二回目の初心者講習会でした。
一回目の失敗の反省から、多少は進歩してもらおうと、糸の結び方教本まで作成をして、釣行に挑みました。
また、どちらに投げるのか不安もあったので、できるだけ無人の釣り場を求めて何十か所と探索もしました。
なんせ、このあたりの釣り場は土日ともなると大混雑です。
その様子に本人さんもビックリしていたほど...
で、しょうもなく竿を出したこともないような浅瀬の人気の無い港をうろちょろしていると、内湾の小突堤が無人になりました。
ロケーションからして敷石もテトラもなく砂上の楼閣のような堤防だったのですが、風よけになりそうな壁と何しろ270度ほど投げられそうなのと、一部スリットになっていそうだったので、根掛かりもなさそうだし、狙いどころも無いわけじゃあないな、とそこに決定をしました。
竿を出してみると干潮なのに案外水深があります。
で、まずは仕掛けの作りやすいというか、市販の仕掛けをつなぎやすい投げ釣りを教えます。
スピニングリールの使い方は前回伝授したので、仕掛けさえ出来ればなんとかなるからです。
で、なんとかやったのですが、アタリがありません。
やっぱ他のポイントに移動しようかな?とも思いましたが、次いで私の分もとりあえず出してみました。
すると一投目の着底間際に即アタリ、イシモチです。
次いで二投目もまたアタリ、巨ハゼでした。
ここでもなんとかなるかもしれんなと継続しましたが、どうも初心者の方には釣れないようです。
そこで作りかけた2本目の投げ竿を仕舞、前打ちを講習することにしました。
針の結び方は一応は伝授しておいたのですが、なにしろ前日なので覚えてきているとは思いませんでした。
が、なんとマジメに勉強されてきていて、時間はかかるものの、一応形になっています。
あとはこんなケーソンの狙いどころとオモリです。
今までのノウハウを伝授してみて狙わせると....
「アタリがある」と言います。
「まさか?」
と思ったのですが、見てみると確かに穂先が震えます。
で、さらにまさかの一匹目ゲットです。
もう一匹を追加したところで、投げ竿のことなんかスッカリ忘れているようで夢中になっています。
なので、投げ竿は私が面倒を見ることにしたのですが、私も前打ちがしたくなり、もう一本竿を出します。
どうせ置き竿は釣れません。
で、前打ちを始めてみれば、干潮なのにグレは釣れるわアジは釣れるわメバルは釣れるわキジハタは釣れるわ黒鯛は釣れるわ...キープだけで御覧の釣果です。
皆子供なので小さいですが、黒鯛やグレやアジは20cmを超えていますので、なんとか食べられます。
初心者さんも20cmとはいえグレの引きを味わったようで喜んでいました。
いつもなら塩焼き分だけ持ち帰るのですが、自分のまかない料理のためにアジとハゼも持ち帰りましたが、これが良かったです。
実に刺身が作りやすいし、それぞれ2枚づつしか刺身が取れませんが、計6枚で、まかない料理としてはちょうどいいぐらいです。
ほぼグレと黒鯛しか食べない私には新鮮でした。
せいぜい1,2匹とふんでいた初心者講習会ですが、思わぬ場所で無人の好釣となり大満足の一日となりました。
なにしろなんとか釣らせたいとあれやこれやを持参しての大荷物の五目釣り師だったのですが、初心者様の進歩著しく、そんなみっともない釣りは今回で終了できそうです。
せっかくこしらえた初心者用タックルも分解です。
次回からは我々同様の前打ち、もしくはウキフカセで勝負できそうです。
うれしい誤算です。