A県a市の公園巡り

写真初心者の草写真です。
近所の公園を中心に散歩がてらの
写真を撮っています。

安城点景)不乗森神社あたり

2009年04月10日 | トピックス

宿酔い(以下”宿”) :なあ、草写真よ。

草写真(以下”草”) :はい、なんでしょう?。

宿 :里町のあたりに、銘酒、「不乗森(のらずのもり)」って地の酒があるんだが…。

草 :へえ、そうなんですか。はいはい、ちょうど里町にいますからね。
   いいじゃないですか、買っていったら。じゃ私は、この先の里町公園
   行ってますから。

宿 :いや、それがなあ、安城の地の酒でも、神杉」はまあ、どこでも置いて
   あるし、良く飲むし、美味いんだが、この、
「不乗森」ってやつは、
   看板で見るだけで、実物にはお目にかかったことが無えんだ。

草 :あらら、そうなんですか。

宿 :そうなんだよ。今日はなあ、酒屋とかスーパーとか、コンビニとかを
   通っちゃあ、ちらちら見てるんだが、やっぱり無いんだよなあ。


草 :ああ、ふと気付くと妙にいないなあと思ってたら、そんなとこに引っ掛かって
   たんですか。

宿 :うーむ。それでだなあ、お前の公園巡りの都合もあろうが、その、
   不乗森の神社まで行って、なんか銘酒の手掛かりでもあればと
   思ったんだがな。

草 :なるほど、分かりました。じゃ、少し北に足を伸ばして、「不乗森神社」
   行ってみましょう。

宿 :ほんとか!?。いやあ、ありがたい、恩に着るぜ。

草 :ここからですと、ええと、里町小学校あたりまで北上して、
   そこから西へ向かう感じですね。

宿 :うむ、よきにはからえ。
   ん?。川があるな。




草 :猿渡川ですね。
   里町を歩いていると、何度か渡りますよね。
   あれ?、橋の脇になにか、石碑みたいなのがありますねえ。



宿 :”鎌倉街道宮橋跡”、と、あるな。

草 :鎌倉街道というと、あの、”いざ鎌倉”の?。

宿 :だろうな。

草 :盆栽を火にくべるという?。

宿 :それは、街道とは直接の関わりではないが…。

草 :へえー、こんなところに、そんな有名な道が通っていたんですねえ。

宿 :有名といえば、東海道も通ってるんだがな。

草 :そうですよねえ、なんというか、古来から交通の要衝だったんですかねえ、
   安城市って…。

宿 :そうかもしれんな。

草 :”里村三景”とも、ありますよ、この碑文には。

宿 :”宮橋”、”不乗森”、”花の瀧”。と、あるな。

草 :鎌倉街道っていうと、800年くらいは前ですよねえ、そんなころからの
   景勝地なんですねえ…。

宿 :まあ、今はあくまで、「跡地」だが…。

草 :どんな風景だったんでしょうね。

宿 :さあなあ、知る術もないが…。

草 :”不乗森”は、きっと今の「不乗森神社」のことですよね!。
   さあ、西へ行きましょう。



宿 :看板が見えるぜ。

草 :近づいてきましたね、おや?、石碑がまたありますよ。



草 :”須恵器出土跡”、と、あります。須恵器というのは…。

宿 :古墳時代や平安時代初期とかまで使われてた、陶器の一種だ。
   さすがに街道沿いだけあって、人も群れ住んでいたんだろうな。


草 :あ、ここにも石碑があります。



宿 :縄文時代の遺跡があったのか、石鏃が出土したとある。
   ううむ、街道があるから人がいたのではなくて、
   人が群れ住んでいるところに、道を通したのかもしれんなあ…。


草 :あれは…、



宿 :今はなき、J-PHONEの基地局だな。
   いつのまにか、vodafoneになったなあと思ったら、
      今はSoftBankだよ。
   俺はただ携帯電話を持ってるだけなのに、
   キャリアの方が勝手に変わっていきやがる。

草 :遺跡といえば、遺跡ですかね(笑)。

宿 :まあな(笑)。

草 :今度は石碑じゃなくて、看板がありますね。
   ”安城市教育委員会”とあります。




宿 :この道が、鎌倉街道の跡らしいな。

草 :そう記されてますねえ。



草 :写真の右手が不乗森神社の杜になります。
   ここを通るときには馬上が許されず、馬上の者も馬を下りて通ったことから、
   「不乗森」という。と、書いてあります。

宿 :ほお、なかなかの由緒なんだな。

草 :でも、そうすると、鎌倉街道が通る前は、何という神社だったんですかね?。

宿 :お前ねえ、そういうことを言うもんじゃないよ。

草 :そ、そうですかね?。

宿 :現代人のやらしさだと、思うぜ、うん。

草 :は、はあ…。
   さて、「里町三景」の、あとひとつ、「花の瀧」はどこなんでしょうね。

宿 :さっきの石碑には、”菖蒲池”とあったな。

草 :ええと、じゃあ、地図を頼りにすると、もう少し西ですね。

宿 :田んぼの中だな…。

草 :その分、見通しが利きますよ。あ、あそこに何かありますね。



草 :「花の瀧」跡地とあります。石碑に、由緒書きもあります。

宿 :瀧のたの字も窺えないなあ。

草 :そうですねえ。

宿 :まあ、明治用水ができるまでは原野だったらしいから、
   丘陵や滝もあったんだろうな。


草 :開墾を続けて、今みたいな田園風景になったということなんですかねえ。

宿 :うむ。そういう意味では、瀧のたの字も無いのは、尊い風景なのかもしれん。

草 :そうですね。そう思えば、感慨がありますねえ。
   この説明だと、知立市八橋から、安城市の里町を通って山崎町、
   そして、岡崎の西矢作まで、鎌倉街道は追跡できるみたいです。
   うーん、これは、いつか歩いてみたいですねえ…。

宿 :番外編か?。

草 :そうですね!。歩くことができたら、番外編で紹介したいですね!!。 
   
   ……。さて、駆け足ですが、「里町三景を歩きましたね、思わぬ
   収穫でした。では…、時間も時間ですし、帰路に入りましょうか?。

宿 :ん?!。おいおい、待て待て、酒は?、神社は?、銘酒、「不乗森」は!?。

草 :ああ、そうでした、そうでした。
   んー、でも、酒屋さんなんて、見ませんでしたけどねえ。

宿 :まあな、俺も半ば以上はあきらめてるんだが…。
   まあ、でも、神社くらい行ってみないか?。


草 :そうですね、では、不乗森神社へ向かいましょう。



草 :「不乗森神社」です。

宿 :”伯爵 東郷平八郎 謹書” とあるな。
   さすが由緒ある神社だな。

草 :東郷元帥ですね!。あの、肉じゃが誕生のきっかけとなった…。

宿 :なんでそのエピソードなんだよ!。
   あるだろ、連合艦隊とか!、バルチック艦隊とか!、日本海海戦とか!!…。


草 :中に入ってみましょうか。

宿 :静かだな。

草 :本当ですね。砂利を踏む音だけが響きます。
   あ、本殿の脇には、御幣をもった猿の像がありますね。

宿 :いわゆる、”見ざる、言わざる、聞かざる”の三猿の像もあるな。

草 :猿が、ここの神様の使いなんですかね?。

宿 :まあ、昔は猿が多くて、さぞかし悪さをしたのかもしれんな。
   ところでお前、写真撮らないの?。


草 :いやあ、こういう神社仏閣の中って、勝手に撮っていいんですかね?。
   できれば許可を得てからにしたいんですが…。
   社務所に誰もいないみたいで……。

宿 :悩ましいところだな…。

草 :まあ、では、神社のイメージを…、



宿 :なるほど(笑)。

草 :日が暮れてきましたね。
   どうします?、銘酒、「不乗森」の手掛かりはつかめてませんが…。

宿 :まあ、しょうがねえや。
   ちょっと、そのへんの居酒屋ででも一杯やって、帰るとするか。
   お前も、たまには良いだろ?。


草 :ええ、良いですよ。ああ、でも、私、手持ちはあんまり無いですよ。
   千円ぽっきりです。

宿 :そうなの?。

草 :そうですよ。歩けなくなったときの電車賃くらいしか、
   普段持ち歩かないものでして…。

宿 :うーん、そうか、俺は小銭ばかりで、そうさな、六百円くらいか…。
   うん…、まあ、ワンカップの二本も買って、飲みながら帰るか…。

草 :人の懐を当てにしないで下さいよ…。
   じゃあ、帰りましょう。もう少しいけば、コンビニがありますよ。

宿 :うーむ。
   天気晴朗なれども、酒高し、か…。



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