Your Pet Knows〜あなたのペットは知っている〜

元獣医師によるアニマルヒーリング・ペットヒーリング日誌

2022年のご挨拶

2022-01-07 | メッセージ
かたわらに寄り添うフワッフワな相棒の、瞳の中をじっくりとのぞいてみよう。できれば、逆光ではない方がいい。


その瞳の中は、まるで小さな宇宙のように澄みわたっている。すい込まれそうだ。




そしてただ無心にじっくりとその小宇宙を眺めていたら、
そこに映る、自分の姿に気がつくのだ。


あぁ、君は。そこにうつる私は、一体なにものだろう。


瞳に映る自分の姿を、こんなにも長くじっくりと眺めることができるのは、

君が、君だから。
(なかなか、人間相手ではできないことだ)



それから自分の胸(ハート)に手を当てて、そこに湧き上がってくる気持ちを、観察してみるのだ(できれば、肉球ともう片方の手の平をあわせて)。


その場所は、なんとささやくだろう。


私はただ、ピュアな嬉しさのようなものが、湧き上がってきた(かたやまるで他人事のような、君の瞳の中の小さな私)。


まったく、不思議な気分。


ただお互いに存在していることを、ただそれだけをピュアにシンプルに喜びあえばいいのだろう。


そんな気がする、新年のはじまりです。
今年も、よろしくお願いします。


今年はもうちょっと頻回に、この日誌を書いていこう(新年らしく、抱負を)。文字起こしをスルーしてしまった昨年のアニマルたちよ。ごめん。


また今年も、ともに過ごしましょう。


これを読んでくれているあなたに。
そしてもし今、私のことをつゆほども知らなくても、きっとどこかで出会いを待っている、あなたに。


幸多き一年と、なりますことを・・!

大好きが止まらない

2021-09-25 | ひとりごと
「好き」でしかたがないのでしょう。

朝食を食べる私の横で、いつものごとくまったりくつろぐマロン。

そこへ近づく足音。

「ちゃっちゃっちゃ」

「(ふ〜)どすん」

やれやれ疲れたわ〜、といった具合に、座りこむ音がします。

みれば、マロンが伸ばした二本の腕の中に、くつろぐ子犬。


「え、・・ここ(にすわるの)〜?」

とばかりに、困惑顔のマロンが私を見上げます。

そりゃぁ困るよね、ちょっと、近すぎます。

子犬のラキさんは、昔からマロンが好きで好きでたまらないのです。

いつだって、どんなときだって。


純真にまっすぐに「好きでしかたがない」なにものかを見るのは、

とってもとっても、微笑ましいものです。

ちょっとだけ、遠い記憶にある、誰かを好きになって

胸をどきどきさせている友が眩しくってかわいくって愛おしいような、

そんな感覚を思い出すのです。









『ぱっぴーライフへの道Vol.5』

2021-07-31 | メッセージ
5回にわたって連載させていただいた, ワンちゃんのしつけのヒント『ぱっぴーライフへの道』。
いよいよ最終回です。

__________
『ぱっぴーライフへの道VOL.5』

最終回は「神コマンド」をお届けします。


実は今回の内容はワンちゃんだけに限らず,ネコちゃんも鳥も亀も・・
おそらく「生きとし生けるもの」すべてに贈りたいコマンドです。


Settle(セトゥル)


おちつく,おちつかせる,しずめる・・つまり,リラックスさせる,という意味。


イメージしていただきたいのは,あなたの愛するペットがゆったりと身を横たえて
心底,くつろいでいる様子。安心しきって,とっても落ち着いたテンションで。


鳥のさえずり,ゆりかご,ロッキングチェア・・どこまでも平和で平穏なひととき。


そんな状態をつくり出す言葉が「Settle(セトゥル)」なのです。


決して難しくはありません。いつでもトレーニングできます。


ワンちゃんやペットさんが上に述べたような状態の時(落ち着いてゆったりとくつろぎ,リラックスしている),そばで体をゆったりと撫でさすってあげながら


Settle(セトゥル)

(または「リラックス」「おちついて」など言いやすい短めの言葉であれば何でも良いでしょう)


と唱えるだけです。
これを,何度も繰り返しましょう。


ポイントは私たち飼い主が,本当に,心底「落ち着いて穏やかで平和で安心しきった」状態でいることです。


ペットたちは「言葉」よりむしろ,その音声の背後にある私たち飼い主のエネルギーを
感じ取っているのですから,まずはご自分からしっかりと心地よい気分に満たされて,
その心地よい思いとともに(でも芯をもって)言いましょう。


そしてそんな平和で穏やかなシーンができたら,目の前の「この子」のことをかぎりなく「いとおしく」思う気持ちが自然と湧き上がってくるかもしれませんね。


これがまた,コマンドやしつけ,なんて堅苦しいことはそっちのけに,幸せだったりします。


この言葉(セトゥル)とそれが意味する状態がいつしか無事にペットさんの記憶にすりこまれたら,この言葉は立派にコマンドとして働き始めます。


「おすわり」の回でお伝えしたように,何か望ましくない行動をしている時や,勝手にテンションが上がっている時など。


ペットさんに「おちついて」「リラックスして」を思い出してもらうコマンドとなるでしょう。


私はこのコマンドが大好きです。
なぜなら,覚えてもらうために唱えながら,自分自身が本当に心地よく,愛犬との絆がぐーっと強まるのを感じるからです。


そしてその感覚は,どこかヒーリングをさせていただく時に似ています。




さて,全5回のしつけのヒント,お読みいただき有難うございました!
少しでもお役に立ったなら嬉しいです。


ワンちゃんネコちゃん,いろんな種のペットたちと,そしてヒト。
おんなじ星にうまれた,生きとし生けるもの仲間です。


みんながハッピーに暮らせる日がくるといいなと,心から願って・・


ひとまず7月31日,HAS ,ヒーリングイベントにいらしてくださいね。
(まだワンちゃんネコちゃん枠にも空きがありますので間に合います!)
会場で直接お会いできるのを,楽しみにお待ちしております。


ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
HAS千葉(ヒーリイング体験イベント)へのリンクはこちら↓




『ぱっぴーライフへの道Vol.4』

2021-07-29 | メッセージ
_________________________
『ぱっぴーライフへの道』第4回目は「お散歩の極意」をお届けします。


ワンちゃんにとってお散歩は欠かせませんね(どんなに小型犬でも)!ただ今は夏の真っ盛り,くれぐれも熱中症には気をつけて時間を選んでお散歩して下さい。


さて,お散歩中の人とワンちゃんですが,散歩図を見ればうっすらその関係性が見えてきます。


①グイグイと先頭を切って歩くワンちゃんに「まって~~」と引っぱられる飼い主さん・・の図なのか,または


②ワンちゃんがピタッと脇や足元について人と一緒にスッスと歩く姿・・の図なのか。



だれだって,後者を目指したい。


ところが現実はそう簡単にはいかない。


ドッグオーナーの永遠の命題のようなこのお悩みには,「どうぞ地道にしつけ(トレーニング)に励んでください」というのがまず第一のアドバイスです。


正直どんなメソッドでもかまわないのです。クリッカートレーニング、ヒール(つけ)コマンドなど・・・気に入った手法でとにかく取り組んでみましょう。


大切なのは毎日の積み重ねです。①ではなく②にするんだ、というはっきりとしたビジョンを頭に描き,あきらめてはいけません。


そしてどんな方法であっても次にお伝えする3つのヒントを知っているか否かで大きくその効果が異なってくるでしょう。



その3つのお散歩のヒントとは・・


⒈ アウェー(家の外)でもリーダーは私(飼い主)

⒉ワンちゃんの性格と好物

⒊アンテナを張って歩く


です。



1の「リーダーは私」は,VOL1.でもお伝えした内容ですが、群れで生きるワンちゃんは、誰が上位で誰が下位か,よ~~くわかっています。


ちゃんと「私(ヒト)がリーダー」に,なっていますか?


たとえばお家の中では飼い主優位に過ごせていても,外では飼い主さんがドキドキしたり,出会う物事にビクビクしていたら,ワンちゃんはただちに察知して「ここは僕がまもらねば」「まかせて」とばかりにお散歩リーダーになるかもしれません。


いつでも,どこでも,穏やかに,毅然として。

「私がリーダー」。


どうぞしっかりと自分のエネルギーやオーラを管理することを,常日頃から心がけて取り組んでいきましょう。


そして2と3です。人と同じで,ワンちゃんといえど,その性格や好みは千差万別です。たとえば我が家では、1頭は他のワンちゃんに出会うと大興奮ですが、もう1頭は犬より人や子どもが気になるタイプ・・といった具合に。


何に反応しやすいのか,どのタイミングで燃え上がりやすいのか(逆に怯えやすいのか)などをよく知っておくことが大事です。


さらにしっかりとアンテナを張り,その刺激が出てきそうな時を早めに気づき,ワンちゃんが反応モードにどっぷりと入る前に早めの対処をとることが大切です。


つまり向こうから犬が来る、と早めに気づいていれば,いつもよりぐっと穏やかで安定感ある歩調とエネルギーを心がけつつ(まちがっても緊張感を漂わせてはダメですよ!火に油),さりげにルートを変えたり,そっと好物のおやつで気をひく準備をしたりなど,できるわけです。


そしてアンテナは,すぐ脇を歩くワンちゃんのちょっとしたエネルギー変化を感じ取ることにも使えるでしょう。


何はともあれ、何度も言います。


飼い主さんの落ち着いて安定したオーラやエネルギーが, 動物たちと関わる上でとってもとっても大切であり,どんな所でもワンちゃんたちの心のより所となるのです。




と、今回はお散歩に役立つヒントを3つお伝えしました。


さぁ,ワンちゃんと普段どのようなお散歩をしていらっしゃるでしょうか。


かくいう私も決して満点合格の散歩図にはなっていないのですが,日々,自分自身の内面をワンコたちの行動をとおして再チェックできる良い機会となっています。



ちなみにワンちゃんだって,リードを取らねばならないとしたら大変なことなのです。


ワンちゃんからのグチ(!?)やメッセージを聞いてみたいなぁと思う方は,ぜひHAS千葉へいらしてくださいね!思ってもいないメッセージが,出てくるかも知れません。




お読みいただき、有難うございました。


次回はいよいよ最終回、「神コマンド」をお伝えします。


ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
HAS千葉へのリンクはこちら↓



『ぱっぴーライフへの道Vol.3』

2021-07-24 | メッセージ
これまでに,ワンちゃんとお子さんの関係をどう作っていけば良いのか・・,私自身子育て&犬育てをする中で,そんなママ友のお悩みに多く出会ってきました。

この機にまとめてみましたので、どうぞご参考までに。

ーーーーーーーーーーーーー
『ぱっぴーライフへの道Vol.3』


今回のテーマは「子どもと犬」です。

ときどき,おうちの中でワンちゃんとお子さんの仲がよくない,というお話を耳にします。すぐにケンカになったり物や家族を取り合ったり。


「まさに兄弟のよう」なんてつい笑ってしまいますが,場合によっては笑い事では済まされません。


かたや世の中には,名犬ラッシーのように子どもと犬の美しい絆ストーリーもあるわけで,一体,何が分かれ道となるのでしょう?


犬種や性格の相性もありますので,どんなケースでも,というわけにはいかないかもしれませんが,それでも,ここには確かに周囲の家族(大人)ができるコトや方向付けがあります。


たとえばこんな時,あなたはどうしますか?


「3歳の子どもが,手にしたおもちゃで力任せにワンちゃんを殴った。するとワンちゃんは怒り狂って子どもに歯をむき出してうなった。」



ワンちゃんの方はただ寝ていただけです。突然ごつごつしたおもちゃで殴られて,それはワンちゃんには理不尽というもの・・・と,3歳の我が子を,ワンちゃんの前で叱りつけちゃいますか?



私ならこの場合,どんなに頭で理不尽だとわかっていても,即座の反応としてはワンちゃんの方にストップをかけます。


近くにいればワンちゃんの急所を突く,とか,「ノー、ダメ」などの NGワードがしっかりと功を奏すならそれでもよいですし,床をドン,と蹴ったりワンちゃんが驚くような不快な音をたてる,などです。


とにもかくにも,まずは,”子どもに牙をみせるのが許されないコトなのだ”と示す必要があるのです。


以前にもお伝えしましたが,ワンちゃんなど動物たちは私たち人間よりもずっと,「今」「この瞬間」に生きています。伝えたいことは,その行動のその瞬間にこそ,伝えなくてはなりません。
Vol.1Vol.2もご参照ください)


私たちは、どんなことがあっても大切な我が子(人間)に手を出すことを,どれだけ大切な同じ家族であっても動物であるワンちゃん達に,ゆるすわけにはいかないのです。


そしてこのスタンスは,普段しっかりワンちゃんより上位にあって信頼を得ている群のリーダーであってこそ,示すことができるものですので,普段の関係性はとても大切ですね!


一方,子どもの方には,それこそ,あとからゆっくり説明すればよろしいでしょう。ただワンちゃんを叱って終わり,とならぬようにお願いいたします。


同じ地球上にくらす違う種類の生き物であるワンちゃん,でも同じ家族であるワンちゃんとの付き合い方,優しい心を育む教育の場として,じっくりと落ち着いてお子様とお話されたら良いのだと思います(そう,ワンちゃんへのトレーニングがひと段落したタイミングで,こっちは大丈夫・・)。


このように,ある程度の年齢(ざっくりと小学生の高学年くらい?)になるまでは,お子様もまだまだヤンチャな時期,ワンちゃんとのよい関係性ができるように,親や周囲の大人が両者に誘導のレールを敷いてあげる必要があるのです。


人間の方には「ワンちゃんへのやさしくでも毅然とした態度」を。
ワンちゃんの方には「子どもは絶対的に大切なもの,手を出してはいけないもの,あなたと同じように愛し大切にしている仲間」であることを。


先ほどのような出来事がなくても,日常がそのトレーニングの場となります。


簡単にできることでは,お子さんがワンちゃんのご飯あげ係になってもらうとか(ぜひおすわりをさせてから、あげてみようね!)。


帰宅後のパパ(ママ)は,まずはお子さんに「ただいま〜」とハグしてからワンちゃんをナデナデしてあげるとか(順番はひそかに大切。くれぐれもわんちゃんがヤキモチを焼き過ぎないよう,ワンちゃんにはワンちゃんタイムをとってたっぷりの愛情をあげましょうね!)。


そして少し大きくなってくれば,お子さんの方がもうしっかりとした「犬使い」になっていて,ほっておいても穏やかでやさしい関係がさらにはぐくまれていくでしょう。


そう,そんな良い「場」(雰囲気,流れ,オーラ)をつくることが,子どもと犬を見守る大人が常日頃から,心がけてすべきことかと思います。


と,今回はちょっとしたワンちゃんとお子さんとの関係づくりのヒントでした。



ワンちゃんにもお子さんにも,一つ屋根の下でよかれ悪かれ多くの影響を与えているのは,私たち大人です。



良い環境や良い関係を作りたければ,自分自身をしっかり整えてまいりましょう!
(ヒーリングは言葉としては「癒し」を意味しますが,自分のエネルギーや雰囲気や安定感を調整するものなのです。よろしければ,7月31日にぜひ全国のHASでご体験ください♫)


ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
HAS千葉へのリンクはこちら↓