金戒光明寺の塔頭のひとつ、西雲院は法然上人ゆかりの紫雲石と会津藩士の墓地で知られていますが、知る人ぞ知る花蓮の名所でもあります。すでに境内には蓮鉢が並べられていますがまだ蕾は上がってきておらず、花蓮に先駆けてネムノキ(合歓の木)が本堂前で花を咲かせ始めていました。
葉は夕方になると閉じ、その姿が眠りにつくように見えるところからネムノキの名前がつけられたとされますが、梅雨の合間の日の早朝に伺ったため、きれいな花を見てかえって眠気が吹っ飛びました。
そのネムノキのそばで、まだ咲いていない花蓮の代わりというわけではないでしょうが、本堂の真ん前にチヨウキンレン(地湧金蓮)を植えた鉢がひとつだけちょこんと置かれていました。小さな鉢ではないですが、大きな蓮鉢に囲まれているとなんだか「ちょこんと」という感じです。
じつは名前に「蓮」とついていますがハス科に分類される植物ではなく、別属ですがバナナやバショウ(芭蕉)と同じバショウ科に分類される常緑多年草です。
中国の雲南省からインドシナ半島にかけての標高1,000〜2,000メートル級の高い山の斜面に分布し、地面から金色のハスの花が湧き出したように見えることから、中国でつけられた名前が「地湧金蓮」ですが、日本でもその中国名をそのまま訓読みした名前を和名にしています。ちなみに英名はチャイニーズ・イエロー・バナナです。
この金色のハスの花のように見えるのは花ではなく、花弁に見えるものは苞であって、本当の花は苞の基部で小さく目立たずに咲いています。丸印で囲った箇所にある、苞の基部から少し突き出した細長いものが花です。
園芸店等では、バショウ科の仲間では比較的耐寒性があるため「耐寒バナナ」という名前でも流通していますが、バナナとは違いチヨウキンレンの実は残念ながら食べられません。
なお漢字表記の「地湧金蓮」の読みから「チユウキンレン」と呼ばれることもありますが、チヨウキンレンが正式な和名とされるそうです。ただし、この和名に関しては表記の揺れがあるようですね。学名も「Musella lasiocarpa」と「Ensete lasiocarpum」があり、それぞれが互いにシノニムとしており、提唱者によって意見が割れているのかもしれません。
葉は夕方になると閉じ、その姿が眠りにつくように見えるところからネムノキの名前がつけられたとされますが、梅雨の合間の日の早朝に伺ったため、きれいな花を見てかえって眠気が吹っ飛びました。
そのネムノキのそばで、まだ咲いていない花蓮の代わりというわけではないでしょうが、本堂の真ん前にチヨウキンレン(地湧金蓮)を植えた鉢がひとつだけちょこんと置かれていました。小さな鉢ではないですが、大きな蓮鉢に囲まれているとなんだか「ちょこんと」という感じです。
じつは名前に「蓮」とついていますがハス科に分類される植物ではなく、別属ですがバナナやバショウ(芭蕉)と同じバショウ科に分類される常緑多年草です。
中国の雲南省からインドシナ半島にかけての標高1,000〜2,000メートル級の高い山の斜面に分布し、地面から金色のハスの花が湧き出したように見えることから、中国でつけられた名前が「地湧金蓮」ですが、日本でもその中国名をそのまま訓読みした名前を和名にしています。ちなみに英名はチャイニーズ・イエロー・バナナです。
この金色のハスの花のように見えるのは花ではなく、花弁に見えるものは苞であって、本当の花は苞の基部で小さく目立たずに咲いています。丸印で囲った箇所にある、苞の基部から少し突き出した細長いものが花です。
園芸店等では、バショウ科の仲間では比較的耐寒性があるため「耐寒バナナ」という名前でも流通していますが、バナナとは違いチヨウキンレンの実は残念ながら食べられません。
なお漢字表記の「地湧金蓮」の読みから「チユウキンレン」と呼ばれることもありますが、チヨウキンレンが正式な和名とされるそうです。ただし、この和名に関しては表記の揺れがあるようですね。学名も「Musella lasiocarpa」と「Ensete lasiocarpum」があり、それぞれが互いにシノニムとしており、提唱者によって意見が割れているのかもしれません。