エリア55レポート 

趣味を追求するオタクな日々

『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』見ました

2021年01月06日 | 洋画


視聴後感想なのでネタバレします。
ネタバレが嫌な方は読まないでください。





『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』見ました
なるほどね~
そういう描き方もあるのか~
が最初の感想です

というのも私が知っているメアリー・スチュアートとは結構違ってたからです
私が知っている、というのは彼女の伝記を読んだわけではなく
エリザベス1世の伝記に出てきたメアリーであったり
ヒストリーチャンネル等TV番組で仕入れた知識です
だからエリザベス寄りだったりスキャンダラスな内容が多かったと思います

まずTVがいうメアリーは恋多き女性です
容姿が美しいのも手伝って彼女は恋した男性の虜になって
国内政治を混乱に陥れ女王の座から追われた
というのが概ねの筋書きです
恋多きという点で彼女はかのわいい女性という印象持たれているような気がします

私自身は彼女は男に振り回された残念な人生
男選びが下手
男運がない
政治感覚のないおバカさん
というイメージでした

まあ映画の中でも似たり寄ったりなのですが
一番違っていたのは彼女が意志薄弱な操り人形としてだけの描かれ方はしていなかった
と感じたことです
確かに恋にあこがれている部分はありますけど
ほとんどの人がいつか素敵な人物に出会えるんじゃないか
という思いは若い頃は持ってるわけで彼女が特別かわいらしい考えなわけではないですよね

最初の結婚はフランス王太子フランソワで彼が王に即位してメアリーも王妃になりますが
(すでに生後6日でスコットランドの女王になっている)
子どもがないままフランソワが死にスコットランドに戻ります
そこからが転落の始まりというか…

若い女王の結婚相手はいつどこでも話題になります
彼女もかなり結婚問題でいろいろあったようですが
彼女の心を射止めたのは従兄妹のダーンリー卿ヘンリーです

そのヘンリーがかなり史実とは違って描かれてまして
男色家(ソドマイトと言ってました)で結婚初夜はメアリーの宮廷楽師とベッドを共にするという…
史実かどうかわかりませんがメアリーと宮廷楽師のリッチオは不倫のうわさがありましたから
全然逆の話になってるんですね

そういう夫ですからかなり無理やりに子作りをすることに…

リッチオはメアリーと不倫していると思いこんだダーンリー卿ヘンリーによって殺害される
というのが通説ですが
むしろ映画ではリッチオはヘンリーの恋人
リッチオ殺害は宮廷の重臣たちの計画でヘンリーは脅されていやいや署名することになる
という展開でした

ダーンリー卿ヘンリーを演じてるのがジャック・ロウデンで
ここら辺のものすっごく情けない腑抜け男がかわいくて
私的にはありがとうでした^^

リッチオ殺害後はメアリーはボスウェル伯と通じるようになり
邪魔な夫のヘンリーを殺害(爆殺)する
というのが一般的な解釈だと思うんですが
(ボスウェル伯の計画ではないという説もある)

最初は政略結婚で結婚後2年くらいで夫とは死別
2番目の夫は浮気性で性格も我儘で嫉妬から側近を殺害したのが原因で殺害
3番目の夫は2番目の夫を殺害したボスウェル伯
とくれば誰だってあまり良い人という印象は持ちませんよね^^;
私もそうでした

特に3番目の夫は身分的にも不釣り合いですし前夫を殺害してるなら
それを理由に女王を退位させられてもしょうがないって思っちゃいますよ

流れは史実にそってますから映画の中でもボスウェル伯と結婚するんですけど
そのいきさつがメアリーが盲目的に恋してたという描き方ではなく
レイプされそうになって結婚を承諾してしまう
という描き方でした

なるほどね~
でした
実際そんな感じだったかも!と思いましたよ
結婚してしまえばこっちのものと思ってるボスウェル伯側としては
いかにもやりそうじゃないですか
当時は今以上に女性蔑視が激しかったんですから

私がメアリーをおバカさんだなと思ってる一番の理由は
ボスウェル伯に夫を殺害させてその後結婚するからです
そんな人倫にもとる行為をしたらいくらなんだって家臣が付いてこないでしょ
そんなこともわからないおバカさんなの?と思ってたわけです

ですから本当のところはこんな感じですと描かれれば結構納得できたのでした

メアリー・スチュアートのWikipediaを読んでみると
彼女はボスウェル伯との結婚は不本意だったかもしれないと書かれているので
私が見たTV番組が面白おかしくスキャンダラスに描いただけだったのかもしれませんね

映画の中ではボスウェル伯自身も周囲から騙されていたことになっています
周囲の重臣たちは二人に人倫にもとることをさせて結果として退位させるのが
元からの狙いだったことになってます
割と納得できる陰謀ですね^^

全体的に見てそんなに面白い映画じゃなかったと思うんですけど
私としてはメアリーに対する考えがちょっと変化したのでよかったなと思ってます

あと映画の中のダーンリー卿ヘンリーはジャクロが情けなくて結構好みだったので
見てよかった(笑)
ジャクロって金髪で童顔のイケメンというルックスのせいかダメ男演じること多い?
「戦争と平和」でもダメ男だったもんねぇ
ジャクロのダーンリー卿ヘンリーはホントダメダメで情けないクズでしたよ^^
ジャクロ本人はヘンリーを演じるっことになってヘンリーを調べて
とんでもないクズ野郎だと思った、みたいなこと言ってたみたいですwww

あとメアリー退位の陰の首謀者というか扇動者がテナントさんで
テナントさん出てるの全然知らなかったから大きなオマケでした^^

日本語タイトルが『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』なので二人が同等に描かれるような感じですが
原題は「Mary Queen of Scots」で
その名の通りメアリーのお話でしたw

エリザベス1世はちょっと小物感あって残念でしたね~
せっかくマーゴット・ロビーが演じるなら
もっとド迫力のエリザベス1世にしてほしかったなぁ
いや火花が散るような二人のガチの争い見たかったでしょ(笑)





**コメントありがとうございます
月青さん
こちらこそ今年もよろしくお願いします
編み物ブーム長いですよー(笑)
あまり凝ったもの編むと嫌になってしまいそうなんで
自分の能力と相談しながら編んでます
種が採れるってすごく嬉しいです!
フライングソーサーは採れないとあきらめてたので
いっそう嬉しいです^^
蒔きますよー!
鉢と地に蒔いてガンガン咲かせたいなぁ~^^
楽しみにしててくださいね!!!











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