1000年間使用できる住宅について考えます。
100年ではなくて、千年です。
ヨーロッパの人たちがあんまり働かなくてよいのは、住宅が200年とか500年くらい持つからです。
一度建てると数百年間くらい持つ家がほとんどなので、彼らは3カ月もバカンスをとったりすることができます。
日本は高温多湿で台風と地震が多い国なので、これまでの日本の住宅が50年くらいでダメになるスタイルだったのは、ある意味において仕方がないことだと思います。
しかし、コンクリート外壁を厚くし、それを薄いステンレス板で覆い、内部にALL木造の階層を設けるという工法を採用すれば、その寿命は一気に1000年以上になると思われます。(たぶん)
アポロみたいな形をしております。
残念ながら窓は一つもありませんが、部屋の広さが15畳~20畳くらいあるので、気にならないと思います。
天井高さも高く設定できます。2.5mはかたいですね。
外壁のコンクリートは図のように上に行くほど薄くなるようにしておけば、耐震性も高くなります。
一番下で厚さ1m、一番上で厚さ60cmくらいでしょうか。
小型の核兵器の爆発に耐えられる設計をしているので、台風やハリケーンや地震程度ではビクともしません。
たぶん大津波が来ても大丈夫です。
火山の大噴火にも耐えられます。
怖いのは小惑星の衝突くらいですかね。(さすがにアレは無理です)
分厚いコンクリートで覆われているので、エアコンと暖房は不要になります。
扇風機と半纏で十分に対応できます。
もしこれが建造可能だとしたら、世界は大きく変わります。
リアルに変わります。
日本の劣悪な労働環境も大幅に改善されること間違いなしです。
(特に、日本が大きく変わるでしょう)
なにしろ家賃500円ですからね。
失業しても10万円あれば16年間以上ホームレスを回避し続けられます。
しかし、言うは易し、行うは難し。
とりあえず一個造ってみなければ何とも言えないです。
細かい部分で想定外の欠陥があるかもしれません。
たぶん、30億円くらいあれば造れます。
僕が人間をやめるほどの勢いで働きまくれば、きっと300年後には貯まる金額ですね。
あー、どこかの発展途上国で採用されないかしら。
いい加減に、こういう家からは卒業したほうが良いと思います。世界的に。
災害に弱いし、熱効率最悪だし、寿命短いし、土地の占有率も高すぎるので……
あー、どこかの発展途上国で採用されないかしら。(大事なことなので2回言いました)
↑ この小説はライン型幾何学都市での生活を描写したものになっています。
興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。