
皆さんこんにちは!
「すぐわかる液晶の基本」、
今日は動画をキレイに観るために欠かせない性能、
「応答速度」についてご紹介していきます!
【応答速度は速いほうがいい】
恐らく皆さんも「応答速度」という言葉を聞いたことがあると思いますが、
簡単に言うと「次の画面を映すまでの反応速度」という意味です。
液晶は原理上、液晶分子に電圧をかけて動かすことで
画像を表示しているので、この液晶分子をいかに早く動かせるかによって
応答速度が変わってきます。
3年くらい前だと応答速度30msくらいの液晶がありましたが、
このレベルだとマウスポインタを動かしただけで
残像が残るのが目でわかってしまいます。
最近の液晶だと、2msや1msの高速応答の液晶パネルも発売されていますし、
120Hz駆動といって、通常の60Hz駆動の2倍の画面書き換えを行うことで
さらに応答性を高めている製品も出ています。
一般的にVAパネルやIPSパネルよりも
TNパネルのほうが応答速度が速い傾向にありますので、
FPSなどのゲームをする人、動画主体の使い方の場合は
TNパネルで2ms程度の応答速度の製品を選ぶと良いかもしれませんね。
ちなみに、ニコニコ動画のように
動画に加えて文字コメントのスクロールがあるようなサイトの場合は
スクロールする文字の残像が見えてしまうと疲れるので
やはりモニターの応答速度にはこだわったほうがよいでしょう!
【中間応答速度とは?】
VAパネルやIPSパネルの上級機種によっては、
応答速度のスペック欄のところに
「中間応答速度」や「Gray to Gray」が○ms、といった表記があります。
実は、応答速度の世界ではTNパネルが有利とは言われていても、
中間色(グレー、ピンク、オレンジ、水色など、真っ黒と真っ白以外の色)の
応答速度はあまり速くありません。
この中間色の応答速度ではVAパネル、IPSのほうがやや有利なため、
上級機になると「中間色はけっこう速いですよ」というPRのために
スペックに特別な記載がされている場合があります。
じゃあTNとVA or IPS、どれを選んだらいいのさ!
…という声が聞こえてきそうですが、
応答速度だけを重視するのであれば、
価格もこなれているTNパネルがよいかもしれませんね。
次回は「液晶の視野角」についてご紹介、乞うご期待!