
●症状
骨の癌で主に発症しやすいのは、大型犬の前足側に多くなってしまいます。
前足では肘から遠い部分、後肢では膝に近い部分の骨に発生が多いです。
足をひきずるなど、歩行に異常が現れたり、足の腫れがみられます。
外傷やねんざがないのに足をひきずっている場合は、この病気を疑ったほうがよいでしょう。
骨の腫瘍は、骨腫を除くと悪性であることが多いため、早期発見が重要です。
ふつう腫瘍は、中高齢の犬に多く発生しますが、骨の腫瘍は例外で、2歳前後の若い犬、特に大型犬の前足によくみられます。
●治療の方法
骨の一部だけでしたら、早期でしたら足の切断と手術後の抗がん剤により完治する可能性があります。
家族・犬自身が悲しい決断ですが、足を切断しなければなりません。
骨の癌は、そのまま放置しますと肥大し続けて、さらに肺などに転移してしまいます。
骨肉腫の根治の可能性は、早期の診断です。
Bちゃんの経過
●01/22シャンプー時
眼賦が多い、結膜充血がみられました。
受診をおすすめしました。
●02/19シャンプー時
極度の眼球突出がみられました。
結膜炎の治療を受け、経過観察後緑内障の治療を受けていることを確認しましたが異常だと判断し、セカンドオピニオンをおすすめしました。
●03/中旬
左後肢跛行で獣医に受診、レントゲンとエコー検査を実施し、左後肢の骨肉腫と肺などに転移が確認されました。
●03/19シャンプー
上記をオーナーから伺い驚愕しました。
考察
大型犬の骨肉腫を経験しましたが、
早期診断の目的でレントゲン所見、エコー検査の実施の重要性を再認識しました。
数ヶ月も前から変調があり、診察したにもかかわらず確定診断が得られず、結局は特徴的な経過から診断を下し、その対処療法だけになっていたことから獣医選びの重要性を再認識しました。
闘病中の動物と暮らす家族はもとより、動物を家族にもつすべての方のお役に立つことを願っています。

Buddy Dog 犬幼稚園は愛犬の性格を考えながら、無理せず、あきらめず、一歩ずつ、オーナーと愛犬の関係をつくり直すことをサポートします。
犬幼稚園へジャンプ
横浜市都筑区家庭犬適正飼育推進サポーターのいる犬幼稚園