GCSEの最終学年がはじまる前の夏休み。6th form(日本の高校にあたる)の学校を探し始めた。現在通っている学校が、義務教育修了にあたるGCSEまでしかないため、英国の義務教育修了と同時に帰国するか、あるいは、英国の高校を受験するか、の選択肢となるが、英国に残りたいと言う本人の強い希望で、受験校を探しの準備に取りかかる。
結局、せっかく英国で高校受験するのだから、英国らしい全寮制の学校を中心に候補の学校を探した。土地勘もあるロンドン近郊が中心に、第一志望はスカッシュ発祥地でもあるHarrow School、第二志望はやはり全寮制のWinchester、そして、通学制だが、寮も備えていることと近所で知り合いも通っている良い学校なのでSt. Paul。それから、友達と一緒になぜか受験することにしたWestminsterに願書を出す事に決めた。
それぞれの〆切や必要な書類をチェックすると、エッセイが必要だとわかり、夏休みの間にエッセイを書いてしまった。
英国の高校受験は、塾のような存在もなく(知らないだけかもしれないが)、模擬試験や偏差値もないため、日本のように偏差値で志望校を決める事ができない。学校に受かる可能性等も皆目検討がつかず、頼りは学校の先生だけ。GCSEの生徒には、7~8人に一人づつチューターと呼ばれる学業について包括的に面倒を見てくれる先生がいて、何でもこの方に相談する。でも、昨年末、この先生との面談では、どんな学校を受験した方が良いと言うアドバイスは全くなく、どこを受験するにしても、本人が行きたい所にいけるように全面的に応援しますから、良く親子で相談して本人が満足できる学校を選んで下さいというような対応だった。分からない事は何でも聞いてね!と頼もしい言葉をいただいたけど、選択権(もちろん責任も)は全てこちらにあると言われて、とにかく自分達が納得できるような選択をするしかないのだと理解した。
親子とも英国の高校受験なるものの経験がないため、これから先どんなことが起きるのか、受験勉強では何をしたらいいのか?基本的な事さえさっぱり分からない状態だが、とにかく、各学校で必要な種類や〆切は把握できた。これから受験が本格的に始まる!