黒屋堂

ほぼツイッター用

ライフワークってあんた・・・

2010年10月29日 01時08分16秒 | Weblog
少し前のネタだけど。

「ワークライフバランス」よりも・・・

ヨドバシカメラの採用担当者がリクナビに載せた記事がもう色々と酷い
私がこれを知ったのはニートの海外就職日記というブログ経由だけど、そちらのツッコミもなかなか冴えてるので見てみて欲しい。

さて、その酷い記事がこれ↓。とりあえず消えるかもしれないので全文コピペさせてもらう
「なぜ働くのか。」

この質問に対し、社会人の中にも「生活のためにしかたなく」としか答えられない人がいます。
せっかくの人生、それではもったいないと思います。
生活のため、収入を得ることだけを考えるなら、アルバイトのほうがよほど気が楽です。
しかし、それでは将来が不安。
「本当は気楽で自由な学生でいたいけれど、将来のためにしかたなく我慢して働く。」
就職活動中の皆さんの中には、こんな考え方をしている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、私自身、学生時代は「働きたくない」と思っていました。
しかし、働いてみてわかりました。仕事は、人生を豊かにします。

ワークライフバランスという言葉があります。
ここ数年で、耳にすることが増えてきた新しい言葉といえるでしょう。
「仕事と人生とのバランスがとれている、良い状態」ということを表す言葉だとされているようです。
しかし、世の中には、もっと以前から言われているすばらしい言葉があります。

「ライフワーク」

人生をかけて磨き上げる仕事、技術、製作物。ワークライフバランスという考え方の対極といえるでしょう。

どちらが幸せか?とか、どちらが正しいか?という議論は不毛です。それは、厳しい部活と自由度の高い同好会を比べ、どちらが学生生活にとって有意義かを議論するようなものです。その人が何を大切にする人なのかによって、結論は全く変わってくるでしょう。

ただ、議論の余地なくはっきりしていることがあります。
ライフワーク型の人生を送っている人のほうが、輝いて見えます。人から尊敬されます。そして、世の中に良い影響を及ぼします。歴史に名を残すのもこのタイプの生き方の人です。苦労も多いのですが、周りが考えるほどつらくない。イヤなのを我慢しているのではなく、本人もノリノリでやっていますから。

学生の皆さんには、「生活のため」以外の働く理由を見つけて欲しい。
ワークライフバランスという考え方の人生で得られるぼんやりした幸せではなく、ライフワークといえるような、全身全霊をかけて打ち込める仕事を見つけ、充実した人生を送って欲しい。

だからといって、なにもかも捨てて仕事人間になろうなどと思う必要はありません。
なぜかというと、ライフワーク型の人物は人から尊敬され、愛されます。努力するので成長し、出世・昇給も早いです。そして努力の貴さ・時間の大切さを知っているので、余暇も有意義に楽しく過ごします。つまり、ワークライフバランスの概念を、ずっと高い次元で実現できてしまうのです。

ピンとこない人は、これまでの人生を振り返ってみてください。
あなたの記憶の中で輝きを放っているのは、無理なく適当に努力した思い出ですか。それとも、苦労もしたけれども全力でがんばった思い出ですか。

「あのとき、もっとがんばっていればよかった」と思っても、思い出は永遠です。後から変えることはできません。
しかし、これからどんな思い出を作っていくかは、自分自身のこれからの選択と行動にかかっています。

さあ、就職活動。ライフワークを見つけるために、できるだけ多くの会社を訪問し、自分を表現できる会社を探しましょう。
先入観は邪魔なだけです。自分の目で、耳で、五感をフルに使って得た情報こそが、自分の人生を懸ける判断の基となります。


ヨドバシカメラは、本気の人の集団です。
本気の人生を送りたい方、お待ちしています。

株式会社ヨドバシカメラ
採用担当 山下敬史
もうね、体育会系の部活かよ!っていうか、こういう人間の思想って基本が体育会系DQNなんだろうけどさ。
そもそもライフワークって給料もらう仕事だけを指す言葉じゃないだろとか、「議論は不毛です」といった次の段落で「議論の余地なくはっきりしていることがあります」と言って自分の正当性だけ主張するセコイ論法とかも気になるけど、
それ以上に「全力で仕事に打ち込んだ奴だけが正しくて、それ以外は人として(サラリーマンとして、ではなく)2流、3流だ」とでも言わんばかりの物言いが気に食わないんだよな。

これってジェンダー問題とかが絡まないだけで、結局は「女は子どもを産み、育てるのが真っ当な生き方だ、それ以外の人生を望む女はダメな奴だ」とか言ってる3流保守と同じなんじゃないかね。
多種多様な価値観を否定して、他人のあるべき生き方を勝手に決め付けているという点で。

少なくとも私の今まで人生の中で一番楽しかったのは大学時代の何もしてなかった頃だったし、
下手に必死にやろうとすると思い通りにできない自分に苛立って死にたくなるような人間である私には、こういう何事も全力でっていう価値観は受け入れられないわ。(今だって1日の半分は働いてるけど、疲れるだけでこれっぽっちも楽しくないぞ)

もちろん人生の全てを仕事にささげる生き方をしている人を否定するつもりはないけど、みんながみんなそうする必要はないだろ。
例えば、女の中で勝間和代みたいな生き方してる人は結局一部だけで、大半は主婦やりたいとか思ってるわけだし、
男も今の社会では働いて家族を養うのが前提になってるだけで、世間的に許されるならやっぱり主夫やりたいと思う人は結構いると思うんだけどね、私は。


もう一個労働関連のネタを。
なぜ「飛び降りろ」と叱咤できたのか:ワタミ会長 渡邉美樹
たとえばビルの8階とか9階で会議をしているとき、「いますぐ、ここから飛び降りろ!」と平気で言います。本当に飛び降りたやつがいなくてよかったなと思いますけれど(笑)、これはその場で、心のままに叱るからです。
子どもが人に死ねと言うとこの国の将来は大丈夫かみたいな話になるのに、経営者が部下に死ねと恫喝すると美談になる不思議の国ニポン。
このオッサンみたいなクズが立派な大人として敬われている以上、子供らに教える道徳なんか説得力無いと思うんだが。
結局金のため、仕事のためって論理に飲み込まれちゃうんだから。


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2 コメント

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Unknown (12434)
2010-10-31 01:19:46
ワタミの会長は非常に危険ですね。実際世の中には、飛び降り自殺で死んでるやついるんだし。ところで、例の会社なんですが、少し前に辞めました。実はぶるーさんにいわれる前に退職する予定は決めてました。
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Unknown (黒屋ぶるー)
2010-11-08 00:09:48
どもです。働いて死ぬくらいなら無職になった方がよかです。あなたの今後に幸多からんことを。

ガチで飛び降り自殺する人間もいると散々分かっているのだから、せめて上場企業くらいはその手のパワハラに対して厳しく対処するのがケジメだと思うのですがねえ・・・
数年前の安倍政権は、こんな輩を呼んで教育再生とかほざいてたんだから、笑おうにも笑えない。
子どもたちよりまずその馬鹿を取り締まれやってね。
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