インフルエンザウィルス
日本で高病原性鳥インフルエンザが発生したそうですが、人のインフルエンザと違うのですか?
熊本県が11万羽以上の鶏を殺処分したH5N8型ウィルスのことですね。実は鳥インフルエンザも、人間のインフルエンザと同じ仲間のA型インフルエンザです。人間で毎年流行するのは、香港かぜと呼ばれるH3N2型、2009年に登場したH1N1型などです。
少しずつ番号が違うのですが、H5やN8というのは何ですか?
HとNは、A型インフルエンザウィルスの表面に2種類あるとげのような構造の頭文字です。HとNの形は変化しやすく、その違いで通し番号がつくのです。病原性の強さや感染のしやすさといったウィルスの性質は、HやNの番号やその組み合わせで変わるのです。
高病原性というのは、何か怖そうですが?
これは「鳥で病原性が高い」という意味なのです。家畜伝染病予防法で、鶏やアヒルなどの飼育する鳥類が感染すると大半が死んでしまうA型インフルエンザウィルスを指すのです。特にH5型とH7型が要注意です。
韓国から野鳥がウィルスを持ち込んだそうですが、本当ですか?
よく分かりませんが、可能性はあるでしょう。このウィルスで病気にならない渡り鳥がいて、ウィルスを持ったまま国境を越えて移動したのかも知れません。養鶏場を金網で囲うなどして、鶏などの鳥とウィルスが接触しないようにするのが一番です。
人には感染しないのですか?
H5N8型は韓国で鶏などに大流行しましたが、幸い人に感染したという報告はありません。でもウィルスと人が接触する機会が増えると、遺伝子が変化して感染しやすくなることがあります。野鳥には手を触れないなど、注意する必要があります。
参考文献:読売新聞
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます