サウンドストリート（甲斐よしひろさん）

高校生の頃、甲斐よしひろさんのラジオ番組をよく聞いていました。

くりきんとんは、高校時代、ラジオに相当ハマッてしまい、かなりいろんな番組を聞いていましたが、その中でも、
甲斐よしひろさんの【サウンドストリート】は特にお気に入りの番組の一つでした。

【サウンドストリート】は、NHKのFM放送で、夜の１０時から放送されていました。パーソナリティは、曜日ごとの
日替わりで、甲斐さん以外には確か佐野元春さんや、坂本龍一さんもおられました。
他に誰がいたっけ？？？他の曜日は聞いていなかったので、記憶が・・・。

余談ですが、佐野元春さんは番組のオープニングで曲紹介をする時、いつもお約束のセリフがありました。
“ I wanna be with you tonight! ”　　佐野元春さんといえば、このセリフでしょ。


話を戻します。甲斐さんはトークが面白くて、かなりいろんな話題で盛り上がっていました。リスナーからのハガキ
の内容も面白かったですが、それに対する甲斐さんのコメントも面白くて、それに対してまたリスナーからの反響
があって・・・。と、何週かにわたって引っ張った話題もありました。

例えば、「お転婆」という言葉は、お婆さんをひっくりかえらせるほど乱暴な女の子という意味があるそうですが、
「責任転嫁」という言葉は、嫁が転ぶと書いて、責任転嫁。嫁が転んだらなんで、人に責任を押し付けるという意味
の「転嫁」という言葉になるのか？とか。

この話、どんなオチがついたのかは、聞き逃してしまいましたが、なぜか「嫁」という字にこだわってしまい、「姑」で
はいけないのか？「嫁」はそんなに悪者なのか、などというとんでもない話が出てきたような・・・。
（この辺記憶があいまいですが）

他にも、ラーメンを食べる時、最初にスープを飲むのか、それとも麺を先に食べるのか？
この話は、それぞれ、「こういう理由だから、こっちが正しい」と主張するリスナーがかなりいて、けっこう盛り上がっ
ていました。チャーシュー派も出てきたりして・・・。

音楽番組なので、それなりに曲もかかってました。甲斐さんが紹介する曲は、面白い（珍しい）曲からオススメの曲
まで幅広くて、いろんなミュージシャンの曲を知る事ができました。

もちろん、甲斐バンドの曲もかかっていたので、これをきっかけに甲斐バンドも聴きはじめました。
『野獣』、『ラブ・マイナス・ゼロ』、『観覧車’８２』あたりは大好きでした。筆者は、甲斐バンドというと、【フォーク】とい
うイメージがありましたが、この番組で甲斐バンドの曲を聞いて以来、【ロック】っぽいサウンドだと思いました。それ
に、同じ曲でも、アレンジやミキシングが違うと、かなり印象の違う曲もあり、興味深かったです。

あと、ゲストとのトークも面白かったです。特に、明石家さんまさんや、中島みゆきさんがゲストに来られた週は、ほぼ、
トーク中心で。
いろんな意味で面白い番組でした。


最近TVで知りましたが、甲斐さんの娘さんがデビューされたんですね。井上陽水さんもそうですが、かつて聴いていた
ミュージシャンのお子さんがデビューされるというのは、我々ファンもそれだけ年をとったんだろうなと思います。
そういや、昨年、玉置浩二さんのコンサートに行ったときも、お客さんの年齢層が何気に高かったような・・・。