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雑記いろいろ
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[server] Kickstartツールより(途中)

2010-08-01 18:43:30 | work
■ キックスタート設定ツール
  
   ※ ・・・必須設定
   (※)・・・あるオプションを有効にすると、必須になる設定
   ◎ ・・・必須設定で、設定を記述しなかった場合デフォルトで適用される設定

 1 基本設定

 1-1 デフォルトの言語※
    lang_en_US.UTF-8
    インストール中に使用する言語とインストールしたシステムで使用するデフォルト言語を設定する。
    テキストモードの場合、インストール中の言語は英語。
    
    /usr/share/system-config-language/locale-listに言語の一覧リストがあり、
    system-config-language パッケージの一部でもある。
    
 1-2 キーボード※
    keyboard jp106
    システムのキーボードタイプを設定する。
    ↓指定できるキーボード一覧
    be-latin1, bg, br-abnt2, cf, cz-lat2, cz-us-qwertz, de, de-latin1,
    de-latin1-nodeadkeys, dk, dk-latin1, dvorak, es, et, fi, fi-latin1,
    fr, fr-latin0, fr-latin1, fr-pc, fr_CH, fr_CH-latin1, gr, hu, hu101,
    is-latin1, it, it-ibm, it2, jp106, la-latin1, mk-utf, no, no-latin1,
    pl, pt-latin1, ro_win, ru, ru-cp1251, ru-ms, ru1, ru2, ru_win,
    se-latin1, sg, sg-latin1, sk-qwerty, slovene, speakup, speakup-lt,
    sv-latin1, sg, sg-latin1, sk-querty, slovene, trq, ua, uk, us, us-acentos
    
    /usr/lib/python2.2/site-packages/rhpl/keyboard_models.pyにキーボードリストが含まれており、
    rhplパッケージの一部でもある。
    
 1-3 タイムゾーンの選択※
    timezone Asia/Tokyo
    
 1-4 UTC時計の使用
    timezone --utc Asia/Tokyo
    ハードウェアクロックが UTC (グリニッジ標準)時間に合わせて設定されているものとみなされる
    
 1-5 rootパスワード※
    rootpw <パスワード文字列>
    
 1-6 rootパスワードの暗号化
    rootpw --iscrypted <パスワード文字列>
    
 1-7 ターゲットアーキテクチャ※
    
    ハードウェアアーキテクチャディストリビューションの選択を行う。
    キックスタートファイルでの設定項目はなく、ブートローダ設定の設定目安になる。
    
    GRUB(ブートローダ)は、x86/x86_64アーキテクチャ上のRed Hat Enterprise Linux用の
    デフォルトブートローダーのため、これ以外のアーキテクチャの場合、GRUB(3-2)の設定は無効になる。
    ブートローダとGROBは3-1~3を参照。
    
 1-8 インストール完了後の動作設定※
    reboot◎   再起動する
    halt     システム休止
    poweroff   シャットダウンして電源を切る
    shutdown   システムをシャットダウンする
    
 1-9 インストールモード(テキスト/グラフィカル)※
    text     テキストモード
    graphical◎  グラフィカルモード
    
 1-10 インタラクティブモード(対話式)
    interactive
    インストール中、kickstartファイル内の情報を使うが、普通にインストールするように画面が出てくる。
    値の変更も可能。
    
    [併用オプション]
     autostep
      →kickstartファイルの情報を元に、自動的に次の画面に進む
     autostep --autoscreenshot
      →インストール中のステップのスクリーンショットを/root/anaconda-screenshotsにコピーする
    
 2 インストール方法
 
 2-1 インストール方法(新規/アップグレード)※
   install◎   インストール
   upgrade    アップグレード
    
 2-2 インストールメディアの選択(cdrom/harddrive/nfs/url)※
   
   1 cdrom
     CD-ROMまたはDVD
   2 harddrive
     ハードディスク(vfatかext2のファイルシステム上にあるインストールツリー)
      書式↓
      harddrive --partition=<パーティション名> --dir=<ツリーのディレクトリ>
     
   3 nfs
     NFSサーバ上のインストールツリー
      書式↓
      nfs --server=<サーバのアドレス> --dir=<ツリーのディレクトリ>
      
   4 url
     HTTP / FTP サーバ
      書式↓
      url --url http://<サーバのアドレス>/<ディレクトリ>
      url --url ftp://<ユーザ名>:<パスワード>@<サーバのアドレス>/<ディレクトリ>
    
 3 ブートローダオプション
 
 3-1 ブートローダオプション(新規/アップグレード/インストールなし)※
    
    bootloader + [オプション]で指定
    オプションはつなげて表記してもOK 例)bootloader --location=mbr --append="rhgb quiet"
     
    1 インストールしない(3-2以下の項目は不要)
      bootloader --location=none
      
    2 アップグレード
      bootloader --upgrade
      * 2-1でインストール方法を「upgrade」にした場合のみ指定可能
     
    3 新規
      上記設定を行わず、--locationを下記のいずれかに設定
      bootloader --location=mbr◎(マスターブートレコード,HDDの先頭セクタ)
      bootloader --location=partition(カーネルを持つパーティションの最初のセクタ(/boot))
     
     [新規/アップグレード 共通オプション]
      --driveorder   BIOSがブートする順序で最初になるドライブを指定
      例)bootloader --driveorder=sda,hda
      
         
    
 3-2 GRUBオプション
     bootloader + [オプション]で指定
     
     GRUBブートローダパスワードを設定(GROBを使用しなければ指定しない)
     --password=<パスワード>
     --md5pass=<パスワード>   暗号化する場合
     
 3-3 ブートローダーインストール場所(MBR/パーティション先頭セクター)※
     bootloader --location=~にて設定
     3-1を参照
     
 3-4 カーネルパラメータ
    --append=    カーネルパラメータを指定
      例)bootloader --append="hdd=ide-scsi ide=nodma"
 
 
 4 パーティション情報
 
 4-1 パーティション情報※
    
   1 マスターブートレコードを消去※
      zerombr yes  (消去)
      zerombr no◎ (消去しない)
      
   2 既存パーティションの削除※
    clearpart + [オプション]で指定
    
    1 全ての既存パーティション削除
       clearpart --all
       
    2 既存のLinuxパーティション削除
       clearpart --Linux
       
    3 既存のパーティション維持
       clearpart --none◎
       
    4 パーティションを消去するドライブを指定
       clearpart --drivers=~
       例) clearpart --drives=hda,hdb --all
          →プライマリIDEコントローラの最初の2つのドライブ上の
           すべてのパーティションを消去
    
   3ディスクラベルを初期化
     clearpart --initlabel
       新しいHDDにインストールする時のみ有効
    
 4-2 パーティション作成(追加)
     part 又は partition + [mntpoint] + [オプション]
     
     mntpointはパーティションがマウントされる場所で、下記のいずれかでなければならない
      1 ディレクトリ名 (/,/usr,/homeなど/+<path>)
      2 swap      (スワップ領域に使用)
      3 raid.<id>   (ソフトウェアRAIDに使用)   →raid
      4 pv.<id>    (LVM論理ボリュームに使用)  →logvol
    
     オプション一覧
      --size=~ ・・・メガバイト単位でパーティション最小サイズ指定(数値のみ)
      --grow   ・・・最大許容量または指定限度サイズまでパーティションを拡張する
      --maxsize=~・・・メガバイト単位で最大パーティションサイズを指定(数値のみ)
      --noformat  ・・・パーティションをフォーマットしない
       →--onpart= 又は --usepart=を併用・・・すでに存在するパーティションを置き換える
      --ondisk= 又は --ondrive=・・・特定のディスクにパーティションが作成される様に強制
      --asprimary  ・・・プライマリパーティションとして自動アロケーションを強制的に実行
                 実行できなければパーティションの設定に失敗する
      --fstype=~  ・・・パーティション用のファイルシステムを設定(旧--type=)
                 ext2 、 ext3、swap、vfatのどれかを指定
      --start=~   ・・・パーティションの最初のシリンダーを指定
                 指定条件(1,2両方を満たす必要がある)
                  1 --ondisk= か ondrive= で指定していること
                  2 --end= で指定するか、あるいは、--size= で指定する
      --end=~    ・・・パーティションの最後のシリンダーを指定(--start=~必須)
      --bytes-per-inode=~・・・ファイルシステムの inode サイズを指定
                   全てのファイルシステムがサポートしていない、
                   サポートしていなければ静かに無視される
      --recommended   ・・・パーティションのサイズを自動的に決定
      --onbiosdisk   ・・・BIOS が発見した特定のディスク上でパーティション作成を強制
     
     注意点
      作成された全てのパーティションは、--noformat と --onpart が使用されていない場合に、
      インストールプロセスの一部としてフォーマットされる
      
      clearpart コマンドが使用されている場合、--onpart コマンドは論理パーティション上で
      使用できない
      
      swap --recommended
      → RAM<swap<RAMの容量の2倍
      
     作成例
      part /boot --fstype ext3 --size=100 --ondisk=sda
      part pv.2 --size=0 --grow --ondisk=sda
      
 
 5 ネットワーク設定(※)
    
    2-2でインストールメディアにネットワーク経由(NFS, FTP, HTTP)を選択した場合は必須
    
 5-1 ネットワークデバイスの追加
     
     network + [オプション]
     
      注意 : ネットワーク経由でのインストールの場合のみ、インストール後のネットワーク情報設定になる
     
     オプション一覧
     --bootproto=~(※ ネットワーク経由のインストールを選択した場合/2-2参照)
       1 bootp            ・・・"dhcp"と同じ
       2 dhcp◎            ・・・動的IPアドレス
       3 static            ・・・静的IPアドレス
           
           静的IPの場合、下記オプション設定が必要(インストール後も使用される)
            
            <基本情報※>
            --ip=      IPアドレス(例 192.168.200.90)
            --netmask=   サブネットマスク(例 255.255.255.0)
            --gateway=   ゲートウェイ  (例 192.168.200.1)
            --nameserver=  ネームサーバ  (例 192.168.200.4)
           
           静的IP設定の制約
            1.静的IPの情報を記述するときは、改行をしてはならない(必ず1行で書く)
            2.ネームサーバは1つしか指定できない、複数しての場合、%postセクションで設定する
     
     --device=    インストール用の特定のイーサネットデバイスを選択(eth0◎)
     --nodns     DNSサーバを設定しない(--nameserver=~オプションに注意)
     --hostname=   インストールされるシステムのホスト名
     --ethtool=    ethtoolプログラムに渡されるネットワークデバイス用の低レベル設定を指定
     --onboot=    起動時にデバイスを有効にするかどうか
     --class=    DHCP クラス
     --mtu=     デバイスの MTU
     --noipv4=    デバイス上の IPv4 を無効
     --noipv6=    デバイス上の IPv6 を無効
     
     --essid=   ワイヤレスネットワーク用の ネットワーク ID
     --wepkey=   ワイヤレスネットワーク用の暗号鍵
     
 
 
 6 認証※
    
    auth 又は authconfig + [オプション]
    
 6-1 シャドウパスワード
     --useshadow 又は --enableshadow
    
 6-2 MD5使用(暗号化)
    --enablemd5◎
    
 6-3 オプション設定
      
   1 NIS(Network Infomation Server)
      
      --enablenis      NISサポートを有効にする。
        
       上記設定の場合、有効になるオプション(※)
        --nisdomain=~    NISサービスドメイン名(◎検出したドメイン)
        --nisserver=~    NISサービスサーバ(◎ブロードキャスト)
      
   2 LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)
      
      --enableldap
        /etc/nsswitch.conf 内の LDAP サポートをオンにして、
        使用中の システムがユーザーに関する情報 (UID、ホームディレクトリ、シェル等)を、
        LDAP ディレクトリ から取り込めるようにする。
      
      --enableldapauth
        LDAP を認証メソッドとして使用する。
        認証とパスワード変更の為のpam_ldapモジュールが有効になり、
        LDAP ディレクトリが 使用できる。
      
      上記2つのオプション共通の注意点
       1. nss_ldap パッケージをインストールする必要がある
       2. サーバーとベースDN(Distinguished Name/独自の名前)を指定する必要がある
         --ldapserver=~   :LDAPサーバーの指定
         --ldapbasedn=~   :LDAPディレクトリ内でDNを指定(/etc/ldap.conf設定にて使用)
      
   3 Kerberos5
      
      --enablekrb5
        ユーザーの認証に Kerberos 5 を使用する。
        pam_krb5 パッケージをインストールする必要がある。
        また、Kerberos 自身はホームディレクトリ、UID、 シェルなどを認識していない。
        Kerberosを有効にすると、LDAP、NIS、あるいはHesiodを有効にするか、又は、
        コマンド /usr/sbin/useradd を使用して、そのアカウントをワークステーションに
        知らせる必要がある。
                 
      --krb5realm=~    ワークステーションの所属先であるkerberos 5 のrealm(レルム)。
      
      --krb5kdc=~
        realmへの要求に対してサービスを提供する KDC(複数可)。
        realm内に複数のKDCがある場合には、 名前をカンマ(,)で区切って指定する。
      
      --krb5adminserver=~
        realmに属するKDCで、kadmindが動作しているものを指定する。
        (kadmind
          →Kerberos のパスワード変更ツールおよび管理ツールのための
          ネットワーク・データベース・サーバー)
      
   4 Hesiod
      
      --enablehesiod
        ユーザーのホームディレクトリ、UID、シェルの検索用に Hesiod のサポートを有効にする。
      
      --hesiodlhs
        Hesiod ライブラリによって使用され、LDAP(6-3-2)のベースDNの使用と同様に、
        情報を検索する時にDNS検索用の名前を決定するためのオプション指定。
        /etc/hesiod.conf 内で指定する値に使用される。
      
   5 SNB(標準的な Samba 又は Windows サーバー)
      
      --enablesmbauth
        SMB サーバーに対してユーザー認証を有効にする。
        SMBを有効にした場合、LDAP、NIS、あるいは Hesiod を有効にして
        ユーザーアカウントをワークステーションに知らせるか、又は、
        コマンド /usr/sbin/useradd を使用して、そのアカウントを
        ワークステーションに知らせる必要がある(6-3-3参考)。
      
      オプション
       --smbservers=~   SMB認証に使用するサーバー名指定。複数指定の場合、名前をカンマ(,)で区切る。
       --smbworkgroup=~  SMBサーバワークグループ名指定
      
 6-4 Name Switch Cache(名前変換用キャッシュ)
      
      --enablecache
       nscd サービスを有効にする。
       (nscd:ユーザー、グループ、その他の情報をキャッシュするサービス)
      
 
 7 ファイアーウォール設定

     firewall + [オプション]

 7-1 有効/無効※
     
     firewall --disabled 又は --disable
       無効
       DNS 応答や DHCP要求などのアウトバウンド要求に応答のない受信接続を拒否する
     
     firewall --disabled 又は --disable
       有効
       iptables のルールを設定しない
     
 7-2 信頼できるサービス選択(指定したサービスがファイアウオールを通過できるように設定)
     
     指定できるサービス一覧
       --ssh
       --telnet
       --smtp
       --http
       --ftp
     
     例) firewall --enabled --ssh --http --ftp
        →ファイアウォールを有効にし、SSH と HTTP と FTP のポートを開く
     
 7-3 その他の許可ポート(ポート:プロトコルの形式で記述)
     
     --port= +[ポート:プロトコル]の形式で指定
      例)  firewall --enabled --port=imap:tcp(プロトコル名で指定)
         firewall --enabled --port=12345:tcp(ポート番号で指定)
     
 7-4 デバイスに対して許可設定を行う
     
     --trust= + [デバイス名]
      例)firewall --trist=eth0
        複数指定する場合は、--trist=eth0 --trist=eth1と記述する(--trist=eth0,eth1などは不可)
     
     →5-1でnetwork --device=eth0とすると、eth0のみがここでリストできる。。。資格がある?
     
 8 ディスプレイ(X Window System)設定
    
    xconfig + [オプション]
    
    %packagesにてGNOMEかKDE、もしくは両方をインストールする必要がある。
    GNOMEかKDEを%packagesからインストールし、ディスプレイ設定を行わない場合、
    手動でインストール設定を行う必要がある。
    
 8-1 一般
   1 色の深さ
    
      --depth=~
      8、16、24、32のいずれかが指定可能。
      ビデオカードやモニタと互換性のある色の深さを指定する。
      
   2 解像度
      
      --resolution=~
      640x480、800x600、1024x768、1152x864、 1280x1024、1400x1050、1600x1200のいずれかがして可能。
      ビデオカードやモニタと互換性のある解像度を指定する。
      
   3 デフォルトデスクトップ(GNOME/KDE※)
      
      --defaultdesktop=~
      GNOMEかKDEを指定する。
      GNOMEとKDE両方を%packagesからインストールした場合、必ず指定する必要がある。
      
   4 ブート時のXウィンドウシステム起動
      
      --startxonboot
      
   5 初回起動時にセットアップエージェントのを起動するか※(有効/無効)
      この設定のみ、別のコマンドで行うので注意。
      
      firstboot + [オプション]
      
       --enable 又は --enabled  ・・・初回起動時にセットアップエージェントが起動する
       --disable 又は --disabled ・・・初回起動時にセットアップエージェントは起動しない
       --reconfig        ・・・再起動時に再設定モードで開始する。
                       デフォルト設定に加えて、言語、マウス、キーボード、
                       root パスワード、セキュリティレベル、タイムゾーン、
                       ネットワーク設定等のオプションを有効にする。
      
 8-2 ビデオカード
      
   1ビデオドライバの調査
      
      --driver=~
      ビデオハードウェア用に使用するドライバを指定する。
      
   2ビデオカードRAM容量MB※
      
      --videoram=~
      ビデオカードのRAM容量を指定する。
      
 8-3 モニター
      monitor + [オプション]
      このコマンドがない場合、X を使用して自動的に使用モニター設定を 検出する。
      手動でモニター設定を行う前に、自動検出を行うのが推奨。
      正しくモニターが検出できなければ、モニター設定の画面でインストールが停止する。
      
   1 インストール時のモニター検出
       
       --monitor=~   ・・・指定したモニターを使用する。
                   モニター名はhwdata パッケージからの /usr/share/hwdata/MonitorsDB 内の
                   モニターリストから取得する。
                   --hsync か --vsyncオプション(8-3-2)が指定されている場合、
                   この指定は無視される。
                   
       --noprobe=~   ・・・モニターの検出を行わない
       
   2 水平垂直同期指定
       
       --hsync=~    ・・・モニターの水平同期周波数を指定
       
       --vsync=~    ・・・モニターの垂直同期周波数を指定
       
       特定のモニタをリスト(/usr/share/hwdata/MonitorsDB)から選択せず、
       水平、垂直同期のみを指定する。
       モニターリストを使用せずに設定を行うことができる。
 
 9 パッケージの選択
 
 9-1 使用可能パッケージの確認
 
   使用できるパッケージはインストールCDのcomps.xmlファイル一覧から取得できる。
   インストール用のパッケージのみ選択可能、アップグレードはできない。
   
   1 comps.xmlの書式
    
    必要部分の抜粋であって、全ての説明ではない。
    
    全体は、ジャンル -> グループ -> パッケージ という階層構造になっている。
    キックスタートファイルで指定できるのはグループとパッケージ (及びメタパッケージ) のみ。
    
    属性
     id        :<id>~</id>
     名前       :<name>~</name>
     ユーザー視認性値 :<name xml:lang="ja"></name> (各対象言語によってlang="~"が変わる)
     説明(英文)    :<description>~</description>
     言語ごとの説明  :<description xml:lang="ja">~</description>
     パッケージリスト :<packagelist>
                <packagereq type="mandatory">~</packagereq>
                <packagereq type="default">~</packagereq>
                <packagereq type="optional">~</packagereq>
                <packagereq type="conditional" requires="~">~</packagereq>
               </packagelist>
    
    パッケージタイプ
     mandatory   :必須、そのグループを選択すれば必ずインストールされるパッケージ
     default    :グループを選択すれば自動的に選択されるが、インストーラの選択画面でチェックを
              外したりキックスタートファイルでマイナス指定すれば除外することができるパッケージ
     optional   :デフォルトでは選択されず、インストーラで敢えてチェックを付けるか
             キックスタートファイルで個別指定しない限りインストールされない
     conditional  :requires属性で指定されるのは、そのパッケージが動作するために必須となる別パッケージ
    
   
   2 comps.xmlファイルの確認方法(レポジトリ利用の場合)
   
    CentOS5.5の場合、下記URLからファイルを参照可能
    http://ftp.riken.jp/Linux/centos/5/os/i386/repodata/
    
    XMLファイルをXSLを使って読みやすい形式にしたもの(sagaxサーバにアップロード)
    http://sagara.kric.gr.jp/printcomps/printcomps.html
    
    XSLファイルの取得元サイト
    http://www.asahi-net.or.jp/~aa4t-nngk/kickstart.html#hasty
    
    ファイルを見やすくする手順
     ①レポジトリからcomps.xmlをDL
     ②XSL発行元サイトからprintcomps.zipをDL
     ③printcomps.zipを解凍し、printcompsというフォルダが作成される
     ④上記フォルダにcomps.xmlを入れ、comps.xmlの上部にある
      <!DOCTYPE comps PUBLIC "-//Red Hat, Inc.//DTD Comps info//EN" "comps.dtd">
      という行をコメントアウト(で囲う)
     ⑤フォルダ内にあるHTMLファイル(printcomps.html)を表示する
   
   
 9-2パッケージの選択
   
   1 %packagesコマンド書式
   
    パッケージの指定例)
     %packages
     @ X Window System
     @ GNOME Desktop Environment
     @ Graphical Internet
     @ Sound and Video dvgrab
     -autofs
     ncftp
   
   下記の説明で、"~"部分は9-1 使用可能パッケージの確認の「1 comps.xmlの書式」を参考
    
   ●CoreとBaseグループはデフォルトで選択されているため記述の必要はない
    →オプションでBaseグループはインストールしないようにオプション設定可(後述)
    
    「@+空白+グループ名またはID」で指定する。
     例)名前("name")「@ GNOME Desktop Environment」は
       ID("id")「@ gnome-desktop」でも指定可能
    
   ●グループ中のパッケージを個別に指定する場合、パッケージ名を後ろに追加するのみ
    →"mandatory"、"default"以外のタイプ指定されているパッケージに必要
     例)@ Sound and Video dvgrab
       →「Sound and Video」グループの「dvgrab」パッケージを追加
    
   ●グループを指定せず、個別にパッケージ指定する
     @などを記述せず、パッケージ名のみで指定
     例)ncftp
    
   ●グループ内でインストール除外パッケージを指定
     例)-autofs
       "default"タイプになっているパッケージのみ有効
     ※「-@ グループ名」 は不可
    
   ●パッケージの除外指定や個別指定は、記述に順番はなく、順不同でも問題ない
    
   2 %packagesコマンドオプション
    
     --nobase     : @Base グループをインストールしない
     --ignoremissing : インストールプログラムが不足しているパッケージや グループがある度に、
                インストールを停止してインストールの中断または続行を確認する代わりに、
                これら不足しているパッケージやグループを無視する。
                例)%packages --ignoremissing
 
 10 インストール前のスクリプト
   
   %preセクション
   キックスタートファイルが構文解析を受けた直後に、システム上でコマンドを追加することが可能。
   
   例)
    %pre
    #!/bin/sh
    hds=""
    mymedia=""
    ・・・
   
   キックスタートファイルでネットワーク設定を行っている場合、セクション内でネットワークにアクセス可能。
   ただし、nameserverなどは未設定のため、IPアドレスのみが機能する。
   
   注意点
   ・インストール前のスクリプトは、chroot環境で実行されない
   ・スクリプトでソースメディアの選択の選択はできない
   
 10-1 インタプリタ
     
     %pre --interpreter + [スクリプト言語]
     
     例)%pre --interpreter /usr/bin/python
    
     Perlなどの場合、このオプションは不要になる
    
 10-2 使用できるスクリプト言語
     使用できる言語は、9-2パッケージの選択で、インストールした言語になる
     (開発に必要なコアライブラリとしてdevelopment-libsなどがある)
 
 11 インストール後のスクリプト
    
    %postセクション
    
 11-1 インタプリタ
     
     %post --interpreter + [スクリプト言語]
     
     例)%post --interpreter /usr/bin/python
     
     Perlなどの場合、このオプションは不要になる
     使用できる言語は、10-2と同様
     
 11-2 chrootの環境外で実行
    
    %post --nochroot
    
    例)/etc/resolv.conf をインストールされた ばかりのファイルシステムにコピーする
    
      %post --nochroot cp /etc/resolv.conf /mnt/sysimage/etc/resolv.conf
      (インストール先ディスクは /mnt/sysimage/ にマウントされた形になっている)
    
    注意点
     %postセクションはデフォルトではchroot環境で実行されるため、
     それ以外で実行する場合はこのオプションが必要になる。
     インストール媒体からスクリプトやRPMをコピーするなどの作業を実行できない。
     
 11-3 ネットワーク設定の注意点
    
    %postセクション内でネットワーク設定を使用する場合、実行の時点で/etc/resolv.confが
    完了していないため、ネットワークを DHCPに設定した場合は、アクセスはできるが、
    IPアドレスの解決ができない。
    
    DHCPを使用する場合でも、%postセクションにIPアドレスを指定する必要がある。
    
 
 
 12 ツールにないがキックスタートで設定できる項目
 12-1 SELinux(enforcing、 permissive、又は disabled )
 
 
 
 参考URL
 http://www.redhat.com/docs/manuals/enterprise/RHEL-5-manual/ja-JP/Installation_Guide/index.html(公式インストールガイド)
 http://www.redhat.com/docs/manuals/enterprise/RHEL-5-manual/ja-JP/Deployment_Guide/index.html(公式導入ガイド)
 
 http://docs.redhat.com/docs/ja-JP/Red_Hat_Enterprise_Linux/5/html/Installation_Guide/s1-kickstart2-options.html(原文に近い?)
 
 http://www.linuxmania.jp/kickstart.html
 
 http://www.turbolinux.com/products/server/11s/user_guide/kscfg.html(Turbolinux 11 Server: ユーザーガイド)


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