くりきんとんの『自転車に乗って』

くりきんとんの『自転車に乗って』、 いい風を運んでいきます
“Every day is a new day.”

『ファイティング・ポーズ』の詞の世界

2008-09-09 17:28:29 | 矢萩渉
アルバム『冒険者』の3曲目。アップテンポの明るい曲ですね。フォーンの音が爽やかで、ギターは明るくて
軽快なリズムをきざんでいます。矢萩さんの声は少し照れているような印象です。

今回は、詞の世界に注目してみました。


傷つきながらもひたむきに頑張ろうとする女の子を、陰でそっと見守っている男性がいる。その男性から彼女
に贈る応援歌のようですね。

物干し竿に並ぶ洗濯物を女の子の過去のつらい思い出に例えています。

 ~泥だらけの傷ついてたハートも、そよ風にゆらり、とても気持ちいい顔で・・・~
   ということは女の子は、気持ちの整理がついて、すがすがしい気持ちになれたのかなぁ。

「僕だって落ち込むこともあるけど、それでも踏ん張ってファイティング・ポーズで闘っている。君の頑張っている
姿は美しい。あせらずに自分の幸せを信じてね。」となぐさめているようで・・・。



この歌の世界、筆者は「昔どこかで聞いたことがある話やなぁ・・・。」とずっと思ってました。

で、最近になってようやく気がつきました。


この話、さだまさしさんの『下宿屋のシンデレラ』に似ている。(けっしてパクリとかいう意味ではなく、
あくまで、その世界観が似ているという意味です)


『下宿屋のシンデレラ』は、
どちらかというと恋愛に縁遠い女性が、「チャンスはきっと誰にでも平等に与えられるはずだから、
あせらずに待っていよう!」と、自分自身を励ましています。

下宿屋さんの大量にある洗濯物に囲まれながら、毎日を懸命に生きている女性の姿を歌ったも
のです。(ちなみにこの歌は、最後に素敵な王子様にめぐり会い、ハッピーエンドで終わります)

※この歌は確か、当時歌詞を公募して、優秀作品にさだまさしさんが曲をつけて出来上がったよ
うに思います。ナショナルの洗濯機『愛妻号』のCMソングでした。アルバム『Glass Age』に
収録されています。

この歌は、『ファイティング・ポーズ』よりもずーっと以前の曲ですが・・・。


『下宿屋のシンデレラ』が女性自身の語りであるのに対し、『ファイティング・ポーズ』は、あくまで、
陰から見守る男性側からの目線で、物語がすすめられてられています。

いずれも、ひたむきに生きる女性の姿を称えた応援歌のようですね。


単純に洗濯物が共通点というだけかもしれませんが・・・。

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