Parolibre

日々暮らしていく中で、いろいろ思ったこと感じたことを書きます

「日本人を幸せにする経済学」を読んでも、幸せになれないかも。

2011-05-25 17:52:53 | 読書

「日本人を幸せにする経済学」 日下公人 森永卓郎 ビジネス社

 日下センセイと森永卓郎さんによる対談の本。日下センセイは電気も水道もなくても暮らしていけると言い、森永さんは年収300万円で幸せに暮らせると言います。でも二人ともそんな生活ぜんぜん送ってないんですよねー将来そうすると言ってるだけ、そんないい加減な事言う人に、果たして説得力あるんでしょうか?

 森永さんは「人を殺すくらいなら家族もろとも殺された方がマシ」と主張します、森永さん、悪いけどあなたと一緒に殺されたくないよ、ワタシは。ひょっとしたら森永さんって筋金入りのいじめられっ子だったから、殺された方がいいなんて考えるのかな、いじめっ子には絶対勝てないから最初から捨て身ってことなのかな。それも一つの方法だと思うけど、森永さんと一緒に殺されるのはいやだなあ。よく言えば無抵抗主義なんだろうけど、要は反撃する術も意志も無いから、あるいは無いと考えてるから無抵抗なんて言い出すのであって、あんたキン○マ付いてんのか!って一喝したい気分です。

 日下センセイは森永さんのコレクションを「心が豊か」だと絶賛するけど、なんというのか、ワタシは「貧乏くさい」と感じたんですよね、なんか金にあかせていろいろ買い漁って溜め込めるだけ溜め込んだみたいで。埋められない心の穴をコレクションで一生懸命埋めようとしているようで、心寒いです。

 本当に心が豊かだったら、モノに執着しないんじゃないかなあ。それに心豊かな人は自分で価値を見つけることができるから、お金を使ってモノを集めるなんてことしないと思うよ。コレクションなんてしなくて済むのが豊かさじゃないのかな。森永さんは貧しかったから集めるんでしょ?寂しかったから集めるんでしょ?モノに執着しまくってるような人が豊かさや幸せを滔々と語るというのはどうなんでしょ。

 なんかこの本読んでも、ちっとも幸せにならないし幸せな気分にもならないなあと思いました。これだたったら林丈二さんの「考現学」(INAXギャラりー)の方がよっぽどためになるよ、ワタシはこれ読んで「楽しむのに、お金はいらないんだ」「楽しさを見つけるのは、その人次第なんだ」ということが分かってすごく良かったよ。



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