ユーキャン詩集

創作した詩を不定期投稿していきます!感想などございましたらぜひコメントください!時々、旅日記なども載せます!

哀れみの愚者

2019-12-07 16:09:00 | 創作(詩)
五月蝿いイルミネーションが世界を包んだ
張り付いた地面のガラス
高層ビルも相まって
屈折だらけの折れ線グラフが
空気中を彷徨った

想い人に届くでもなく
内に張り詰めて積もることもなく
波に乗って漂着することもなく
一直線に膿が浮く

外側から見つめた第三者
規律なく巡る光をなぞり摘んで
そうしていつかの時に
指紋の溝で優しく優しく
擦り下ろす