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今、改めて『ワインレッドの心』

2010-03-08 09:01:07 | 安全地帯・玉置浩二
この曲については、なかなか語ることが出来ずにおりました。それだけ奥深い曲なんだと思います。

玉置さんのソロでもずっと歌われてきましたが、アレンジも様々ありますね。
バンドが活動休止になって、メンバー以外の方の演奏も聞いたこともありますが、そのときはイントロのギターの部分はサックスを使っておられたような。決して悪くはないんだけど、「何かちょっと違うなぁ」って正直思いました。個人的には、あのイントロのギターのフレーズは矢萩さん以外の方には弾いてほしくないですから、そういう点ではサックスのアレンジで少しホッとしましたが・・・。
あと、ボサノバ風のアレンジもありました。コレは深かったなぁ。ボーカルが何とも燻し銀のような味わいで。
いろんなアレンジがあって、どれも味わいのある不思議な魅力を持った曲です。
とはいえ、やはり『ワインレッドの心』といえば、あの当時のアレンジが一番印象的だと思います。

中学の頃、はじめてこの曲を聞き、これまでに聞いたことのないような不思議な曲だなぁと思いました。
もう四半世紀以上昔の話ですから、結構忘れていることも多いんですが、それでもあの頃、サビの部分のメロディと歌声がいつまでも頭の中にこびりついて離れなかったという感覚だけは覚えています。

この曲は、メロディラインとボーカルがあまりにも素晴らしいために演奏についてはさほど評価を受けてなかったんじゃないかとも思ったりします。
「歌の上手い玉置さんとそのバックバンドの安全地帯」みたいな扱い。あの当時、【演歌ロック】なんて揶揄されてたりしたようですね。
でも、筆者は、バンドとしての安全地帯の実力をひしひしと感じておりました。
あの曲のイントロやギターソロ、そして曲の最後の部分のギターの音色、コレはまさにスゴイ!あの曲を1曲を聞くだけで、ギターの複雑な音色が楽しめるんじゃないかとも思ってました。ボーカルの影に隠れてさほど注目されなかったけどあのギターの音色は、実によく出来ていて、矢萩さんと武沢さんという二人のギタリストの個性が見事に曲に表れています。

矢萩さんと言えば、イントロと間奏のあのメロディライン。ビブラートの感じが泣かせてくれます。で、何気に右手の使い方がロックしてます。(『真夜中すぎの恋』のソロを見てると、もっと右手の使い方がバリバリのロックなんですけど、『ワインレッドの心』では、僅かに見られる程度なんですが・・・)
武沢さんと言えば、あの流れるような音色。そしてアウトロのソロ。あの曲のPVの終わり方が印象的でした。ターナーで流れるようなメロディを引く武沢さん。そしてイスだけが残って消えてしまうという構成だったような・・・。

『蒼いバラ』の c/p は『ワインレッドの心2010』。
何故、今あえてこの曲を選んだのか?
しかも、当時のギターは残して、リズムセクションとボーカル新たにを録り直し、シンセを僅かに加えたアレンジなんだそうで。
何故、ギターだけ当時の音源を残したのか??

筆者は最初不思議に思ったんですが、今回(何を思ったのか?シングルCDを買ってしまい、偶然にも)『ワインレッドの心2010』のカラオケバージョンを聞いた時、その理由がわかったような気がします。そして、この曲の奥の深さを改めて感じました。
やはり、バンドとしての音にこだわったからではないか。(まぁ、筆者の勝手な想像に過ぎませんが・・・)
そういや、『ワインレッドの心2010』は、キーが原曲のままなんですね。
四半世紀を過ぎてもなお、あれだけの声が出るというのもスゴイ!声量もそのまんま!
かつての歌声もいいんですが、今回新たに録り直した歌声は、より一層の落ち着きというか歌い方に余裕を感じます。「ワインが熟成されたような・・・」なんて例え方をされてましたが、確かに言い得てるような。

新曲『蒼いバラ』も実に細部までこだわった名曲だと思います。でも今回『ワインレッドの心2010』を聞き、改めてオリジナルの『ワインレッドの心』のよさに触れたような気がします。

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