goo blog サービス終了のお知らせ 

愛しの citta

∞ こころ と カラダ に 島 と 風 を ∞

やっぱり、カラダおもい。

2009年06月15日 | カラダのこと
では、さっそく。


建物の裏口に横付けされているバス、


こちらが本日の現場です。



すでに5,6人がバスの外で待っている。

一人が吸い込まれては、一人が出てくる。




出てくる人は、”アノ”検査を終了したせいか表情が明るい。

わたしには、そう見える。




15分ほど待つを扉が開いて、

中にいる保健師さんが人差し指を立てた。


一人、入ってください。


じゃじゃん、じゃん、じゃじゃん。
(ターミネーター風)


バスに入ると正面にカーテンで仕切られた更衣室、

右手に
検査を待つ人の2人掛けのイス、


左手に
次ぎに受ける人の一人掛けイスと、
その人に発泡剤とバリウムを渡す保健師さん。



そしてその奥が、現場



戸口には受診者を整理しながら、
検査が終わった人に下剤と水を渡す保健師さん。


更衣室で着替えを済ませ、待ちイスに座る。


自然に視線は

次に受けるおばちゃんへ。



保健師さんから 親指ほどの小さな小瓶(発泡剤)を渡される。


調べたところによるとこれを飲むとゲップが出るらしいが、
ゴクンと飲むようにしてクリアしなくてはならない。


おばちゃん、飲む。


水で流しこむ。


・・・ゲップは出ますか?


すぐさま紙コップを渡される。


・・・奴だ。


飲む。


おばちゃんは一気に飲み込めないらしく、
顔をしかめ、”まずいー”口型に


唇についた、白い液体。


・・・これは、・・・ホラーだ


おばちゃん、飲む。


飲めない。


でも、飲む。


がしゃんと扉が開いて終わった人が出てきて、
おばちゃんが吸い込まれる。




「●●さん」と呼ばれ、わたしは次席につく。


わたしの後に控える2人のおばあの熱視線を一心に受ける。


・・・がんばります


保健師さんから発泡剤を渡される。


すぐ水で流しこむ。


すかさず紙コップを渡され、バリウムだ!と思うと
ゲップどころではなかった。



・・・アディオス



バリウムを、飲む。



・・・ん?



ゴクゴク飲む。


・・・思いのほか?



飲めるところまで、飲む。



・・・そんなにまずくはないよ?



でもさすがに一気に飲みない。


胃がいっぱいだ。



一旦飲むのを止めて、二度目に口にすると。


・・・なんと。


今度は、まずい・・・。


えー。ちょっと、キビしいかもー。



わたしの唇にも白い液体がついてるんだろうか・・・。

余裕がなくて、熱い視線を送るおばあたちにも 感想を述べられない。


白い液体だらけの口を、開けてはいけないような気も、する。



がんばって、飲む。


飲めない


思わず、保健師さんに「全部?」と聞いてしまう。


苦い笑顔で「できれば」という。



だめよ、ちろみ、もう、逃げられない。


頑張って、飲む。


でも、もう、飲みきれないよ・・・


保健師さんが見かねたのか、

 「・・・もう、いいよ」

 「ほ、ほんと?」


いいの? ホントに、いいの?


と、言うのもつかの間、扉が開いた。





湾曲した黒い板に張り付くように立つ。

レントゲン技師さんが見えないどこかから指示を出す。



 「はい、じゃぁ、台を倒しますので、取手を握って~」

うぃ~ん。

どきどきどきどき


台が倒れるや否や、

 「ハイ、右向いて~、
   ハイ、左~、・・・一回転してください。
   ぐる~っと。ハイ、もいっかい、ぐる~っと」

斜めに倒れた台の上で、ネズミのようにくるくる動く。

 「ハイ、じゃ、スバヤク右向いてっ!
   ハイ、今度は左にスバヤクっ!
   も~ちょっと右向いて・・・、そこ!」

ぐるぐるしてると、方向感覚がなくなってくる。

 「右は反対だよ~」

あわわ、あわわ。

 「ハイ、また、スバヤク右向いてっ!
   ハイ、今度は左にスバヤクっ!」



息もつかせぬほど、あっちだこっちだと言われ、
台もナナメになったり横になったりして、

なんだか、一人無声コントでもしてるような気分で、


笑けてくる


水分の重みで居場所がわかるくらいの胃の中が、気持ち悪い

それからしばらく、ぐるぐるとした後、


 「ハイ、終了~。お疲れ様でした」



・・・ホントっすよ。



だが、しかし。


終わったのだっ!



扉を出ると、すぐに下剤と水をもらった。

 「これで、・・・終わりですよね?」

 「ハイ、終わりです。
   帰ってからいっぱいお水飲んでね。
   お疲れさまでした」




解き放たれた


バスを降りるとさっきまでの豪雨が止んでいた。


晴れまではいかないけど、十分だ


胃がウニョウニョしてるけど・・・十分だ




家について、札幌に住む妹に電話をした。

 「あらー、ねーちゃん、げんき~?」

 「それがさー、がん検診受けてきました!」

 「おお~!エライ、エライ!」


この世でたぶんこの妹以上に
私ががん検診を受けた事を喜んでくれる人はいません。


 「ええーっと、胃がんと~」

 「おお!」

 「大腸ガンと~、レントゲンもしたし~、血も抜いたし~」

 「おお~!エライ!エライ!」

 「そ~ゆ~と思ったよ(笑)」


おそらく日本でも、こんなに検診熱心な姉妹もいないのでは(笑)。


なぜならわたしたちは18年前に病気で母親を亡くしているから。

脳の病気で倒れた母は一生懸命闘いましたが、
4年後に亡くなりました。



大病が



闘病が



命が



生きることは。





19だったわたしは母が亡くなったとき、

命を粗末にしては、ぜぇぇぇったい、いけないんだ。

なにがあっても、寿命まで生きなくてはいけないんだ。

かあさんの姿が、「生きる」そのものだ。


と、そう思っていました。
きっと、妹もそうです。


こうやって検査を受けることにためらいがないのも、
母のおかげでです。

そばにはいませんが、
母なりの方法でわたしたちの健康を支えてくれている。


おなかの底で感じます。


わたしもあと10年もすれば亡くなった時の母の歳を超えますが、
そこから母と二人で経験していくのだと思うと、

今から、ワクワク

元気で、元気で!迎えたい。



家に帰ってから・・・、

お昼御飯を食べながら・・・、


まだかまだかと待ちかねた、白い便。



その日の夕方、

ぐぐっと手ごたえを感じたお腹を抱えてトイレに行った。



あ・・・



初めまして、白便さん。





ようやく検査が終わったのでした。







なにげに、カラダおもい。

2009年06月12日 | カラダのこと
振り向くとそこにいたのは・・・・


なんと、バリウムにおびえる人々を救う、


バリウムマンだったっ! 


とぅっ!



・・・いつもご清聴、ありがとうございます



で、


ぼうっと立っているわたしに声をかけたのは、
順番でいつもわたしょの前後にいた、おばぁ。


小さな子どもに言うようにやさすぃ~く、

「血、採るんでしょ?」と、

入口に近いテーブルを指差した。


おばぁ・・・ ありがとう



テーブルにつくと、さっさときゅい~~~んっ!

あっというまに血を抜かれて、


次は血圧。


しばらく待って、名前を呼ばれ席に着く。


ささっと仕度するおばちゃん保健師さんにされるがまま。

じゃっかん、心臓がドキドキしてる



測定。



おばちゃんの顔が曇る。

わたしはこころの中で、「やはり」と思う。



 「もっかい、はかるね」

 「どうぞ」

 「う~む」

 「低いですか」

 「う~ん」

 「わたし、いつもそうなんで。いくつくらいでしたか」


おばちゃんがカルテに書きこむ数字をみると、

上が96で、下が58だ。


わたしの血圧は、めったに上が100を超えることはない。


そーゆーひともいるそーです。


相変わらずな血圧についてモノ思いにふけっていると 次々と呼ばれ、


胴周りを測られ(メタボ判定か?!)、

ドクターに心音を聞かれ

お腹のあちこち押され 


あっという間に部屋の端までやってきた。





この部屋最後のブースは、

後日提出の大腸ガン検査とたん検査の説明や

この後に心電図や眼底検査希望の人を分けたりするらしい。



ブース前にずらりと並んだパイプ椅子には

これまで前後して声を掛け合ってきた、おじいおばあがすわっている。


ここの待ちが、また、長い。


わたしの後ろで立ち話をしてるおばさん2人によると、
どうやら一人の娘さんの結婚が決まって 那覇で式が挙げられるらしい。


それは、めでたい 


聞いてるおばさんは、
「そりゃぁ~~、よかったサァ~?」と喜んでいる。


この時の”サァ~?”が、ものすごくきれいで、


正しいなまりだった・・・ 


なんとなく、胸が爽やかだ 



ふとブースをみると、保健師さんに向き合ったおじい。


なにやらオレンジ色の液体が入った容器と、
グリーンの袋に入った容器について説明を受けている。


次のおばあはグリーンの袋だけだ。


よ~く見ていると 

どちらかが大腸ガンで、どちらかがたんの検査らしい。


さらによ~く観察していると 

オレンジがたんで、グリーンが大腸ということがわかった。


・・・やっぱり、プライバシーもへったくれもない。


オレンジの液体が入ったプラスティックで手のひらサイズの容器。

たんを入れ、20回ほど振ってオレンジ液体と混ぜる。

次の日も同様にし、提出するのだという。


・・・いつか、わたしも受ける日が来るのだろうか


ついでに聞こえてくる大腸ガン検査説明。

2日分の便を採るとのことだ。



 「提出は、23日だから、22日と23日に採って、提出してください。

   もしね、便秘ぎみだったりするんだったらね、何日か前に採ってもいいですよ?

   で、採った後はね、提出日まで冷蔵庫で保管してください」



・・・冷蔵庫、なのか。



 「家族の方にもね、ちゃんと教えてあげてね。

   ・・・間違わないように」



・・・何と間違うのだろう。



勝手に説明を受けているおじいの家庭環境を想像する 

おじいに冷蔵庫を開けながら説明された孫は、なんと反応するだろうか。



 「容器にね、名前と採った日付書くのだけ、忘れないでね。

   じゃぁ、今日はこれで終わりですね。お疲れ様でした」



え~、おじいも胃がん検査受けようよ~。

これで帰れるなんて、ちょっとうらやますぃ。



わたしの順番がきて同じように説明され、グリーンの袋が渡された。


 「では、次は・・・、胃がん検査ですね

   この廊下の突き当たりになります」




・・・知っています

何人ものおじいおばあの背中を見つめてきたんです




さぁ・・・。



さぁ・・・・!



it's my first ばりうむ!!









つづく(笑)。

わりと、カラダおもい。

2009年06月11日 | カラダのこと
本日のわたしにとってのメインイベントは、”胃がん検査”。

すなわち「バリウム検査」である。



初めてのバリウム・・・it's my first ばりうむ


それは、経験者から話を聞けば聞くほど、

ネットで調べてみたって、


うえ~~~な検査



わたしは過去3回胃カメラを飲んでいるので、

熱い胃カメラ支持者です



胃カメラは確かに、苦しい



どーにも、苦しい


が、しかし。


そこを我慢すればすべてがわかるのだ



ただれた胃壁も、


出血の証の黒点も・・・っ!


言えなかったあのセリフも・・・っ (なんつって



3回も経験すれば、もがきつつも

モニターを見ながら先生の話だって聞けちゃう。


所要時間15分ほど。



バリウムは拘束時間が長い。


検査終了後は下剤を飲んで、バリウム排出のために半日囚われの身。

しかも検査で異常が発見されれば、結局、胃カメラだ。



だが、バリウムは安かった・・・




待つ間、保健師さんたちの背後にあるポスターを見ると、

バリウム検査についての注意事項が書いてある。



検査後にすぐ下剤を飲み、浴びるほどに水を飲め 

6時間たっても白い便が出なければ、追加で下剤を飲め 

24時間たっても出てこなければ、速やかに病院へ行くべし 



出てこなければ腸閉そくを起こし、手術になった例もある・・・。




脅しとしては十分です。




「ちろみさぁ~~~ん」と、呼ばれたので

ハイ!と返事をしながら移動。


「よろしくおねがいしま~す」

「はぁい」

なんとなく豪快そうな女性の保健師さんは

できたてのわたしのカルテを手にどんどんと質問を投げかけ、

チェックボックスに記入していく。


「胃がん検査ね・・・、ええと、朝ごはんは食べてないね?」

「はいっ(心:食べ物は昨日の夜8時以降、飲み物は9時以降からですっ!)」

「これまでにバリウム検査はしたことある?」

「いえ、初めてですっ」

「そう・・・、じゃぁ、これまでに胃の病気は?」

「あ、ちょこちょこと・・・なので、胃カメラは3回飲んだことあります」

保健師さん、おや?という顔。

「あぁ、そう。その時は何か・・・胃潰瘍とか?」

「いや、そんなスゴイのではないです。ええーと、たいがい、胃炎とかです」

「そう・・・、じゃぁ、けっこう胃腸にきちゃうのかな」

「そーですね~、小さい頃から弱かったです」

保健師さん、ニヤッと笑い、

「そっかぁ、デリケートだから胃にきちゃうんだ」


うぐっ



口が開きかけたが声が出ない。


じゃっかん緊張していたのか、うまくボケられない。

応えられなくて申し訳ない、とさえ、思う。




またもやちいさな敗北感が胸をよぎる 




「じゃぁ、ここにバリウム検査の後について詳しくかいてありますから
   しっかり読んでね。おおげさなくらい、お水飲んで」

「ハイッ!(心:何リットルでも飲む所存にございますっ!)」


カルテをもらい、

表玄関に横付けしているレントゲンバスにしばらぁ~く

立って待っているのはしんどいおばあの順番を請け負いながら


並ぶ。

「おばぁ、次だよぉ~」


とか言いながら、結構待つ。


わたしも座りたいくらいだが、おばあの手前かっこよく立つしかない。



やっとこさ、番が来る。

バスに入り、仕切りがあるようなないようなところで着替える。

奥から呼ばれて呼ばれてゴツイ機会の台の上に、立つ。


「はい、息吸ってぇ~、ハイ!止めて、ハイ、いいですよ~」


終わりかいっ


着替えながら、となりで着替えているおばあに

「あっという間だよね(笑)」とわたしがいうと、

「本当にね、こんなのはみ~んな。
  病院とかもね、待つ時間は2時間で 見てもらうのは、10分もないよ(笑)」

おばあに培われた”待ち力”を感じ、なんとなく尊敬してしまう。




次はお手洗いにて、尿採取



・・・尿検査。



尿検査といえば。




そう、あれは3年前・・・



当時わたしが住んでいた西表島でも健康診断があった。

役所の分室も兼ねて何か催し物が開かれると利用される・・・
なんとかセンターが臨時の診断所になり、

あちらこちらからワラワラとおじいおばあが現れて・・・


みんな知り合いだもんだからその光景はさながら、


祭り


♪まぁ~つりだぁ まつりだぁ まつりだぁ~


だだっぴろい体育館のような部屋に
効率がいいのか悪いのか分からない順路をたどって
身長だの、体重だの、次々とこなしていく。


それは、

尿検査のためトイレに行き、提出しに戻って来た時です。


わたしの前にいるおばあと 尿を受け取る保健師さんが親しげに話している。

どうやら知り合いのようだ。


その話の途中で、おばあのものを受け取った保健師さんが何気なく言った。


「おばぁ、血が混じってるねぇ」


えっ 


っつか、なぜわたしが動揺するのだ(笑)。


プライバシーもへったくれもない立ち位置だけど、

・・・聞いてちゃっていいのかい?


っつか、おばぁ!、大丈夫?!



と、いろいろな思いが頭をぐるぐるとめぐる。

するとおばぁは言った。



「っっだっからよ?」





※「・・・だからよ?」は沖縄であいづちで深い意味はない




・・・尿を採取し、トイレ出口で提出する。

ついでのように身長と体重を測って、採血のために部屋に入った。


大きな部屋の中にコの字に並んだ机・・・。

たくさん番号が書かかれている・・・。


あちこちのコーナーから、

「たいら●●さぁ~ん」 「しもじ●●さぁ~ん」と聞こえる。

   ※宮古島で最もポピュラーな名字だからいっぱいいらっしゃいます




あまりにいろいろあって順路が分からず

ぼうっと立っていると、声をかけられた。


振り向くとそこにいたのは・・・・?



まだ、つづく(笑)。

カラダおもい

2009年06月09日 | カラダのこと
ちょっと前になりますが、市の健康診断に行ってきました。

この時の事を某所でも書いたのですが
なかなか貴重な?体験だったのでこちらでもご紹介!!


それではアナタも、島での健康診断をバーチャル体験!!






思えば西表で受けた時から、

別に婦人科は受けてるものの

約3年も行ってないではないか。



・・・ということで、

わたしもガン検査のお年頃なので

受けられるものは全部受けようと、

じゃじゃぶりの中、

バイクに乗って平良の保健センターへ向かった。


ぶおおおお~ん



着いてみると・・・


西表の時もそうだったんだけど、

このような時のおじいおばぁ率がグっと上がる



あたし、かなり、場違い



しかも、さっさと終わらそうと思って9時に来たのに、

宮古島でもあまり見られない

長蛇の列。



歩く早さで勝てたとしても、

検査会場での集合力では彼らに勝てない。



受付に並んで待ってると
隣のおじいがどの検査を受けるか聞かれてる。


「そりゃぁ、全部受けるっ」

あったりめ~だ、なぁ?

と、おじい、わたしの顔を見る。


あたぼ~よっ!

わたし、力強く頷く。




番がきて、受付で市から送られてきた検査のハガキを出す。


「はい。きょ~はぁ~、一般健査を受ける~?」


一般健査は、身長・体重、採血、尿検査、問診。


「はい、お願いします(心の声:もう、受けられるもの全部受けちゃうのっ)」

「胸のレントゲンは~?」

「はいっお願いします(心:もう、受けちゃう受けちゃう)」

「大腸ガンは~、どうしますか~?」

「っお願いします(心:それもっ、受けちゃう受けちゃう)」

「胃がんは・・」

「っお願いします(心:なんでも、受けちゃう受けちゃう)」


モチをつくようなテンポが一時とまり、

おじさん、わたしの顔を覗き込む。


「・・・”たん”は出るかい」


タン・・・


「”たん”は・・・、でないですねぇ」

「じゃいいか」

「・・・はい (心:そうか・・・、たんはでてないとダメなのか)」


なぜかちいさな敗北感が胸をよぎる。



「はい、じゃぁね、4番に行ってから胸のレントゲン撮ってね、尿検査ね」

「はいっ」



・・・そうかぁ、


”たん”は・・・、



”たん”とは・・・。





と、心の中でブツブツつぶやきながら、4番へ。



学校の教室のような部屋に入ると会議テーブルが横一列に並び、

白衣の人たちが箱に入れられたハガキを順番にカルテに変身させる。


テーブルに対面して部屋いっぱいに並べられたパイプ椅子に

座ろう・・・と


思うが、



なにせ、おじいやおばあばかりで、


ためらわれる。



しばらくすると少し空いてきたので
端っこに、すいませ~んって感じで腰を下ろす。



となりのおばあと目が合って

「おはようございます」というと

おばぁ、ニコッと笑う。




・・・きゅーと


「雨がひどいねぇ」と、

おばぁはスカートのすそをヒラヒラさせる。

雨にぬれちゃったんだろう。


「ホントにね、わたしもバイクで来たから」と、

速乾パンツだけどさすがにいまだ濡れている。


「あらぁ」
おばぁの優しい同情のヒトミ。




ナゼ、おばぁとのやりとりはこんなに


癒されるのだろうか・・・




つづく(笑)。


それでもほくろ

2009年06月06日 | カラダのこと

…あの~

例の黒ほくろ。



とれちゃいました…






少し尖ったように乾いて、


え~、きっとホントに取れちゃうんだろうなぁ~


コレ。





あっ。







ポロっ






…取れちゃった?







・・・取っちゃった(笑)?




ああ~ん。



玄米2か月じゃ、ほくろは待てなかったらしい・・・(笑)。



やはり少し早かったようで

とれたあとには赤い一点 が。


もう少しまてばきれいな新しい皮膚で産まれたのに~。




かさぶたのように取れ乾燥した、黒いほくろ。


思わずしげしげと眺めること、しばし。



それにしても

カラダからこんな黒いモノが…



でてきてくれてありがとう…






そういえば、左肩腕の付け根。

産みの母と同じところにほくろがある。



小さいころはよくそのほくろで、


「お母さんの子どもだね」



「お母さんの子どもだからね~」



なんて、

なんだか揺るぎない証拠という感じで話したりしてた。



少し大きくになってからは

「なんでこんなとこまで似るんだ~」


なんて言っていた。




そのほくろは今や。


それは”確かに母の子”と言うよりは

左肩腕の付け根に通づる母のある部分に滞りがあり


一番はじめに生まれ落ちた子どものわたしが



その母の滞りを引き継いだ。



…という話。



特にはじめに産まれた子どもは

母親のいろ~んなものを受け継ぐ。





だからといって、

「ちょっと、ちょっとっ、母さ~ん」


なんて思わないし、


母は18年前に他界しているので、

目にみえる証としてはとても貴重だから

愛しくさえある。



ほくろのあるこの場所を調べていけば、

母のどこに滞りや何か巡りが悪かったのか


きっとわかるだろう。


カラダの臓器や場所とこころの有り様は連動しているので



もしかしたら、



母がどんな気持ちを持っていたのかわかるかもしれない。




もしかしたら

おばあちゃんや、おじいちゃんから代々受け継ぐ

お家芸なのかも知れない。



わたしが調べて

わたしの中のある部分の滞りを

流してあげることができたら



さっきのほくろみたいに

取れちゃったり、薄くなって

なくなってしまったら




この世にカラダはなくとも

いつもわたしをみまもる母のそのある部分



流れて



癒される




かも知れない。




たぶん、きっと、そうだと思う。



でも、血眼になって見付けようとは・・・。


きっと一番いいタイミングで

すとんと府に落ちるようにわかるときが


来るんだと思う。


これからの発見が楽しみです!








・・・ってか聞いてないでしょ。

アタシの話。