Lady Ella

ひとり語り・・・

バーボンウイスキー・・・

2005-05-11 19:58:01 | Liquor
 トウモロコシで作る・・・アメリカのお酒・・・

 ちょっとだけ、燻り臭く・・・甘酸っぱいお酒である。私はこのお酒が大好きでよく飲むのだけれど・・・初めて飲んだ20数年前のお話しを・・・

 当時、私は語学留学と言う名目のもと、アメリカはサンフランシスコと言うところを徘徊していた。本当は学校に行かなければいけないのに、何をしたいのか、何をすればよいのかも分からず鬱々としながら毎日、毎日キャリフォルニアの青い空を眺めて過ごしていた。
 夜になるといろいろな国の、いろいろな学生との交流が始まり、必然酒を・・・主にビールだったのだけれども・・・飲むようになった。飲み屋の息子に育った私はすでに結構にイケる口で率先して、夜の、飲む時だけの国際交流に励んでいた。面白いものでまったく解からなかった英語が飲んでいる時だけは自然と口をついて出て来て、身振り手振りを交えながら楽しい時間を過ごしていた。

 そんなある夜、タヒチから来ていた・・・のちに私のアメリカでの親友になるのだが・・・ノルと言う奴がバーボンウイスキーと言うものを持ってきた。
「今夜はビールを買う金がないから安酒のこいつで乾杯だ」
「よっしゃ~それでいこう」
な~んて軽いノリで飲み始めたのだけれど、こいつぁ~いけなかった。妙に埃っぽくイガイガとして咽喉の通りが悪い・・・
「なんじゃ~こりゃ~美味くねぇなぁ」・・・と私・・・
一口目なんぞは不味すぎてドゥッワァ~と口から溢れ出してしまった。それまでの私はウイスキーと言えばスコッチウイスキーのブレンデッドしか飲んだ事がなかったのできゃつのなんとも言えない、粗野で野蛮な味に堪えられなかった。
「しょうがないなぁ、コーラで割れよ」
「おうおう、ウイスキーコークな・・・」
ってな事を言いながら子供騙しのような、うっすーい奴を飲み始めたのだった。
 その時の銘柄はジムビーム、ほんとに安く一本7ドルくらいだったんじゃないのかなぁ。しかし、それからと言うものお金に余裕がある時にはビール・・・仕送り前のお金がない時期にはバーボンと言う私の酒飲み人生が始まったのだった。

 今になってみればジムビーム・・・なんと飲みやすい柔らかいお酒なんだろうと思う。しかし最初に飲んだあの野蛮で乱暴な味がたま~に懐かしくなる。変わってしまった自分の口を呪わしく思いながらも、遠い懐かしい昔の思い出と言うエッセンスを足しながら飲むこいつは・・・うふふ・・・なんともはや美味いのである。また、今夜この続きを書く為にもう少しだけ思い出を手繰ってみるか・・・
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 禁酒・・・断酒・・・ | トップ | バーボンウイスキー・・・例... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Liquor」カテゴリの最新記事