「第一容疑者(原題:PRIME SUSPECT)」DVD-BOX2を購入しました。
「NHK放送ほか、50カ国以上で放送され、アメリカのエミー賞、探偵作家クラブ賞最優秀TVドラマ・ミニシリーズ賞など20以上の賞を受賞した本格警察ドラマ「第一容疑者」シリーズ。事件捜査にのめりこみ、凶悪なる犯人に激しく挑むヒロイン、ジェーン・テニスンにはベテラン演技派女優ヘレン・ミレンが扮し、現代女性のリアルな生き様を見せ付ける。陰惨な事件に果敢に立ち向かうその姿を描くことで社会の闇を生む差別的視点を描き続けたシリーズに対し、後半ではテニスンという一個の女性に迫る描写がより多くなされている。事件と捜査の日々の中、組織からも男性からも、そして時に仲間からも浮き上がり、孤独に渇く心を引きずりながらなお、自らの道を邁進し続けるその姿の存在感は、時に圧倒的ですらある。」
私も、NHKの放送でこのドラマとは出会いました。警察の話なので、話も暗く重い内容で気持ちも沈みますが、テニスンの真実を知りたいと突き進む姿は感動しました。DVDBOX1は、随分前に購入したので、今は奥底なので、後日として、DVDBOX2から紐解いてみたいと思います。
第4巻 「消えた幼児(The Lost Child)」
「第4巻となる本編では、生後間もない幼児に対する悲惨な犯罪を契機に、幼児性愛の欲望に苦しむ彼我の者達の苦しみ、そしてその影に隠された犯人の傷と葛藤を描くとともに、警視として古巣に凱旋なったテニスンが変わらず現場の捜査に指揮の腕を振るう姿をもって、シリーズ後半へ折り返すターニング・ポイントとしての一遍に仕立てられている。」
<STORY>
功が認められ、古巣サウスハンプトン・ロー署の警視として赴任したテニスン。そこは既に、生後14ヶ月の幼児誘拐事件でごったがえす現場と化していた。辛酸を舐めさせられた前任者ソーンダイクの不手際にいらだちながらも早速、自ら陣頭に立って捜査に当たる彼女は、傷ついた母親を促して犯人に呼びかける一方、その別れた夫にも探りを入れるが、いずれも空振りに終わる。
そんな折り、現場近くに住む前歴者が捜査線上に浮かんでくる。その男クリス・ヒューズは、幼時に性的虐待を受けた影響で自らも幼児への性行動に走った前歴を持っていた。状況は彼に不利だったが、しかしその恋人アンがアリバイを証言。疑いは晴れたかに見えたものの、後日になり何故か一転してアンは証言を翻す。そしてその影には、何故かいつにも増して犯人に憤るマディマン刑事の激しい怒りが見え隠れしていた。そんなマディマンの横暴とも思える逮捕に追い詰められたヒューズが、思い余って走った行動とは・・・。
<STAFF>
製作:ポール・マーカス 演出:ジョン・マドゥン 脚本:ポール・ビリング
撮影:デービッド・オッド 音楽:スティーブン・ウォーベック
<CAST>
ジェーン・テニスン警視:ヘレン・ミレン
マイケル・カーナン警視正:ジョン・ベンフィールド
スーザン・コビントン:ビーティー・エドニー
トニー・マディマン警部:ジャック・エリス
クリス・エドワード・ヒューズ:ロバート・グレニスター
リチャード・ハスコンズ警部:リチャード・ホーレイ
ジョン・ウォーリック:エイドリアン・ルーキス
アン・サザランド:レスリー・シャープ
モーリーン・ヘイバース:モズィー・スミス
パトリック・スコーフィールド医師:スチュアート・ウィルソン
※ここからは、ストーリーの内容に触れているので、ご注意を。
考えると、「第一容疑者」シリーズの中で一番好きかもしれません。他の話もいいんですが。
後々容疑者の疑いをかけられるクリスと恋人アンとの些細な言合いのひとコマと同時に幼児を誘拐された被害者となる母親スーザンが14ヶ月になる子供ヴィッキーをあやしているシーンから静かに始まります。次の日の朝、ベビーシッターが頭を怪我して倒れているスーザンを発見し、ヴィッキーが消えていることから幼児誘拐事件となります。結局、捜索もむなしく、ヴィッキーは死体となって発見されてしまいます。
容疑者として浮上したのは、スーザンが公園でしつこくヴィッキーに触れたりしてきたと証言したクリス。
この事件の真実は、誘拐事件は嘘で、ホントは育児と勉強に疲れた母親がビッキーを殺してしまったということ。夫に浮気されて捨てられて、いい仕事をと子供を抱えながら税理士になるべく、夜に勉強しながら育児も頑張ってきた彼女。でも、育児は思ったよりもずっとずっと大変で。精神的にも体力的にも追い詰められて・・・ちょっと静かにしてもらいたくて、犯してしまった犯罪。頭の怪我も自らが打ち付けて作ったんでしょうが、自分を責めての行動だっただろうから、傷みも感じなかったかも。心の何とも言えない傷みはあったと思いますが。誘拐事件になって、さらに辛さは増したでしょう。これから、嘘を言い続けないといけないから。ある意味、ホントに誘拐されて生きて帰ってきたら・・・と無理な希望も持ってたりしてたかもしれません(無理なのは本人が一番分かってたと思いますが)。
証言した容疑者が、見つかったときはびっくりしたと思います。実際、テニスンに「こんなに早くどうやって見つけたんですか?」と思わず問いかけてます。多分、ずっと見つからなかったら・・・と祈っていたでしょう。
容疑者として振り回されてしまったクリス。ある意味、この人が一番の被害者かもしれないですね。カウンセリングも受けて、友人からやり直すつもりならと仕事をもらって、恋人も出来てこれからって時に容疑者になってしまいます。犯人と見られて、彼も精神的に追い詰められていきます。
そんなクリスを他の刑事と違う目で見ているのが、マディマン警部。実は、彼も幼児期に性的虐待を受けたことのある被害者だった。クリスのカウンセリングのビデオ、資料を見て、密かに怒りを感じていた(過去の傷を思いだすんでしょう)。一人、そのカウンセリングの資料を持ち、クリスの恋人アンの元に・・・。アンにも2人の幼い娘がいたので、また自分と同じ被害者を出したくなかったんでしょうね。カウンセリングの医師が見たらともかく、治療中のクリスのビデオを一般の人が見たらどう思うかは、明らかでしょう(私もみたらアンと同じに感じると思います)。唯一のアリバイをアンは翻してしまいます。
マディマン警部以下何名かで、クリスを逮捕しますが、マディマン警部の暴走でクリスが怪我をしてしまいます。救急車で運ばれていく途中、クリスは逃亡、恋人アンと娘達を人質に立てこもってしまいます。
交通規制され、狙撃隊も待機、テニスンの説得も上司の指揮のおかげで失敗、アンと娘1人助かったものの、まだ娘1人が人質の状態の時、スーザンが現場に。
スーザンを見た時、テニスンは真実が分かったんじゃないかな・・・。クリスが何故こんなことをしてるかと聞かれたとき、無罪の主張をしてると答えてます。でも、こんなやり方をするクリスに怒りを感じるし、彼自身にも責任があると。人質になってる娘がかわいそう。・・・そうかもしれませんね。
階段の片隅で静かに、テニスンとスーザンにずっと付き添っていた刑事の前でスーザンの告白が始まります。あのシーンは、本当に泣けました 「ごめんなさい」と謝りながら、自分の頭をぶつスーザンは、見てて哀しく辛くなりました。それを止めて抱きしめたテニスンて・・・。スーザンがどれほど悔いているかが分かったからでしょうね。
後は、人質になっていた娘も開放され、クリスは逮捕(立てこもったからね)、スーザンも逮捕で、とりあえず解決。
マディマン警部は査問委員会にかけられました。どうなったかは、見る側の想像に任せるって感じ。
いろいろな問題を考えさせられました。お馬鹿なので、まだまだですが。奥深い内容だと思いました。内容的にやっぱり暗くて重いですね
あと、今まで述べてきたのは、あくまで私の主観ですので、ご了承下さい。
人それぞれ感じることとか違うかと思いますので、違うんちゃうんというところもあると思います。
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