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どれを買えば良いかわかる!液晶ディスプレイの選び方

用途、予算別に液晶ディスプレイ選びをお手伝いします!3分でわかる解説つき!

液晶の視野角とは?

2010年11月01日 | すぐわかる液晶の基本


 皆さんこんにちは!

今日は「液晶の視野角」についてご説明していきます!



ブラウン管のときは画面をどの角度から見ても色は変わりませんでしたが、

液晶は特性上、角度をつけて画面を見ると色が変わることがあります

ひとくちに「色が変わる」といっても、

黒っぽくなったり、

白っぽくなったり、

色が反転してしまったりと、色々な形態があります。


角度によってあまり色の変わらない液晶は良い液晶ですが、

そのぶんお値段も上がってしまうので注意が必要です。




【TNパネル】


視野角のスペックが上下160/左右160になっているものは

TNパネルです。ノートパソコンと同じ方式なので、視野角は狭いです。

下から覗き込むと色が反転する
ので、

寝転がってテレビを観る、という用途には向いていません!

あくまでも、「まっすぐ画面を見る」人のためのものです。



【VAパネル】


視野角のスペックが上下178/左右178となっているものは

VAかIPSの視野角が広いタイプです。

どこから見ても色が反転したりしないので

角度をつけて使うような機会があれば、VAパネル以上がおすすめです。

かなり角度をつけると、白っぽく見える製品が多いです。



【IPSパネル】


視野角がイチバン良いと言われています。

視野角のスペックはVA同様 上下178/左右178となっていることが多いです。

角度をつけてもほとんど色が変わらないので、

プロが使う液晶ディスプレイはIPSタイプが多いです。





液晶の応答速度とは?

2010年10月30日 | すぐわかる液晶の基本


 皆さんこんにちは!


「すぐわかる液晶の基本」、
今日は動画をキレイに観るために欠かせない性能、
「応答速度」についてご紹介していきます!


【応答速度は速いほうがいい】


恐らく皆さんも「応答速度」という言葉を聞いたことがあると思いますが、

簡単に言うと「次の画面を映すまでの反応速度」という意味です。


液晶は原理上、液晶分子に電圧をかけて動かすことで

画像を表示しているので、この液晶分子をいかに早く動かせるかによって

応答速度が変わってきます。


3年くらい前だと応答速度30msくらいの液晶がありましたが、

このレベルだとマウスポインタを動かしただけで

残像が残るのが目でわかってしまいます。



最近の液晶だと、2msや1msの高速応答の液晶パネルも発売されていますし、

120Hz駆動といって、通常の60Hz駆動の2倍の画面書き換えを行うことで

さらに応答性を高めている製品も出ています。


一般的にVAパネルやIPSパネルよりも

TNパネルのほうが応答速度が速い傾向にありますので、

FPSなどのゲームをする人、動画主体の使い方の場合は

TNパネルで2ms程度の応答速度の製品を選ぶと良いかも
しれませんね。


ちなみに、ニコニコ動画のように

動画に加えて文字コメントのスクロールがあるようなサイトの場合は

スクロールする文字の残像が見えてしまうと疲れるので

やはりモニターの応答速度にはこだわったほうがよいでしょう!




【中間応答速度とは?】


VAパネルやIPSパネルの上級機種によっては、

応答速度のスペック欄のところに

「中間応答速度」や「Gray to Gray」が○ms、といった表記があります。



実は、応答速度の世界ではTNパネルが有利とは言われていても、

中間色(グレー、ピンク、オレンジ、水色など、真っ黒と真っ白以外の色)の

応答速度はあまり速くありません



この中間色の応答速度ではVAパネル、IPSのほうがやや有利なため、

上級機になると「中間色はけっこう速いですよ」というPRのために

スペックに特別な記載がされている場合があります。


じゃあTNとVA or IPS、どれを選んだらいいのさ!
…という声が聞こえてきそうですが、

応答速度だけを重視するのであれば、

価格もこなれているTNパネルがよいかもしれませんね。




次回は「液晶の視野角」についてご紹介、乞うご期待!

コントラスト比とは?

2010年08月27日 | すぐわかる液晶の基本


 皆さんこんにちは!


「すぐわかる液晶の基本」、今日は液晶の画質の決め手となる


コントラスト比について説明します!


コントラスト比とは、


映像の最も明るい白と最も暗い黒の差を表した数値で、


一般的にはこの数値が高ければ高いほど映像にメリハリがつきます。




そもそも液晶が映像を映し出す仕組みとは、


バックライトから出した光を


3原色のフィルターで遮って調整することで色を表現しています。


3原色ぜんぶに光を通せば白になりますし、


3原色ぜんぶの光を遮れば黒になります。


でも、光を完全に遮れるというワケではなく


ほんの少し光が漏れてしまうので、黒がちょっとグレーっぽくなるんです。


これを液晶の光漏れといいます。





ノートパソコンなどで映画を見るとわかりますが、


夜などの暗いシーンで、本来黒いはずの背景がグレーっぽく見えるのが光漏れですね。




つまり、この光漏れをどれだけ抑えられるかによって


液晶のコントラスト比が決まるというわけです。






 では、一体どれくらいコントラスト比があればよいのでしょうか?




一般的に、最近のパソコン用の液晶は


コントラスト比は1,000:1くらいです。



少し前だと500:1の製品も多かったのですが、性能も上がっています。


目安として、TNパネルもしくはIPSパネルであれば800:1以上のものを、


光漏れを防ぎやすい構造のVAパネルであれば1,000:1以上のものを選びましょう。


特に「黒が締まる液晶がイイ!」という方にはVAがオススメです。



コントラストが3,000:1の製品もあります。





もうひとつ知っておきたいのが、擬似コントラストについての知識です。



お店に行くと必ず


「メガコントラスト 100万:1」とか、


「ダイナミックコントラスト 10万:1」のように、


ケタ外れのコントラスト性能を謳った製品が数多く存在します。




実はこれは液晶本来の実力値ではなく、


動画のシーンごとにバックライトの明るさを変えることで


擬似的にコントラスト値(コントラスト感?)を上げる技術
ですから、


実際の液晶の実力値はやはり1,000:1くらいだと思ってください。



明るいシーンと暗いシーンが目まぐるしく変わるようなアクション映画であれば、


恩恵を受けられるかもしれません。






【まとめ】

コントラスト比は最低でも800:1くらいが現代の水準!


理想は3,000:1だけど、1,000:1でもじゅうぶんにキレイ。


極端に数値の大きいコントラストは、擬似コントラスト。








【予告】

次回は、ゲームや動画視聴に欠かせない「応答速度」についてお伝えしていきます!



3種類の液晶パネル

2010年08月26日 | すぐわかる液晶の基本


皆さんこんにちは!

「すぐわかる液晶の基本」、今日は

3種類ある液晶パネルについて3分でわかるように

紹介していきたいとおもいます。




液晶パネルというのは

PCモニターやテレビなどの液晶製品にとっていちばん重要なパーツであり、

車でいえばエンジンにあたる重要な部分です。


この液晶パネルには大きく分けて3種類存在していて、

TNパネル

VAパネル

IPSパネル


…と呼ばれています。



【TNパネル】

 世の中にある液晶ディスプレイのほとんどはTNパネルを採用しています。


 TNパネルは構造がカンタンなので値段が安く

 液晶のニガテ分野と呼ばれている「応答速度」が速いというメリットがあります。

 そのかわり視野角が狭いので、横から見たときに画面が黒っぽくなったり、

 下から見たときは色が反転してしまったり


 画質の表現に関してはまあまあという位置づけです。

 応答速度を生かして、ゲームをしたり動画を見るのに適しています。




【VAパネル】

 VAパネルはTNパネルの視野角の狭さという弱点を補った方式です。

 値段はやや高くなりますが、どの角度から見ても色が反転することはなく、

 コントラスト比が高く出るのでメリハリのついた映像表現が可能です。

 24インチを超えるような大きなサイズのモニターを使う場合は、

 正面からモニターを使っていても画面端の色味が悪く見えてしまうので

 VAパネルのモニターを選ぶと「良い液晶を使っている♪」という気分に浸れます。

 写真を見たりデザイン・CG用途にもオススメですし、ゲームや動画もこなせる方式です。



【IPSパネル】

 IPSパネルは最も値段が高いですが、

 視野角がVAパネルよりも広いので、多人数でテレビを観る時なども

 色味の変化を抑えて映像を楽しむことができます。

 画質自体もきれいに出る製品が多く、「液晶を買うならIPSしかない!」という

 熱心なIPSファンもいるほどです。

 4~5年前は国産の高額なIPSパネルが主流だったため高級品のイメージが強いですが、

 最近は台湾や韓国製の安価なIPSパネルも増え、手に入れやすくなっています

 写真やデザイン・CG用途であればこの方式を選んでおけば間違いは少ないですが、

 応答速度はTN方式に劣りますから、ゲームや動画の残像が許せない!という人にとっては

 必ずしもIPS方式が良いとは限りません。




【まとめ】


 一人で3Dゲームや動画に使うのならTNパネルがオススメ。

 写真を見たり、静止画のシミュレーションゲームなどをキレイに見たい場合は

 少し予算を増やしてVAかIPSパネルがオススメです!



【予告】


 次回は、液晶の画質を大きく左右する"コントラスト比"について

 わかりやすく説明しちゃいます!

 乞うご期待!

液晶ディスプレイを選ぼう!

2010年08月24日 | すぐわかる液晶の基本


はじめまして!モニ太です!

このブログは、皆さんがより良い液晶ライフを送ってもらえるよう

モニ太がパソコン用液晶ディスプレイの選び方を紹介していくブログです。

むずかしい説明はできる限りなくし、シンプルでわかりやすく

星の数ほどある液晶ディスプレイからイチバンのディスプレイを選んでもらえるよう

紹介していきたいと思います。



ゲームで使うディスプレイや、

TVを観るためのディスプレイ、

デジタルカメラで撮影した写真をキレイに見るディスプレイ、

ネットサーフィンをもっと快適に楽しめるディスプレイなど、

メーカーにこだわらず用途や価格帯別にわかりやすく紹介していきたいです。



これから液晶ディスプレイを購入したいという方や、

2台目のディスプレイを買いたいという方、

仕事で使うディスプレイを探している方にとっても

むずかしいこと抜きに参考にできるブログにしたいと思っています。




と、いうわけで、さっそく予告!



次回は、

「3種類の液晶パネル」という、

液晶を選ぶうえではとーっても大切な知識

3分でわかるようにご紹介したいと思います。


いったい3種類の液晶パネルのちがいとは何なのでしょうか?!

次回の更新を、お楽しみに!