北海道立釧路芸術館

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2023(令和5)年度は、開館25周年記念展がずらり!

2023年02月22日 17時47分22秒 | 日記

 みなさんこんにちは。北海道立釧路芸術館です。今日から3月、春もすぐそこですね。本日は、北海道立釧路芸術館の、2023(令和5)年度の展覧会ラインナップをご紹介します。

 1998(平成10)年10月24日に開館した当館は、今年、開館25周年を迎えます。これを記念し、春から冬まで1年間、開館25周年を記念する素敵な展覧会を準備しております。

 まず展示室で開催される展覧会です。

 本年度のトップバッターは、「奈良原一高 写真展 時空をこえた光」(4月22日〔土〕~6月18日〔日〕)です。2020(令和2)年度に当館ならびに北海道立函館美術館に寄贈された代表作により、写真家・奈良原一高(1931-2020)の足跡を振り返ります。北海道・渡島当別のトラピスト修道院に取材した〈王国〉や、ヨーロッパでの長期滞在に由来する〈ヨーロッパ・静止した時間〉など、スタイリッシュな造形性のうちに、人間への深い洞察をたたえた作品群は、写真を深く味わうという静謐なひとときへと、皆さんを誘ってくれる事でしょう。

 

奈良原一高〈ヨーロッパ・静止した時間 WTS-047 Paris〉1965(昭和40)年 プリント:1975(昭和50)年 当館蔵

 同時開催として、「ハコビ」の愛称で知られる北海道立函館美術館のコレクション名品選をご覧いただきます。同館は、「道南ゆかりの美術」「書」「文字と記号に関わる現代美術」というユニークなテーマ設定のもと、近世美術から現代美術まで、異なる分野をしなやかに結ぶ、多彩なコレクションを誇ります。本展では、松前藩の家老でありながら絵師としても著名であった蠣崎波響の〈名鷹図〉から、アメリカのポップ・アートを代表するアンディ・ウォーホルの〈キャンベル・スープⅡ〉まで、日本画、油彩、版画、書、工芸の名品をご堪能ください。

 

蠣崎波響〈名鷹図〉1815(文化12)年 北海道立函館美術館蔵

 

 さて、夏の展覧会は、「ヨーロッパ近代絵画の巨匠たち」(7月1日〔土〕~9月3日〔日〕)です。印象派のルノワールから、後期印象派のセザンヌ、20世紀初頭の絵画運動をけん引したマティスやピカソ、そしてエコール・ド・パリの花形のシャガール、ローランサン、フジタまで。ヨーロッパ近代絵画の綺羅星たちによる珠玉の作品を、ぜひご覧ください。

 

ピエール=オーギュスト・ルノワール〈泉のそばの少女〉1887年 笠間日動美術館蔵

 同時開催としては、「田園の夢 バルビゾン派の世界 帯広美術館名品選」を開催いたします。19世紀中ごろ、パリの南東に位置するバルビゾン派、自然豊かな田園が広がり多くの画家をひきつけました。北海道立帯広美術館のバルビゾン派コレクションから、優品をご紹介します。「ヨーロッパ近代絵画の巨匠たち」と合わせてご覧いただくことで、ヨーロッパ絵画の世界をより深く味わっていただけるでしょう。

 

ジャン=フェルディナン・シェニョー<草原の羊飼いの少女と羊の群れ>1863年 北海道立帯広美術館蔵

 

 芸術の秋は、小さなお子さんから年配の方まで、ファミリーで楽しんでいただける展覧会をご用意いたしました。「ディズニー キャッツ&ドッグス展」(9月16日〔土〕~11月12日〔日〕)です。本展は、人間にとって一番身近な動物である“犬と猫”をテーマに、ディズニーのアニメ作品に登場したキャラクターの世界をご覧いただきます。会期中、当館開館記念日(10月24日〔火〕)、犬の日(11月1日〔水〕、)芸術週間(11月1日~7日〔火〕)などを中心に、素敵なイベントも計画中です。ぜひ、SNSにご注目ください。

<101匹わんちゃん ストーリー・スケッチ> ⒸDisney

 

<おしゃれキャット コンセプト・アート> ⒸDisney

 

 また、同時開催として、当館のキャラクター「かもめのももちゃん」が、道立近代美術館、三岸好太郎美術館、帯広美術館のコレクションから、犬や猫を描いた素敵な作品を紹介する「たのしいワン!かわいいニャン! かもめのももちゃんと見るCats&Dogs」展を開催いたします(9月16日〔土〕~11月26日〔日〕)。江戸時代の浮世絵に美女とともに登場する猫たちや、北方ルネサンスの巨匠・デューラーの版画に登場する格調高い洋犬など、見逃せない貴重な作品ばかりです。ディズニーの犬猫たちと合わせて、お楽しみください。

 

歌川国貞〈思事鏡写絵(猫)〉制作年不詳 北海道立近代美術館蔵

 

 さて、2023(令和5)年度の最後を飾る展覧会は、「釧路芸術館・珠玉のコレクション」(12月9日〔土〕~2024〔令和6〕年4月7日〔日〕)です。「地域と芸術」「自然と芸術」「映像芸術」という三つのテーマにより、開館以来収集してきた約900点の作品から、地域の皆さんの芳志により寄贈された作品を含め、代表作をご紹介いたします。本展に合わせて、当館のコレクション名品選図録も制作する予定です。ぜひミュージアム・ショップでお求めください。

岩橋英遠〈彩雲〉1979(昭和54)年 当館蔵

長倉洋海〈マスードとの出会い:山の上で、ひとり本を読むマスード〉1983(昭和58)年 当館蔵

1年間の展覧会や事業のラインナップについては、下記ミュージアム・カレンダーをご覧ください。皆様のご来館をお待ちしております。


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