春のベイビー

　
　今年は、春の訪れが遅く、いつまでも寒い日が続いた、３月の初め。。。
　川幅１０メートルにも満たない小さな川に住み付いた、かるがもが、お家探しを始めました。

　「あなた、ここなんかどうかしら？日当たりも良さそうだし」
　　
　「でも、今年は寒くて、草丈も低いから、プライバシーが守られないじゃないか？」



　そんな事を言っていたのかいなかったのか。。。


　でも、４月に入っても、一向に現れない。。。
　５月に入っても、一向に現れない。。。

　今年は、天候も不順だったから、もう現れないのかな？と、思っていた矢先、約１ヶ月遅れで、やっと来てくれました。。。
　
　昨年は、せっかく産んだ卵を、カラスに全部食べられたりと、アクシデントもありましたが、今年は１０羽の子カルガモを連れた、お母さんが来てくれました。



「この辺で、食べなさい」



　どうやら、子カルガモたちは、護岸に生えた「こけ？」をついばんでる様子。。。
　気ままに動く子カルガモの傍では、お母さんが絶えず、警戒しています。

　「行きますよ～」



　お母さんが動くと、気ままにしていた子カルガモは、一斉にお母さんの傍に。。。
　それはそれは、「え”～！」っと驚くぐらいの、スピードでお母さんの傍に。。。


　「だいじょうぶね！少し休憩しましょう」



　お母さんが警戒しています。
　どうやら、この草むらに、巣がありそうな気配。。。



　草むらに入って行き、そこから移動してるのが、草の動きでわかります。。。
　しばらくすると、草の動きが止まり、休憩している様子（あくまで私の想像です）
　そして今度は、反対側に草が動き出し。。。



　出てきました～～

　「さぁ、また頑張って泳ぎなさいね」



　１０羽の子カルガモたちには、これから試練がいっぱい待ち受けてるでしょうが、元気に生き抜いて欲しいと願うばかりです。