この程度で自殺対策強化とか、本当に日本では人命が軽んじられてるよな

政府が「眠れてる？」呼び掛け　自殺対策強化月間で

政府は例年自殺する人が最も多い３月を「自殺対策強化月間」と定め、１日、うつの兆候の睡眠不足の自覚を促すキャンペーンを始めた。自殺対策担当の福島瑞穂消費者行政担当相らが東京都港区のＪＲ新橋駅前で、出勤途中のサラリーマンに「お父さん眠れてる？」と書かれたチラシ入りのティッシュを配った。

　福島氏は「自殺に追いやられる人を一人でも減らすため、多くの人が『疲れすぎているのでは』と気付けるよう家庭でも声を掛けてみて」と話し、政府が心の健康や債務問題の相談窓口充実に取り組むと強調した。

　メンタルヘルス問題に取り組むサークルからボランティアで参加した都内の大学生石井綾華さん（２０）も「自殺は兆候を早くから知ることで予防ができると知ってもらえれば」と話した。

　政府は月間中にテレビコマーシャルなどでも「眠れてる？」と呼び掛ける。

いやさあ、鬱を自覚させることが無駄とは言わんよ。でもこれものすげえ枝葉の対策じゃね？
本当の問題は、鬱になるような環境が日本中にゴロゴロ存在してる事のほうだろ？

俺は残業80時間/月、年休100日あるかないかの環境で働いてるけど、これだけでも結構心身には堪えるぞ？今だって風邪ひいてるし。
それでも、世の中には俺より遥かに酷い環境で働いてる人がわんさかいるんだから、そりゃみんな鬱にもなるわ。
そもそもが欧米より劣った労働条件で、なおかつ有給が取れないだのサビ残だのっていう、理不尽というか明らかに違法な事態が常識として罷り通り、その上社会人の責任とかいう雇用主側にだけ都合のいい理屈で無茶な重責を負わされる生活を送ってたら、そりゃ年3万自殺してもおかしくないっつうの。

とりあえず欧米並みに労働者の権利を保護すること（制度面だけでなく、世間の風潮においても）が、自殺対策として真っ先にやるべきことではないのかね。
別になんでも国際基準に合わせりゃいいとは思わないし、児ポ問題なんて「ハァ？せめて日本より性犯罪減らしてから言えよファッキンホワイトが！！」くらいの事は思ってるけどさ、労働関連は明らかに日本の方がおかしいだろ。
飛び込み自殺で電車が止まるなんてことが数日に一度（というか、もしかして毎日か？）起きて、しかも自殺そのものより電車が止まることの方が問題視されてる国なんて日本以外にあるの?
そもそも過労死が常態化してるってどういうことよ？
ここ、一応現代の先進国ですよね?

日本では仕事が生活の上位に来るどころか、人命よりも上位に来てるよな。
もはやワークライフバランスがどうこうなんてレベルじゃねえ。社会の常識からしてマジキチ化してる。

「みんなが一生懸命働かないと日本は崩壊する」みたいなもっともらしいことを言う奴が結構いるけど、いやいや既に国が生き残るために民が潰れていってる段階だから。
だいたい、バブル崩壊から20年もの間、みんなが必死にやってきたのに事態が好転してないってことは、社会の基盤に問題があるんであって、労働者が頑張ったらどうにかなるようなものじゃないことの証拠なんじゃねーの。


そうそう、マジキチって言ったら、この前某ブログで凄い人に出くわしたんだけど。
その人曰く「ゲームは教養がないしバーチャルだから悪」で、「自分の生活を犠牲にして滅私奉公するのが正しい社会人の在り方」なんだってさ。
なーにがバーチャルだバーカ。ガチの滅私奉公（過労死・過労自殺）が恒常化してる国で軽々しく滅私奉公とか言っちゃえる人間の方が、よほど人命を軽んじてる鬼畜だっつうの。

もうね、バーチャルは子どもに悪影響（キリッ　とか言っちゃってる痛い人たちはいい加減気づけよ。
今は現実社会自体が人命を軽んじてるんだっつの。現実はバーチャル（キリッ　じゃないんだから、「まあそういうゲームもあるよね」じゃ済まされないんだぞ?

いま子どもに見せちゃいけないのは、ゲームじゃなくて現実のほうだろ、どう考えても。