こんにちは!あおいです。

こちらが必要書類のリストです
フランスに来て結婚手続きに向けて準備をしたのですが、これがまーびっくりするぐらいスムーズにいかなかったので記録しておこうと思います。
フランスでの結婚手続きは市役所で行います。手続きを行える市役所は
・結婚する当人が住んでいる市
・結婚する当人の両親が住んでいる市
のいずれかになります。
私たちは現在レオパパママの家にいるので後者になります。
必要な書類は市役所によって異なるので、市役所に行って提出書類のリストをもらってくる必要があります。
4月1日
事前に調べた情報で、日本の戸籍謄本が必要とのことなのでコンビニで一部準備。
4月2日
戸籍謄本へアポスティーユをつけてもらうために戸籍謄本、申請書などを外務省の担当部署へ送付。
4月10日頃
アポスティーユ付き戸籍謄本が郵送で返送される
4月24日
レオが市役所から提出書類のリストを持ってくる
→戸籍謄本はフランス語に翻訳しないといけないのですが、方法としては
・フランスの日本大使館や領事館で翻訳してもらう
・フランス政府公認の翻訳家に翻訳してもらう
のふたつがあります。
市役所によっては後者しか受け付けていない場合もあるのですが、今回は前者で良いとのこと

こちらが必要書類のリストです
・婚姻者双方のUne copie intégrale de l'acte de naissance(出生証明書)
・婚姻者双方の身分証のコピー
・婚姻者双方の住居証明
・(婚姻者の両親が市に住んでいる場合)両親の住居証明と身分証のコピー
・保証人の身分証のコピー(最低2名、最大4名)→フランスでは結婚手続きの際に保証人にいてもらう必要があります(日本はサインで済みますが)
結婚手続きの際に契約書を締結する場合や、再婚の場合は追加で提出する書類があります。
また、外国人の場合(私の場合)
・CERTIFICAT DE COUTUME(慣習証明書)
・CERTIFICAT DE Célibat(独身証明書)
も必要です。
これらは戸籍謄本から作成されるので、アポスティーユ付きの戸籍謄本を準備します。
私の場合は上記の翻訳版+日本語のオリジナルも必要とのことでした。
これらのリストを見て住居証明以外のものは想定内だったのですが、前述の通りフランスではレオパパママの家にお世話になるため、住居証明になるような公式の書類がない状況になるのですが、レオいわく「両親が一筆書けばそれで大丈夫だろう」とのことだったのでこの時点では自分でできる準備は完了。
4月30日
ストラスブールの領事館へアポスティーユ付きの戸籍謄本を持って翻訳の依頼をする。通常2日で受け取れるところ、5月1日がフランスの祝日だったため5月3日の午後から受け取り可能とのこと。
5月6日
必要書類についていくつか質問事項があったのでレオと市役所へ行き、担当者と話したところ以下の点が分かりました。
・レオパパママの市では結婚手続き(フランスでは日本のように役所に書類を出しておしまい、ではなく、ちょっとしたセレモニーのような下りがあります)は毎週土曜日の14:00-16:30しか行っていない(1組30分×5組まで)
・日にちは空きがあれば希望日を選べるが、時間は上記の時間帯で市役所側が決める
・必要書類が全て揃わないと結婚手続きの日は決められない
・住居証明は、私たちのような場合は
両親が作成した証明書(私たちが両親の家に住んでいます、という手紙のようなもの)
両親の身分証のコピー
私たちそれぞれがこの住所に住んでいることを証明できるもの
→こいつが曲者。レオの場合は今の仕事の給料明細で良いとのことですが、私は現時点で何もないため選択肢は以下のどれか
・フランスの通信SIMを契約し、その請求書を提出する(今から契約すると早くても請求書が来るのは月末)
・日本の住居証明を翻訳して提出する(この場合、家族の誰かに住民票を請求してもらい、アポスティーユを付ける手続きをしてもらった後、原本を郵送してもらい、それをフランス政府公認の翻訳家に翻訳してもらう必要あり→時間もお金もかかる)
とまぁ、なかなか心が折れる展開。
書類を全部集めないと結婚の日にちすら決められず、あと2-3週間後に必要書類を集めて再度行ったとして私の観光ビザが切れるまで(7月末)に空いている日付があるか、という状況(運が悪いことに5-9月あたりの気候がいい時期はフランスでは結婚シーズン)。
フランスは言わずと知れた個人主義の国のため、サービスの質は対応者に大きく左右されます。レオパパママの市役所の結婚手続き担当の人は決して感じ悪くはないのですが、どちらかと言うとお堅い感じの女性なので、きっちり言われた書類を提出しないと物事が進まなそうな雰囲気😟
帰り際に近くの印刷屋でレオ家族の身分証のコピーを取りました(結婚手続きの際の保証人をお願いする予定のため)。
5月8日
とりあえずフランスの通信SIMカードを契約(20GBで7ユーロ。フランスは通信回線系は日本より安い気がします)。
5月10日
ストラスブール領事館に依頼していた翻訳を引き取りに行く。
渡されたものは
・EXTRAIT D'ACTE DE NAISSANCE(出生証明書)
・CERTIFICAT DE Célibat(独身証明書)
・CERTIFICAT DE COUTUME(慣習証明書)
上記ふたつはそれぞれ8ユーロ、慣習証明書は無料です。
これを受け取った時点で自分の確認ミスに気づきました。というのも、市役所で出生証明書として要求されたのはUne copie 「intégrale」 de l'acte de naissanceだったのですが、今回渡されたのは「extrait」のほう。
intégrale : 完全 (=より詳細、戸籍謄本のイメージ)
extrait : 抜粋 (=戸籍抄本のイメージ)
よくよく調べてみると、大使館や領事館ではintégraleのほうは作成していないので、こちらが必要な場合は法定翻訳家に翻訳を依頼する必要があるとのこと。
市役所からもらった必要書類のリストに「領事館の翻訳」と書いてあったので安心してしまい確認が抜けていました💦
前回市役所に行った時に一応法定翻訳家のリストをもらっていて、その中にストラスブール在住の翻訳家の方もいたのでこの人にお願いするかぁ(高くつくだろうな…)、、、と考え始める。
5月11日
法定翻訳家リストのHIROTA Kyokoさんという方にコンタクトフォームで連絡してみる(電話番号もありましたが土曜日だったので電話は避けた方がいいかなと思ったため)。
5月13日
HIROTAさんから連絡がなかったので午前中に電話をしたところ、現在出張中のため、対応は早くても今週の金曜日(17日)になるとのこと。
以下フランスで法定翻訳を依頼する場合の(恐らく)一般的な流れです。
・メールにて翻訳対象の書類の画像や資料を送付
・それをもとに翻訳家が見積もりと納期を連絡
・確認して改めて依頼→送付資料を元に翻訳
・翻訳対象資料を持って事務所に行き、翻訳された資料を受け取るor翻訳対象資料の原本を郵送→翻訳家のほうで確認ができたら翻訳された資料とともに返送
※支払いは依頼時か受け取り時
とりあえず見積もりを依頼するために戸籍謄本の写真をメール送付。
→翌日お返事があり、翻訳には51ユーロ、納期は遅くとも日曜日とのお返事をいただきました。
午後14時頃、フランスの通信SIMカードが届いたのでアクティベートしたところ、契約書とSIMカードの請求書をPDFでダウンロードできました。レオの給料明細もダウンロードして用意できたので、私の出生証明書の不安はあるけど1回また市役所に行ってみようということになりました。
市役所に寄る前に契約書や請求書などの必要書類を印刷屋さんでコピー。
その際にUSBカードの資料をパソコンを使って印刷してもらったところ、手数料として、1ユーロ取られました。自分でもパソコン操作して印刷できるのに、「USBから印刷したい」と伝えたら「じゃあそれ貸して」って言われて向こうが操作して、それで手数料ってなんだかなー。フランスの印刷事情もまた改めて書きますね(日本よりめっちゃ質悪いです)。
16時頃、市役所へ。
担当者のマダムに揃えた書類を一通り見てもらったところ、出生証明書や住居証明について恐れていたような😅コメントはなく、書類提出の日程を決めることができました!次の予約は16日木曜日の15時で決定。それまでに市役所から渡されたFiche de mariage(婚姻証明書、とでも言いましょうか、婚姻者や家族、保証人などの情報を記載する言わば婚姻届のような書類)を記入してきてね〜とのこと。
・私の出生証明書がintégraleではなくextraitであること
・住居証明として提出したフランスの通信SIMの領収書は通信費そのものに対するものではなくSIMカードに対するもの(通信費の領収書は月末にならないと届かない)であること
が大きな懸念点でしたがどちらも指摘事項なしでした😆
また結婚手続きの日程は7月13日がこちらの第1希望なのですが、現時点では空きがあるとのこと。16日に書類提出するまで確定ではないですが、空きがあると知ってひとまず一安心。
5月16日
予約時間通り15時に市役所へ。
必要書類は13日時点で揃っていたのでFiche de mariageだけ記入して合わせて持っていきました。
書類提出して終わりかと思ってましたが、その場で担当者のマダムが私たちの情報をパソコンのフォームに記入していくスタイルでした。一通り記入が終わったら私たちの方でもチェックして問題ない旨サインします。
ちなみにフランスでは書類提出してすぐ結婚できるのではなく、「誰々と誰々が結婚しますよ」と言うような掲示を一定期間(私たちの場合は10日間)した後にしか結婚できないという制度があるのです!
なので私たちの場合早くても6月頭からの日程しか選べません。今回は幸いにも希望だった7月13日を予約できました〜☺️
必要手続きを一通り終え、後は7月13日に保証人と一緒に結婚手続きができれば全てのミッション完了となります。
一時はどうなるかと思った書類準備ですが、なんとか上手くいき、無事予約も取れて一安心してます。住居証明が必要だと発覚した時は、「書類を集めてるうちに予約が埋まってしまって私の観光ビザの
期限内に手続きができないかも、、、そしたらワーホリビザでまた来るか、観光ビザでまた渡仏できるまで待つか、、、」なんてことも考えました😅
それにしてもフランスはやっぱり嬉しくないサプライズ😆がたくさんなので、こういう大事な手続きは早め早めにやるに越したことはないです。
フランスでは事実婚のカップルが多いのです。今までその理由として婚外子でも婚姻関係のカップルの子供と同じ権利があるので結婚しなくても子どもへの影響がないから、PACSという事実婚の制度があるから、などが主かと思っていましたが、こうやって自分が手続きしてみると、フランスで結婚するのは「めんどくさい」からだなと身をもって感じました。もちろん、私が外国人だからフランス人カップルより準備する書類が多いのは当然ですが、そうでなくても
・準備する書類が多い(日本なら婚姻届と精々戸籍謄本だけなのにフランスだと住居証明とか身分証のコピーも必要)
・結婚には保証人の立ち会いが必要(なのに日にちは書類提出の日まで選べない)
・結婚手続きの当日まで少なくとも10日の掲示期間がある(すぐに結婚できない)
などなど、クリアすべき条件てんこもり。とってもめんどくさいです😅
フランスでの結婚手続きについては改めてもっと分かりやすい形で記録したいなと思いますが、とりあえずはこのわちゃわちゃっぷりをまとめておきます😆
結婚手続きまであと2ヶ月くらい、さすがにもう嬉しくないサプライズはないかと思いますが😅、そうであることを祈るばかりです(-人-)
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