるあいつをしつこくベッドの中で追いかける俺。

「あーっ、もう目が覚めたじゃないか」

暴れていた俺の体をあいつは押さえつけると、観念したように、

「で、何の用?」

今度は俺を瞳の中に捕えて言った。

「用ってことは無いよ。ただ目が覚めたから」

そう答えた俺の誰でも触らせやしない頬に触れるようにパンチすると、プハハって噴き出すように笑ったんだ。

「明け方まで、あんなに話してたのに…元気だよな」

半ば呆れたように笑うあいつに、つられるようにして笑う俺。




そんなことが当たり前だった日々が、今ではもう…

それでもこうやって会えば、離れているのがウソのように二人笑いあえるんだ。

Miles Away

もう大丈夫。


(出処:希cy)

AX

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