原文「秋は、夕暮れ。夕日のさして、山の端いと近くなりたるに、
烏の、寝所へ行くとて、三つ四つ二つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。
まいて、雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入り果てて、風の音、虫の音など、はた、言うべきにあらず。」
「秋は夕暮れ。夕日が射して、今にも夕日がさして山の端に差しかかって、沈もうとしているところ、
烏が寝倉へ帰ろうと、三つ四つ二つなどそれぞれに飛び急ぐのさえ、とても心に染みいります。
まして、雁などで列を連ねて渡っていくのが、遥かに遠く小さく見えるのも、大変、趣があるものです。
日がすっかり沈んでしまって、風の音、虫の音などは、さらに言うまでもありません。」
ここで田辺聖子さんの春の部分の現代訳をご紹介。いとおもしろしです!
原文「春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく、山はすこしあかりて、
むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる。」
田辺聖子さんによる現代語訳。
「春はいつの時間がいいと思って?もちろん明け方よ。山の端がようよう白くなって、
紫色の雲が細長くたなびいている、そういうのがいいわ。」
私が参照した現代語訳の清少納言の性格とはまるで違う人みたい。
このような清少納言をさて、紫式部はどのように批評したのでしょう。
また、「紫式部日記」から抜粋して記事にしてみたいと思います。
Images from Weheartit.
そうですよね!私も清少納言すきですー。
自然への素直な感性が感じられて。
紫式部はなぜ切ったのかぁ・・・。
嫉妬なのかもしれませんね・・・。
清少納言の素の性格は分からなくても、
感性から染み出るものっていいなぁと思います^^
一部間違いがありますよ~😅
烏の、寝所へ行くとて、三つ四つ二つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。
となっていますが、正しくは、三つ四つ 二つ三つなど です。
はじめまして!
あとで訂正しておきます😊
ありがとうございます!!
取り急ぎ『枕草子』を確認したところ、やはり「三つ四つ二つなど」となっていました💦
もし宜しければ、参考文献を教えて頂けますでしょうか。