リジーの庭

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バッテリー 

2006-09-05 21:54:16 | Weblog
息子にすすめられ読み始めましたが、野球のことをよく知らない私に一言
「野球のピッチャーとキャッチャーをバッテリーって言うから。。。」
お恥ずかしい事ですが、私は電池のバッテリーだと思い込んでいました

中学入学を目前に控えた春休み、父の転勤で母の実家のある岡山県境の小さな町に
引越してきた巧は、そこで同級生の永倉豪と出会います。豪によって同じ中学で野球を
やっていく仲間にも紹介され、巧の新しい生活が始まります。

思春期特有のいらいらした心理描写がとても丁寧にかかれています。
弟の青波が病弱なこともあり、幼い頃から母にあまり手をかけてもらえなかったせいか、
自分の気持ちを素直に出来ない巧。やり場のない鬱積した思いが痛いほど伝わってきて、あ~、子供ってそうなんだなぁって心が揺さぶられます。
巧、豪、青波、・・・登場してくる少年たちがとても魅力的で、心からいとおしく思えてきます。
そして、山深い中国山地の風景の描写や、少年や祖父の話す優しい方言がとてもいいです。
バッテリーに出会えてよかった!この先どう展開するのか楽しみです。

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