Addicted To U

ハンギョンとヒチョルを応援します!

Amour Eternel

2010-02-16 | FanFiction(ハンチョル)
あれからもうどれくらい経つんだろ。

お前が俺の前から居なくなって…

あの日、予告なしに告げられたお前のこと。

俺の周りはあの日からずっと闇に包まれたまんま。


どうして俺に相談してくれなかったんだ?

どうして俺はお前のこと気付いてやれなかったんだ?

どうして…

どうして…


自問自答して…

答えなんて永遠に出るはずもないのに。


そして俺は…

こうやって毎日掛かってくるはずのない携帯をぼんやりと見つめている。


ブルルルル…

はっ。

俺は急いで携帯を取るとそこには夢にまで見たお前の名が表示されている。

「ヒチョル?」

ハンギョン!

お前の名を呼びたいのに、言葉にならない。

「ヒチョル??」

「…ああ」

「ヒチョル…新年、おめでとう」

「…お…おめで……と…」

「ヒチョル?ヒチョル、泣いてる??年明け早々泣くなよ」

「…泣いて…泣いてなんか…」

カラカラといつものように笑うお前。

胸いっぱいで俺の気持ちが溢れそうだ。

「ヒチョル。誕生日…俺の誕生日に、ありがと。今年も一緒に酒が飲めなかったな。でもああやってお前に祝ってもらえて嬉しいよ」

「………」

「ヒチョル、元気にしてたのか?風邪とか引いてないよな?飯は?飯はちゃんと食ってるのか?」

「………なんだよ…なんだよ、それ。…俺が…俺が聞きたいよ。ずっとどうしてたんだよ?俺、心配してた。お前が居なくなってから…ずっと」

一度流れ出した言葉は止まることを知らない。

「体の調子は治ったのか?元気に…元気にしてんのか?今…今どこに居んだよ?…帰って来いよ。なぁ…俺のとこに帰って来いよ」

「…ヒチョル」

「ハンギョン、なぁ、早く帰って来いよ」

ずっとお前に言いたかったこと。

「ヒチョル…もう帰らない。俺はもう二度とお前のとこには帰らないんだ。だから…ヒチョル、俺のことはもう忘れてくれ。お前には友達も…そしてメンバーもいる。支えてくれるやつはいっぱい居るんだ。だから…だから、もう俺のことは記憶から消してほしい」

何?

今…今何て?

俺、お前の韓国語…聞き取れなくなったのか?

消す?

消すって何をだよ。

「……は…ハン…ンギョン…何…わかん…わかんねぇ…よ…」

「ヒチョル、お前のためだ。俺のことは忘れるんだ」

あっ。

1時8分…

まだこんな時間…

cy…cy…更新しなきゃ…

ピーーーーーーーーーーーッ プツっ


ハァ ハァ ハァ

夢…

夢…か…

リアル過ぎて…俺…

ヤベっ…涙止まんね…


飼い始めたばかりのベンシンとお前によくなついていたヒボムを預けて俺は空港へ向かった。

お前がどこに居るかなんてわかるわけない。

でも…

もう、待っていたくないんだ。

空港の玄関を出ると雪がふわふわと舞っている。

俺は舞い落ちる雪をじーっと見上げていた。

この空の下…

どこかにお前がいるんだよな。


お前の故郷を歩きまわって2日が経とうとしている。

見慣れない景色…

理解しえない言語…

面倒なことは今まで全てpassした俺だけど…

お前に会いたくて、こうやって必死に探しまわっているんだ。

喉乾いたな。

自販機を探して公園の中を探し回る。

池の周りには無数の渡り鳥が餌を突いてはまた飛び立ってゆく。

渡り鳥は命がけで海を越え元の場所へ帰るという。

まるでお前のようだな。


ふと池の対面に目を遣った俺は、ベンチに座る人影を捉えた。

ハンギョン…

それは忘れるはずのないシルエット。

俺は走った。

地面を蹴って…

まるで陸上の選手になったかのように、素晴らしい走りだったと思う。

「ハンギョンっ」

「ヒチョル…どうして…どうしてここに」

言葉なんて要らない。

そんなもの必要ないんだ。

俺はハンギョンに抱きしめられながら、それまでの寂しさが嘘のように溶けていくのを感じていた。

「ヒチョル、愛してる。これからも…ずっと永遠に」

「ああ…」

未来なんてわからない。

でも…

このぬくもりに嘘はないから。

だから俺は、もう寂しくなんてないんだ。


FIN

AX


最新の画像もっと見る

コメントを投稿