『ありがち日記』

「ミッドサマー」

アリ・アスター監督による異色ミステリー。
皆さん仰っていますが、精神・体力とも状態を整えて鑑賞するのが良いかと。


🌸🌻🌷🌼🌺ストーリー🌸🌻🌷🌼🌺
思いがけない事故で家族を亡くした大学生のダニー(フローレンス・ピュー)は、人里離れた土地で90年に1度行われる祝祭に参加するため、恋人や友人ら5人でスウェーデンに行く。太陽が沈まない村では色とりどりの花が咲き誇り、明るく歌い踊る村人たちはとても親切でまるで楽園のように見えた。 

ヘレディタリー鑑賞でそれはまあ恐ろしい体験をしたわけですが、そこで強烈な印象を残した監督の最新作ということで、怖いもの見たさで行ってきました。今回もとんでもないものを観たという感じです。好き嫌いは分かれると思いますが💦

何が怖いかっていうことを考えているんですが、ホラー的な怖さではないし、グロさで言えば他にもたくさんそういう映画はあるので、そこでもないわけで(それでも要因の一つではあるけれど)。私が持っている価値観とか常識では考えられないような風習や文化があって、それを目の当たりにしたときに何を感じるかというところに今作の恐ろしさがある気がします。

スウェーデンの小さな共同体(コミュニティ)内だけで行われている祝祭の中に放り込まれた主人公たち。そこは明るく天国のような場所で住人たちは皆笑顔で過ごしています。得体のしれない飲み物を飲んだり、おかしな儀式に参加させられたり、だんだんその違和感とか不快感が露になってきて「あぁ、これだわ…😅」ってなりました。ここでは共同体の集団意識が強く、個々の嬉しいことや哀しみを共に分かち合う場面が描かれます。それが家族を亡くして精神バランスが崩れていたダニーにとって、苦しみを一緒に分かち合ってくれる新たな家族のような存在となったのかと思うのです。逆に言えば、個々の主張や共同体の存続を脅かすような存在は危険なものとして(儀式の一環として?)排除される過激な部分も持ち合わせています。

一般的にはそういうものは悪いことかもしれないけど、その共同体の中では昔から行われてきたことで、おかしいことだと一方的に決めつけるほうが間違っているのではないかと思わされるというか。

ところが、共通意識を持っていると思われていた彼らではあっても、笑顔で自ら進んで生贄となる住民2人が、最後に恐怖や苦しむ表情を見せていました。そこも印象的で。共同体の意志であったとしても、死を選ぶなんてやっぱり怖いんだろうし、矛盾も抱えているのかなと。現代の価値観からはずれている認識が彼らにはやっぱりあるのだろうと思うのです。

と、いろいろ考えて頭の中ぐるぐると混乱してきました。トラウマ映画ではあるので、しばらく花畑の映像とかイラストに反応してしまうかもしれません(笑)お勧めは難しい映画です。ヘレディタリー以上のお客さんが来ていたのでビックリでしたー😲

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「映画」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事