北海道立釧路芸術館

北海道立釧路芸術館のブログです。北海道釧路からさまざまな情報をお届けします。

5月&6月の芸術館のイベントおしらせ

2022年05月08日 13時09分05秒 | 日記

大型連休も終わり、釧路にもようやく桜の便りが届きました🌸
ただいま芸術館では、「日本の洋画130年 具象表現の栄光」「新収蔵展示 木島誠悟の絵本原画・毛綱毅曠の設計図」を開催しています。
展覧会はもちろん、5月、6月はイベント盛りだくさん。募集制のイベントもありますので、ふるってご応募ください。


[事前募集制・抽選]
5月21日(土)午前10時~12時
「日本の洋画130年」展関連事業「スイーツ&トーク 岸田劉生〈寒山風麗子像〉×ミカンのスイーツ」

「日本の洋画130年」展出品作・岸田劉生〈寒山風麗子像〉についてのギャラリー・トークに参加したのち、麗子が手に持つ器に盛られたミカンにちなみ、「まるごと温州みかんフルーツコンポート」と飲み物のセットを味わいます。飲み物はコーヒーまたは紅茶のどちらかをお選びください。

講師:当館学芸員
会場:当館展示室、当館2階カフェ
参加料:一般1,400円(本展観覧料、飲食実費、ワークショップ保険料込み)
定員:12名
申込方法:5月12日(木)午後5時までに、電話・FAX・メールにて、以下の①~④をお申し込みください。5月13日(金)に抽選結果を通知します。
 ①参加事業名(「スイーツ&トーク」)
 ②参加者名(ふりがなをつける)
 ③年齢
 ④住所、電話番号、FAX番号、メールアドレス


[事前募集制・抽選]
6月11日(土)午前10時~12時
「日本の洋画130年」展関連事業「カフェ&トーク 釧路産ルバーブジャムを味わう」
 

春一番に芽吹き、旬の初夏まで元気よく成長するルバーブ。釧路YWCAでは20年来、宣教師の方から譲り受けた株を大切にふやしてルバーブを育て、5月下旬にルバーブジャムをつくっています。茎がみずみずしく酸味もしっかりした初夏のルバーブの、甘酸っぱいジャムを楽しみませんか。
「日本の洋画130年」展を学芸員の解説付きで鑑賞したあと、講師のお話を伺いながら、ルバーブジャムを味わいます。パンと飲み物(紅茶、コーヒー、スープのいずれか)付き。

講師:冨安邦子氏(SOAの会会員、釧路YWCA会長)
会場:当館展示室、当館2階カフェ
参加料:一般1,303円(本展観覧料、飲食実費、ワークショップ保険料込み)
定員:12名
申込方法:6月2日(木)午後5時までに、電話・FAX・メールにて、以下の①~④をお申し込みください。6月3日(金)に抽選結果を通知します。
 ①参加事業名(「カフェ&トーク」)
 ②参加者名(ふりがなをつける)
 ③年齢
 ④住所、電話番号、FAX番号、メールアドレス


[事前募集制・抽選]
「大人の家庭科&お気軽アート教室」
 
毎年恒例のワークショップ。今回は以下の3講座です。1講座からお申し込みできます。

「ちぎり絵で名画をつくろう」
6月1日 (水) ①10:00~12:00   ②13:30~15:30
開催中の「日本の洋画130年」展に出品されている「花」の作品を見た後に、チラシをちぎって貼って、自分流に表現してみましょう。

講師:上野 秀実 先生 (美術家)
受講料:200円+団体観覧料700円 ※参加者全員で展覧会を鑑賞します。
定員:各回10名

「ビーズのミニ額」   
6月8日 (水)  ①10:00~12:00   ②13:30~15:30
ビーズやラインストーンを台紙に貼って、キラキラのミニ額をつくりましょう。おうちで眠っているアクセサリーなどもリメイクできます。

講師:柏葉 裕子 先生
受講料:800円
定員:各回10名
持ち物:細口の手芸用ボンド(あれば)、水で消せるチャコペン(白色。あれば)、アクセサリー(もう使わないペンダントやイヤリングなどの飾り)や、お好きなボタン、ビーズなどの飾り(あれば)
★「ビーズのミニ額」にご参加の方は、当日、「日本の洋画130年」展を学芸員の解説付きで鑑賞できる「ギャラリー・ツアー」にご参加いただけます。開始時間の30分前に行います(受講料に加え、団体観覧料 (一般700円) を申し受けます)


「つまみ細工のシマエナガ」
6月15日 (水)  ①10:00~12:00   ②13:30~15:30
日本の伝統工芸「つまみ細工」の技法を使って、愛らしいシマエナガのマスコットをつくります。

講師:古川 郁恵 先生 (着付け教室 和life 主宰)
定員:各回10名
受講料:1,200円
持ち物:目打ち(あれば)、先がとがったピンセット(あれば)
★「つまみ細工のシマエナガ」にご参加の方は、当日、「日本の洋画130年」展を学芸員の解説付きで鑑賞できる「ギャラリー・ツアー」にご参加いただけます。開始時間の30分前に行います(受講料に加え、団体観覧料 (一般700円) を申し受けます)

 

 

申込方法:3講座とも、5月24日(火)午後5時までに、電話・FAX・メールにて、以下の①~④をお申し込みください。5月25日(水)に抽選結果を通知します。
①参加したい講座名と時間帯(複数申込も可)
②参加者名(ふりがなをつける)
③住所、電話番号、FAX番号、メールアドレス
④ギャラリー・ツアーの参加の有無(6月8日・15日に参加の場合)


[事前申込不要]
「日本の洋画130年」展 ギャラリー・ツアー
当館学芸員が展覧会の見どころをご紹介します。

日時:5月14日(土)、6月4日(土)各日午後2時~(約30分間)
会場:当館展示室 ※展覧会観覧券が必要です。


[事前申込不要]
「新収蔵展示」ギャラリー・ツアー
当館学芸員が展覧会の見どころをご紹介します。

日時:5月15日(日)午後2時~(約30分間)
会場:当館フリーアートルーム 観覧無料


[事前申込不要]
アートシネマ館2022
名作を芸術館のスクリーンでご鑑賞ください。

5月28日「手紙」/監督:生野慈朗/2006年/121分
6月18日「ゴールデン・リバー」/監督:ジャック・オーディアール/2019年/120分
各日午前10時~、午後2時~(2回上映)
会場:当館アートホール 入場無料


 

芸術館の連絡先は以下のとおりです。
電話 0154-23-2381
FAX   0154-23-2386
メール kushiro-artmu@c-linkage.co.jp

皆様のご参加をお待ちしております🙋


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新年度の展覧会・イベント、ここに注目!

2022年04月16日 14時56分00秒 | 日記

【新年度の展覧会・イベント、ここに注目!】

 

朝霧が出るようになり、ここ、釧路でも春の到来を実感するころとなりました。今回のブログでは、2022(令和4)年度の展覧会、イベントの見どころをご紹介いたします。

 

「鮭」と「麗子」がやってくる! 「日本洋画の130年」展(2022年4月23日〔土〕~6月19日〔日〕)

本展は、笠間日動美術館の開館50周年を記念して、同館のコレクションから名品40点を、一堂に展示するものです。日本洋画の草分け・高橋由一、外光派を牽引した黒田清輝と藤島武二、明治浪漫主義を象徴する青木繁、娘・麗子の肖像で名高い岸田劉生、大正の前衛・萬鉄五郎、日本的洋画を確立した梅原龍三郎と安井曽太郎などなど、美術の教科書に登場するような、明治から現代にいたる巨匠の作品を、ご覧いただけます。

                

高橋由一〈鮭図〉        岸田劉生〈寒山風麗子像〉

1879-80(明治22-23)年    1922-23(大正11-12)年 いずれも笠間日動美術館蔵

釧路だから見られる!山下りんのイコン

釧路会場独自の企画にも注目です。笠間出身のイコン画家・山下りんの作品を特集展示します。笠間日動美術館所蔵のイコン2点に加え、釧路ハリストス正教会ならびに上武佐ハリストス正教会(中標津)のイコン12点を合わせて展示、地域の優れた文化資産に接していただきます。

 山下りん〈コゼリシチナの生神女〉制作年不詳 釧路ハリストス正教会蔵 撮影:中村治 資料提供:白凜居

また、日本近代彫刻の先駆者・荻原守衛の<女>、幣舞橋に設置された<四季の像>制作者のひとり・舟越保武の<C夫人>(いずれも笠間日動美術館蔵)とあわせて、舟越保武<若き石川啄木>(当館蔵)も展示します。うららかな陽光にあふれるこの季節、釧路芸術館で、日本近代洋画の名作をぜひご堪能ください。

同時開催として、フリーアートルームでは、2021(令和3)年度に新しく受贈・受託したコレクションをご紹介します。釧路で活躍するアート・ディレクター、木島誠悟の絵本原画『キリンのあかちゃんがうまれた日』『わたしはマリモ』。釧路生まれの建築家・毛綱毅曠(1941-2001)が、母のために設計した〈反住居〉の設計図(複製)。この機会に、あわせてご覧ください。

 

ワインにまつわる素敵なイベントも!「ヨーロッパ版画の花束」展(2022年7月9日〔土〕~9月4日〔日〕)

夏は、ヨーロッパ版画の名作の世界です。詩人で児童文学者の友田多喜雄氏が収集した名作版画コレクション「友田コレクション」を中心に、道立近代美術館のヨーロッパ版画のコレクション300点余りをご紹介します。ルオーや、シャガール、ピカソなど、巨匠たちによる華やかな美の競演をお楽しみください。

 マリー・ローランサン〈『マリアナ』右向きの女の顔〉 刊行:1932年 北海道立近代美術館蔵 8月9日から展示

会期中には、ぶどうの収穫が登場するシャガール〈ダフニスとクロエ〉にちなみ、鶴居村産の山幸ワインを味わう「ワイン&トークの夕べ」や、朗読会、キッズ・アトリエin花束展など、楽しいイベントも盛りだくさんです。

同時開催の「いきものの王国 岩合徳光・動物記」では、釧路出身の写真家・岩合徳光(1915-2007)が撮影した、かわいい動物たちの写真をご覧いただけます。夏休み中には、自由に工作が楽しめる「キッズ・アトリエ」も開催。夏休みは、親子で芸術館の展覧会とイベントをお楽しみください。

 

200年前の道東にタイム・スリップ?「祈りの造形(かたち) 地域の記憶 厚岸・国泰寺の200年」展(2022年7月9日〔土〕~9月4日〔日〕)

釧路市の隣町・厚岸町の国泰寺は、1804(文化元)年に江戸幕府が建立を決めた「蝦夷三官寺」のひとつです。建立以来、大切に伝えられてきた初代住職の肖像、仏画、仏具のほか、当時の東蝦夷地にかかわる貴重な文化財を一堂に展覧し、地域の優れた文化資産に親しんでいただきます。芸術の秋、釧路芸術館で、200年前の江戸時代の道東にタイム・スリップしてみませんか?

    国泰寺 外観    蠣崎波響〈御味方蝦夷之図 イコトイ〉制作年不詳 函館市中央図書館蔵 *10月16日まで展示

 

「毛綱毅曠ミニ展示2022 『北国の憂鬱』の世界」(2022年11月9日〔水〕~23日〔水祝〕)

 釧路生まれの建築家・毛綱毅曠(1941-2001)の仕事を紹介するミニ展示。昨年に引き続き、第2回となる本展では、毛綱毅曠が姉夫婦のために設計した住宅「北国の憂鬱」の設計図(青焼き)をご紹介します。本展の関連イベントとして、11月12日(土)には、「毛綱建築とアート展をめぐるバスツアー 学校建築編」を開催します。毛綱の母校である幣舞中学校(釧路市立東中学校の後身)、同じく母校の釧路湖陵高等学校の同窓会館を、釧路生まれの建築史家・駒木定正さんの解説で鑑賞します。それぞれの学校では、中学生による吹奏楽の演奏や、高校の茶道部による呈茶をお楽しみいただく予定です。展覧会と合わせて、ぜひ、お楽しみください。

 

「アートに耳をかたむけて 絵画と彫刻から聞こえる『音』」(2022年12月17日〔土〕~2023年4月9日〔日〕)

 1年に一度の、コレクション展。今年は、「音」をキーワードに、当館所蔵の秀作をご覧ください。見て鑑賞するのはもちろんのこと、想像力をはばたかせて、アートの中にゆたかに広がる「音」の世界に、耳をかたむけてみませんか。

    奈良原一高〈近くて遥かな旅 禅 J-Z-L-26〉1969(昭和44)年 プリント:1998(平成10)年 当館蔵 ©NARAHARA IKKO ARCIVES                     

    望月正男<落日>1975(昭和50)年 当館蔵

             

 また、同時開催として、2021(令和3)年に逝去した、釧路生まれの彫刻家・中江紀洋の追悼展を開催いたします。自然、人間、時間、祈り・・・深い思索と果敢な造形的試みによる、スケールの大きな造形の世界を、振り返ります。

 

 中江紀洋<魂の安息日>1998(平成10)年 当館蔵

このほか、「大人の家庭科&お手軽アート教室」、ミュージアム・コンサート「霜月に寄せる~國澤秀一・筝の世界」、「大人の寺子屋-びじゅつの時間-」など、毎年好評のイベントにもご期待ください。みなさまのご来館を心からお待ちしております。

 

 

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【冬休みキッズイベント終了のご報告】

2022年02月23日 11時03分00秒 | 日記

【冬休みキッズイベント終了のご報告】

 釧路芸術館では毎年小学校の夏と冬の長期休み期間中に「キッズ・アトリエ」というアトリエスペースを開放しているのを皆さんご存知でしょうか?

 当館のフリーアートルームという部屋で、牛乳パックや菓子箱などのリサイクル素材や紙類、工作に必要なペンやテープなどなどをたっぷりと用意して、お子さんやご家族に手ぶらで来館していただき、自由に工作を作り出来上がった作品はお持ち帰りできる。そんなアトリエです。

 

 

 毎年工作の宿題を作りに来てくれる常連さんもいるほど人気のキッズ・アトリエですが、最近では新型コロナウイルス感染症予防のため人と人の間隔を空けたり、使った道具は消毒するためにまずは展覧会受付にて工作道具キットをお渡ししたり。利用者の皆さんに様々なお願いごともしておりますが、皆さんルールを守って楽しく自由に工作を楽しんでくださっています。

 

 冬のキッズ・アトリエ開催期間中の1月9日(日)、10日(月祝)には釧路芸術館ボランティアの会SOAの会員の西けい子さんに講師をお願いし、キッズ・アトリエスペース内で「羊毛フェルトでつくるふわふわ♪マスコット」を開催しました。

 両日ともにSOA特別活動部員による「子ども見守り隊」にご協力いただき、子供から大人まで羊毛に専用の針をチクチクと刺しマリモや毛虫、今年の干支のトラのストラップを作成しました。小さなお子様から大人まで53名に楽しんでいただき、早くも「来年はウサギを作るのが楽しみ!」との声も聞こえましたよ!

 西さん。SOA特別活動部員の皆さん。ご協力ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします!!来年はウサギです!!!

 また、両日ともに13時から当館で開催中の展覧会「水からはじまるアート」キッズ・ギャラリー・ツアーを開催しました。当館学芸員が小さなお子様にわかりやすく作品解説をしながら展示室内を観覧しました。マスコット作りからそのままツアーに参加してくださったご家族もいて親子で楽しめるイベントになったかと存じます。

 

 釧路芸術館では大人も子供も楽しめる様々なイベントを企画、開催しております。詳しくは当館SNSやHPを是非チェックしてくださいね♪

 

 さて。ここで直近のイベントを紹介させてください。

 3月12・19・26日(各土曜)に大人の寺子屋-びじゅつの時間-2022「見て・触れて~ひもとくアートのひととき」を開催いたします。

 鑑賞と体験のイベントです。事前募集制で現在参加募集中(3月3日午後5時、応募締切です)!

皆さんのご応募お待ちしております♪

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「羽生輝展」を開催しました

2022年01月26日 15時31分35秒 | 日記

【 「羽生輝展」を開催しました 】

 

 

お正月も過ぎゆき、まもなく2月を迎えようとしています。皆様つつがなくお過ごしでしょうか。

 

 

 

北海道立釧路芸術館では、昨年10月9日(土)~12月8日(水)、「傘寿記念 日本画家 羽生輝展―悠久の岬を望む」を開催しました。53日間で3,410名の方にご来場いただきました。

 

 

釧路、道東に根ざして制作を続ける羽生輝さん。本展では、その一貫した立脚点のもとに深く掘り下げられてきた表現内容や、研ぎ澄まされた造形世界を、前・後期にわたり全106点の作品によって一堂にご紹介しました。

 

 

 

 

 

 

初期から近年に至る年代順を軸とし、あわせて新聞連載小説の挿絵原画や、道東を改めて見つめ直すきっかけとなった海外取材作品、愛用する写生道具・画材、大切にしてきた蔵書、昨年2月に収録したインタビュー動画を紹介するコーナーも設け、多様な視点から画業を回顧しました。

 

 

 

 

吹き荒ぶ海風、凍れ付く大地、漁を待つ浜辺の密やかさ・・・。道東の風景を、エッジの効いた筆致、ダイナミックな構図、ニュアンス豊かな色彩によって描き上げた“羽生節”全開の作品世界は、熱心な鑑賞者を集めました。

 

 

 

 

 

 

本展のクライマックス、第5章では近作をご紹介しました。2010年代中頃から集中的に制作された釧路湿原の四季の連作が一堂に揃うのは、本展が初めて。最終日の閉館間際まで、じっくり鑑賞される来館者の姿が印象的でした。

 

 

 

 

 

会期中には、多彩な関連事業も実施しました。羽生輝さんの講演会(10月16日)は、用意した整理券100枚全ての配布が終了。これまでの歩みを振り返る貴重なご講演となりました。ユーモアを交えた語り口に、会場からは時折笑いも起こりました。終演後のサイン会も大人気!

 

 

挿絵の出品にちなんで開催した朗読会では、釧路リーディングサークルVEGAの脇田貴美子さん、谷川美和子さん、佐々木健さん、和田ひろみさんがご出演。原田康子作『挽歌』(10月24日)、『海霧』(11月3日)を情感ゆたかに朗読いただきました。

 

 

口演会「『落語』で語る、羽生輝の世界」(11月7日)も実施。中学時代、羽生さんの教え子だった浮世亭狂楽さんが、羽生作品への思いを語ってくださいました。釧路工業高等専門学校との協力事業として、狂楽さんが座長を務める同校落語研究会の皆さんも黒子として登場。

 

 

コンサート「クラシックギターの午後」も好評でした。演奏は釧路ギター合奏団の皆さん。羽生さんの絵に囲まれた空間で味わう、贅沢なひとときとなりました。

 

 

釧路市立美術館、釧路文学館との連携企画「となりのミュージアム」では、羽生さんの個展を同時期開催し、スタンプラリー(11月27日~12月12日)、バスツアー(11月28日)を実施。市民の皆さんに、羽生さんの作品世界に親しんでいただく機会としました。

 

 

最後の週末(12月4日、5日)には、当館ボランティアの会SOA主催によるお茶席も行われました。羽生さんの挿絵作品のモティーフになったお茶碗、茶器、茶杓も会場にケース展示。日本の伝統文化にふれるひとときを提供しました。

 

 

SOAの皆さんが運営するミュージアム・ショップやカフェSOAでも、展覧会にちなんだグッズやメニュー、しつらえで来館者をお迎えしました。

 

 

 

 

本展は、当館と北海道立近代美術館との協働企画によって実現したもの。全道一円およそ40箇所の所蔵元から作品をお借りしてくることができました。

両館の編集により、出品作品のカラー図版、羽生さんのポートレートやアトリエ風景のほか、解説、年譜等を収めた公式図録『日本画家 羽生輝―悠久の岬を望む』(藤田印刷エクセレントブックス)も好評をいただきました。本図録は一般書籍として刊行。現在も、釧路芸術館ミュージアム・ショップや、書店を通じてお求めになれます。

 

 

最後になりますが、多大なご尽力をくださった羽生輝さん、貴重な所蔵作品を快くお貸出くださった所蔵者の皆様、調査や資料提供等にご協力くださった全ての方々に改めて、心から感謝申しあげます。

 

 

・・・名残惜しくも釧路展は閉幕しましたが、このあと札幌展が開催予定です。

▷「羽生輝展 悠久の岬を望む」札幌展

会期:2022(令和4)年4月16日(土)~6月26日(日)

会場:北海道立近代美術館 展示室A

主催:北海道立近代美術館

釧路では見逃してしまった方も、この機会にぜひご高覧ください。

 

 

 

釧路芸術館では、現在開催中のコレクション展「水からはじまるアート」、同時開催「小宮伸二 YORAGI/ゆらぎ」展をはじめ、これからも多彩な展覧会やイベントを行なってまいります。どうぞお気軽にご利用ください。(北海道立釧路芸術館/藤原乃里子)

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「羽生輝展」前期展示より

2021年11月04日 11時53分45秒 | 日記

【 「羽生輝展」前期展示より 】



釧路芸術館で10月9日(土)に開幕した「傘寿記念 日本画家 羽生輝展―悠久の岬を望む」も、はや3週間余りが経ちました。いち早くご観覧くださった方、お気にかけてくださっている方、このブログで初めて知ってくださった方、さまざまな方がいらっしゃることと想います。

釧路、道東に根ざして制作を続けてきた日本画家、羽生輝さん。本展では、その一貫した立脚点のもとに深く掘り下げられてきた表現内容や、研ぎ澄まされた造形世界を、全106点の作品を通してご覧いただければと願っています。

さて、本展は11月7日(日)いっぱいで前期が終了し、一日間の展示替え休館をいただいたのち、11月9日(火)より後期がはじまります。会場で配布し、また当館ホームページにも掲載中の出品目録に記しておりましたが、絵画17点、挿絵原画13点は前期のみの展示となります。お見逃しのないよう、また展覧会の記録として、まもなく見納めとなる作品を今回のブログではご紹介したいと思います。




「羽生輝展」は全5章構成。第2章では、4点が前期のみの展示となります。



向かって右から:▷〈暮れる北浜〉1977(昭和52)年/釧路市蔵 ▷〈冬来〉1974(昭和49)年/若山直氏蔵 ▷〈厳寒北崖〉1979(昭和54)年/若山直氏蔵
〈冬来〉は、第1回創画展(1974年)に2点出品し、2点とも入選を果たしたうちの1点。釧路・道東の浜辺に主題を定め、道外の日本画界に自らの表現を問い始めた最初の記念すべき作品です。


 

中央:▷〈漁待つ北浜〉1984(昭和59)年/辻谷守氏蔵
釧路市三津浦のイメージをもとにした作品。荒れて波音を立てる海。出漁のときを寡黙に待つ漁村。旗や掲揚台は、後の作品において、漁のシンボルとして重要なモチーフとなってゆきます。




第3章では、6点が見納めとなります。



中央:▷〈白い海〉1989(平成元)年/辻谷守氏蔵
胡粉の白色に覆い尽くされた波の描写。風土に適したモチーフを、モチーフに適した描き方を・・・。自問自答を重ねる画家の姿勢が伝わってくるようです。




向かって左から:▷〈北の岬(愛冠)〉1993(平成5)年/釧路弁護士会蔵 ▷〈北の浜辺(床丹)〉1993(平成5)年/釧路市立美術館蔵
鈍色の夕闇、重々しく横たわる漆黒の海原、番屋が立ち並ぶ陸地に、線条を刻んでしばれつく氷雪・・・。この土地に生きる実感が強くうかがわれます。2点はそれぞれ独立した作品ですが、一方で、イメージが一続きに繋がるパノラマとしても構成されています。所蔵先も別々のため、今回の展示は、両作品を隣同士に並べて鑑賞いただける貴重な機会です。右の作品〈北の浜辺(床丹)〉で、羽生さんは、出品を継続する創画展において初めての創画会賞を受賞しました。




向かって右から:▷〈北の浜辺(桂恋)〉1989(平成元)年/市立釧路総合病院蔵 ▷〈浜辺に暮らす(千代の浦)〉1994(平成6)年/釧路市立美術館蔵




中央:▷〈北の浜辺(オホーツク)〉1999(平成11)年/北海道立釧路芸術館蔵
遠く海を望みながら、漁村を俯瞰したのち、今度は上方へと視線を導く構図が生み出されています。月光の下、淡い青緑色にきらめく氷雪、温もりを感じさせる褐色の家並みが印象的です。




つづく第4章では、原田康子さん作の新聞連載小説『海霧』のために、羽生さんが手がけた挿絵の原画13点と、小説世界との関わりから触発されて生み出された大作の「海霧」連作も複数点が見納めとなります。

  

ケース内:▷〈原田康子『海霧』新聞連載小説 挿絵原画より〉2000-2002(平成12-14)年/一般財団法人くしろ知域文化財団蔵




向かって左から:▷〈海霧(オダイト)〉2001(平成13)年/北海道立釧路芸術館蔵 ▷〈海霧(07. オソツナイ)〉2007(平成19)年/北海道立釧路芸術館蔵




向かって右:▷〈浜風(釧路崎)〉2009(平成21)年/小川勝弘氏蔵




▷〈北辺・昆布森〉2003(平成15)年/北海道立旭川美術館蔵
逆光で影になった岬の岩肌。そこにしっとりとまとわりつく海霧の様相を、唐刷毛(空刷毛)によって巧みに描きあらわしています。




海外取材作品のコーナーより。



左から:▷〈古都(スペイン・トレドにて)〉1985(昭和60)年/作家蔵 ▷〈シャルトル〉1989(平成元)年/南大通ギャラリー ▷〈フィレンツェにて〉2020(令和2)年/南大通ギャラリー
海外に身を置くことで釧路、道東の風土を外からみつめなおす視点を画家にもたらした重要な意味をもつ作品群のうち、3点が見納めです。



展覧会冒頭のプロローグとしてご紹介している小学生時代の作品も、2点が見納めとなります。



▷〈金魚〉1951(昭和26)年頃/作家蔵 ▷〈すいか〉1952(昭和27)年頃/作家蔵



名残惜しい作品の数々、お時間ございましたらぜひ会場へ会いにいらしてくださいね。また11月9日(火)からの後期には、全期展示される46点に加え、絵画16点、挿絵原画13点が新たにお目見えいたします。どうぞお楽しみに・・・!(北海道立釧路芸術館/藤原乃里子)


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする