店主の独り言

peppermintオーナーの気まぐれBlog

ライブの王者

2006-08-13 03:23:30 | Weblog
1年ぶりのバンドが今日出演した。
「おやふこうもの」というユニットなのだが、
1年前と比べると確実にサウンドは良くなっている。
特に目立ったのが端切れの良さとダイナミックさが出てきた。
しかし、よろしくないのがステージングだ。1曲をとってみれば、どの曲も、その粒建ちは素晴らしく、社会的にも意義のある曲ではあるが、5曲歌い上げると飽きてしまうくらいに重いテーマばかりなのだ。
間に、月並みではあるが、バラード調のラブソングを1曲いれて、ホッとさせてみるとか、工夫の余地は多々ある。
MCといえば、喋り捲って押し通すタイプではあるが、それだけではライブの王者にはなれない。
1ケ所だけでもいい、何も言わずに“無言の間”を楽しむ位の空気をつくるとかが必要だと思う。
何も言わない“間”というのは、口で言うよりメッセージがあるし、大事な曲であればある程、曲に対する“姿勢”や伝えたい“思い”が“浮き彫り”にされ、また、オチャラケたMCが、より一層活きてくる。そういった展開がカッコ良さやグレード感をかもし出し、ファンはノックアウトされる。そして、ライブが退屈なものじゃなくなり、近寄りがたい位の一段高いポジションを確実に獲得できる。優しさを売り物にしている奴に優しさなど伝えられない、むしろ眼光の鋭い、強面の奴の方が裏腹に垣間見える優しさを感じる。インディーズの世界では自分をプロデュースしマーケティング出来なければ、そこに未来はない。彼らの為にあえて書かせてもらいました。それにしてもコーラス以外のサウンドは良かったし、1年ぶりに成長しているのを確認できて、とても嬉しかった。