まじめなおはなし。

３．１１後、いろいろ思うことがありましたが、
１ヶ月間、ここに書こうと思っては消し、書こうと思っては消してきました。
韓ドラブログだし、不特定多数のみなさんが楽しく覗いてくださればいいなって。

いろんな考え方があるのはあたりまえだし、
いろんな報道があるのもあたりまえだと思ってた。

震災直後は近所のスーパーでも食料買占めとか、
パニック状態になる群集心理を目の当たりにして
（自分もその中の一人じゃなかったとは言い切れない）
政府の発表が、ある程度不安をあおらないようにするためのものじゃないかと
信じたい気持ちがありました。

まあ、もちろんそれもゼロじゃないと思うんですが、
ちょっとあまりに無能すぎないですかっ！？

「こんな状況でも頑張ってる日本はエライ！」って言ってくれていた
海外の目線が、だんだん冷ややかになっているのが、本当に悲しいです。
被災地の方が大変なのは、ぜんぜん変わってないのに。
韓国の人が、「日本、放射能まきちらして何するんだっ！」って思ったとしても
全く責められない。むしろ、申し訳なく感じてしまいます。

何が一番ショックだったかというと、日本では反原発・脱原発はテレビでは言えないっていう事実。
そして、それを名言したら、芸能界干されるとか。

原発のしくみとか、政府や東電の責任とかの話題はあり、
海外での原発に対する運動は報道されるのに、なぜ日本国内の意見がないのかは
不自然で、疑問に思っていました。

先週末の各地のデモだって、ぜんぜん知らなかった。
高円寺で１５０００人、渋谷で１０００人、そして地元でも行われていました。

ちょくちょくデモに気軽に参加するお国柄じゃない日本にとって、
大ニュースじゃないですか！

もともとテレビはほとんど見ないので、 もう一度月曜のうちのとってる新聞を見直してみましたが、
やっぱりどこにも載ってない・・・。

神奈川県知事に当選した黒岩さんが、まっさきに
「神奈川から脱原発」と発言したのも、やっぱり新聞にはなかった。
石原さんの「パチンコ・自販機」発言があんなに大きくのってたのに。

戦後、日本は民主主義国家に生まれかわったと信じてきたので
これはかなりのショックでした。

３．１１、起こってしまったことは起こってしまったことで
これからの日本を変えていかなきゃいけない、と
生き残った私たちがみんな思っていると思っていたのですが、
おエライさんたちは違うんでしょうか。

テレビやラジオは報道がかたよっていて
ネットは情報があふれすぎてて、どれが信用できるかわからない。


あんまり、こういうことをここに書くのはどうかとも思ってたんですが、
知らないでいたことが多く、今日のような事態になってしまったのは、
自分にも責任があるなあ、と。

ちょうどゴスペルで歌っていたBob DylanのBlow in the Wind。
全編ずしっとくる歌詞なのですが、その中でも最近自分に突き刺さる言葉。

How many years can a man turn his head,
and pretend he just doesn't see.

「人はどれぐらい顔を背けて知らない振りをするのか。」

もう知らないふりはしたくないです。 してはいけない。


twitterから広がったエジプトの政権交代もあったんだから、
日本だって、変われると信じたい！！


不幸中の幸いというのであれば、今回の件で
みんなが無関心じゃいけない、なにかやらなきゃいけない、という気持ちになっていること。

「火力発電を再稼動させて、今年の夏は大丈夫かも！」って
手放しに喜べませんよね。
原発はこわいから、石油をガンガンもやしてＣＯ2は仕方がないっていうのも
やっぱり間違ってると思う。

東電の地域、それ以外にかかわらず、節電できるところはしていかなきゃですね。


被災地の方への支援はもちろん、それ以外の自分ができる活動も考えて、
実際に行動していきたいです。