明日の風♪

好きなことはたくさんあるけれど、それだけで生きることもできず…
あんまり無理せずに、自然体でいられたら良いなと思う。

ことば

2013-04-14 | 身辺雑記

中学2年生の夏休みを病院で過ごした。

小さい頃からいろいろあって、よく病院通いしていたけれど

こんなに長く入院したのは初めてだった。

何冊も持って行った本はすぐに読み終えてしまったが

どんな本を読んだかは覚えていない。

そのうち、辞書を読むようになった。

今も、読む本がなくなると、いつの間にか辞書を読んでいる。

 

『舟を編む』という映画を見たいと思ったのは

辞書を、ことばの意味を調べるものとしてだけではなく

面白い読み物と感じていたことと関係があるのか…

 

 

『ことば』にこだわりはある。

そのことばの持つ、正しい意味を知ることは大切だと思う。

でもことばは、時代や使う世代によって、だいぶ違う使われ方もする。

 

辞書を編むのに10年も20年もかかるとしたら

ひとつのことばの持つ意味が、本来の意味とは違ってくるのではないか?

ことばそのものが変わるのではなく、使われ方が変わるということか?

そんなことを考えながら、映画を見た。

わたし以外のひと達は、この映画をどんなふうに見ていたのか。

何に惹かれてこの映画を見に来たのか、とも思う。

 

パンフレット

 

辞書に使われているのと同じ紙を使ったページがあって、手触りがとても良かった。

薄くて、しかも裏うつりしない、ぬめり感のある紙。

 

ことば…

わたしは今まで文章表現の中で、ことばの持つ正しい意味よりも

言い回しを気にすることの方が多かったように思う。

 

 

『初めにことばがあった。ことばは神であった…』

 

『人はパンだけで生きるのではなく、ただ神のことばによって生きる。』

 

今は、これらの聖書の箇所を思い起こしている。