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先生、そこまちがってるよ

ちがってねえよ。
ちょっとあってねえだけだよ。

誡子書  全文・訳

2006年04月14日 21時49分27秒 | 【三国志】出師の表・誡子書【原文】
いやあ、ネタがない。

ほんとないすorz

ここで小噺をば、ってわけにもいかんしね。

あんまりないんでとりあえず『誡子書』を放置しておく。
すごく好きな漢文なので。

ええと。
くすぶりの作品には必ず名前が彫ってあるのだけど、
その名前はここから借りた。

『澹:タン』

誡子書
     ~諸葛亮~

夫君子之行、
 『それ君子の行いは』
静以修身、
 『静もって身を修め』
倹以養徳。
 『倹もって徳を養う』

非澹泊無以明志、
 『澹泊(タンパク)にあらざればもって志明らかならず』
非寧静無以致遠。
 『寧静(ネイセイ)にあらざればもって遠きを致すなし』

夫学須静也、
 『それ学はすべからく静(セイ)なるべく』
才須学也。
 『才はすべからく学ぶべし』

非学無以広才、
 『学ぶにあらざればもって才を広むるなく』
非志無以成学。
 『志あるにあらざればもって学をなすなし』

滔慢則不能励精、
 『滔慢(トウマン)なればすなわち精を励ますことあたわず』
険躁則不能治性。
 『険躁(ケンソウ)なればすなわち性を治(オサ)むることあたわず』

年与時馳、
 『年は時とともに馳(ハ)せ
意与日去、
 『意は日とともに去り』
遂成枯落、
 『ついに枯落(コラク)をなし
多不接世。
 『多く世に接せず』

悲窮盧守、
 『窮盧(キュウロ)を悲しみ守るも』
将復何及。
 『またまたなんぞ及ばん』

はい、意味いくよ。

優れた人間の行いは
穏やかな心で欠点を直し、足りないところを補い
つつましやかな行いで優れた人格を養う。

無欲でなければ志はたたず
心穏やかでなければ目標を達成させることはできない。

『学ぶ』ということは心穏やかでなければならず
才能は『学ぶ』ことから生まれる。

『学ぶ』ことをしなければ才能は開花せず
志がなければ『学ぶ』ことはできない。

傲慢で思い上がっていては己を奮い立たせることはできず
さわがしく短気であれば己を制御することはできない。

年は時と共に駆け抜け
思いは年と共に去り
とうとう枯れ落ちて
世と接することもなくなってしまう。

そうなって貧困にあえぎ悲嘆にくれるのも
自業自得である。


かくあるべし、ってね。

心穏やかであること。
おごらず、謙虚な心持ちで『学び』続けること。
そして自分を磨き続けること。

心の置くべき場所であったり
生き方であったり
とらえ方であったり。




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