goo blog サービス終了のお知らせ 

久保敬元校長の文書訓告取り消しを求める応援団(ガッツせんべい応援団)

久保敬さんの「文書訓告取消を求める人権侵害救済申立」を応援します!

「大阪市立小学校元校長久保敬さんの文書訓告取り消し求める第2次要請書」を提出します!

2024-01-16 17:37:03 | 大阪市教育委員会

大阪市立小学校元校長久保敬さんの文書訓告取り消し求める第2次要請書

 

ご存知のように、ガッツせんべい応援団は、昨年2月21日、久保さんが大阪弁護士会へ人権救済申立書を出されたのと同時に、大阪市教育委員会へ「大阪市立小学校元校長久保敬さんの文書訓告取り消し求める要請書」を提出しました。そして、同年4月18日には団体協議を行いました。その節は会場にも、またオンライン(zoom)でも多くの方に参加していただきました。

しかし、協議は納得のいくものではなく、教育委員会に対して不信感が募るばかりでした。

そこで、ガッツせんべい応援団は、情報公開制度に基づき公文書(メールを含む)開示請求行いました。それら開示された大量のメールからは驚くべき事実が判明しました。

昨年10月9日には、集会を開催し、「―人権侵害救済中間報告―ガッツせんべいの処分はやっぱりおかしかった!!情報公開でわかった衝撃の事実」として報告させていただきました。

れらの内容を元に、来たる1月29日、ガッツせんべい応援団は「大阪市立小学校元校長久保敬さんの文書訓告取り消し求める第2次要請書」を提出することとしました。

また、2021年1回から10回の教育委員会会議議事録、共用資料、音声データ及び電子的記録を含むすべての議事メモ等の開請求について大阪市教育委員会は「不存在」による「非開示」決定を行なったため2021年9月1日に情報公開審査会に不服申立てをいました

それが、ようやく2023年12月26日に審査会「答申書」が出され大阪市教委のすべての公文書を「不存在」としたことを不適法としました。これはガッツせんべい応援団にとってだけでなく、多くの市民や市民団体が渇望しているところの現在の大阪市教育行政を糺していくための大きな力となるものです。

ついては、「大阪市立小学校元校長久保敬さんの文書訓告取り消し求める第2次要請書」を提出後、記者会見を開き、下記内容についてお話しさせていただく予定です。

 

   ーー手交並びに記者会見ーー

 29(曜日13:30 第2次要請書」手交(大阪市教委事務局)

              14:00     見 (大阪市役所内市政記者クラブ室)

  ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

(1)大阪市立小学校元校長久保敬さんの文書訓告取り消し求める第2次要請書について

Ⅰ はじめに  大阪公立大学辻野けんま准教授による地方教育行政のあり方を問い直す

Ⅱ 要請事項  久保「提言」を公開の教育委員会会議で審議を行うこと

Ⅲ 要請事項  開示文書(メール)により明るみに出た不二雄大阪市特別顧問の大阪市教育行政への関与について第三者委員会による事実調査を行うこと、他

要請事項  「第1次要請書」について

    弁護士会人権救済申立者久保さんの現在の思い

 

(2)情報公開審査会答申(2023.12.26)について


4/18協議の概要が大阪市HPにアップされました!

2023-10-04 10:44:02 | 大阪市教育委員会

久保元校長の「文書訓告」撤回を求める協議の概要がようやく大阪市HPにアップされました!!

本年2月21日、ガッツせんべい応援団は、「久保敬元校長の文書訓告取り消しを求める要望書」を大阪市教育委員会に提出し、4月18日に大阪市教育委員会と協議しました。協議には、会場23名、オンラインでも10数名の方が参加され、久保元校長への「文書訓告」処分がいかに理不尽なものであるかを訴えました。さて、協議の概要が、ようやく大阪市HPに掲載されましたので、再度振り返ってみたいと思います。

https://www.city.osaka.lg.jp/templates/dantaikyogi/kyoiku/0000595800.html

🔴私たちの要望と市教委の回答🔴

① 2月21日に要望書を提出してからの経過について教えて欲しい。

➡︎市教委回答
教育委員会事務局総務部総務課から教務部教職員人事担当あての回答依頼があり、教職員人事担当において同 24 日に回答案を起案し、27 日に教職員服務監察担当課長の決裁を経て同日付で総務課へ回答。総務課において、同月 28 日に回答案を起案し、翌3月2日に教育次長の決裁を経て3月20 日付で文書回答している。

★私たちが知りたかったのは、「要望書」の扱いについての形式的な手続きではなく、教育委員会でどのような「議論」があったのか、ということでしたが、それはまったくわかりませんでした。

② 回答書を見ても、文書訓告とすることに対しどこがどのように適正であると判断したのかの説明がないので、本当に適正な判断が行われているのかどうかが市民の立場からは分からない。(意見のみ)

★「文書訓告」処分に至るまでの説明を求めたにもかかわらず、そのことについての説明がまったくありませんでした。これでは、私たちは、本当にそれが適正に行われたのか判断のしようもありません。

③ 3月14日に数育委員会会議あったと思うが議題になったのか。また、議題にない場合は報告したのか。

➡︎市教委回答
3月14 日教育委員会会議では本件に関わる議題はあがっていない。

★私たちは、教育委員会でこそ議論すべきことと考えていましたが、議題にも上がらなかったとは!?いったい、教育委員会とは何を議論するところなのでしょうか。

④久保元校長自身が昨年1月24日に教育委員会事務局に提出した、「文書訓告取り消しを求める要望」に対する回答がなかったのはどうしてか。

➡︎市教委回答
文書訓告の法的性質を踏まえ、要望に対し回答や対応をしなければならない法的義務は発生しないという判断により、教育委員会事務局内で供覧手続を行った。

★いやいや、おかしいでしょう!現場から要望があればそれに応答するのが教育行政の仕事でしょ!!

⑤文書訓告に対する市民からの肯定的な意見・要望が教育委員会にはどれほど寄せられたのか。

➡︎市教委回答:件数は把握していないが電話等により同意するような意見はあった。

★次の質問の回答とも併せて、教育行政が市民の声を聴き議論する体制がないことが、すべてにおいて一番の問題だと感じています。

⑥逆に文書訓告という措置に対し否定的な意見も多く寄せられていたと思うがどう受け止めているのか。
➡︎市教委回答:ご意見として受け止め供覧手続きをしている。

★久保元校長「文書訓告」処分については多くの団体・個人から反対意見が提出されていたはずです。いったい、それらは何だったんでしょうか。「供覧」するだけで議論はしない。これが問題だと思うのですが。    

⑦市民や団体からの意見に対し、プロセスや根拠を何も示さず「適切に対応する」という応答を繰り返すのは、教育行政への信頼を失墜させることになるのではないか。(意見のみ)

★まさにその通り!協議に参加した全員の思いと言えます!

�⑧「文書訓告」という行政措置の決定については、教育委員会会議では報告のみで終わっており、会議の中で質疑ややり取りが行われていないのはなぜか。

➡︎市教委回答
「文書訓告」という行政措置は、教育長の専決で決定している事項であり、本来は教育委員会会議に諮るものではないが、今回の件の社会的影響を含め、報告事項ということで教育委員会会議において報告を行った。

★いったい、誰がどのような責任で久保元校長を「文書訓告」処分にしたのか。教育委員会会議で議論さえせずに、あまりにも無責任と言わざるを得ません。

⑨ 文書訓告の決定は教育長専決で行い教育委員会会議には報告しているにも関わらず、取り消しを求める要望に対する回答は教育長や教育委員会会議の判断なく教育次長専決で回答している。教育委員からなぜ報告しないのかと言われるのではないか。(意見のみ)

★いったい大阪市教育委員会の構造はどうなっているのでしょうか?協議を終えてわからないことだらけです。協議に参加した全員が、ますます大阪市の教育行政のあり方に強い不信感を抱くようになりました。

⑩「文書訓告」に書かれている内容が理解できない。提言書の内容を勝手に曲解し事実と異なるという認識なので、理解できるように説明してほしい。


➡︎市教委:
「提言書」の内容は、教育委員会の通知等に係る決定過程や他校の状況を斟酌することなく独自の意見を述べたものであり、そういった本市の学校現場がそうだと断じることは、緊急事態宣言中の学校園に関する通知に基づき尽力する関係職員らの努力をないがしろにしたものであると判断した。

★会場でも紛糾しましたが、「教育委員会の通知等に係る決定過程や他校の状況を斟酌することなく独自の意見を述べた」「緊急事態宣言中の学校園に関する通知に基づき尽力する関係職員らの努力をないがしろにしたものである」とは、誰が、どのような議論を経て判断したのか、それらについての説明はまったくないまま、納得できない結論を繰り返し述べられても到底理解できることではありませんでした。

11 久保元校長は市民の声に意見を出したり、それでもだめだから提言書という形で市長と教育長に文書を送るという適切なプロセスで意思を表明している。ただ意見を言っただけで、なぜそれが信用を失墜させているとか、内容が事実無根であるかのように言われ、文書訓告となるのか。(意見のみ)

★これには、市教委は答えられないままでした。

12 教育行政のあり方について批判をしている部分について、意見を言ったこと自体が処分理由ではないということだが、教育委員会会議の議事録を見ると、決められた方針を徹底しなくてはいけないということで論議が進められ、実態としては批判をしたことに対して処分したという形になっている。

➡︎市教委
意見を表明したことを処分理由にはしていない。その内容を拡散させたことを理由としている。

★そもそも、これも事実誤認。久保元校長が「拡散」した事実はないということが理解されていません。

13世界の教育学者も久保元校長の意見を肯定している。この状況の中、大阪市は教育行政に対する信用を担保するために、今回の件について納得のいく回答をするか、当時の判断は間違っていたとして撤回するという英断をしてほしい。今の応答を続ける限りはどんどん信頼を損ねていく。(意見のみ)

★これも、協議に参加した者全員の思いといえます。残念ながら、要望書を出し、市教委との協議を行いましたが、結果、私たちが感じたのは、大阪市の教育行政についての不信感ばかりでした。

画像は、4/18大阪市教育委員会との協議の様子

 

 

 

 


「4/18協議」参加者の感想と意見

2023-04-21 09:10:29 | 大阪市教育委員会

「4/18協議」参加者の感想と意見

会場参加、zoom参加の方々から感想と意見が届きつつあります。私たちはこれら貴重なご意見を参考に、次の協議に向けて論議していきたいと思います。

◆根津公子さん

話が聴けて参考になりました。2時間もの時間を設定するのは、都教委と比べると、大阪市教委がまともに見えてしまいます。
皆さんが発言されたことを上(次長)に報告するかも不確かですが。
インドネシアの文部省の対応にびっくり、感激しました。そんな話が聴けたのも嬉しかったです。
教育委員会制度についてや「久保校長は文句を言ったのではなく、提言を出したのだとの認識を迫ったなど、どの方の発言もよかったです。
ありがとうございました。

◆笠松正俊さん
・教務部の服務監察グループは、処分の「手続き経過」以外の情報を共有していないのは、想定内だったと思います。
・それはわかった上で、今回直接の「処分撤回要求!」部局と協議を持ったことで、市教委との長い要請協議を積み上げていくスタート台に立てたと思います。
・今後は敢えて「服務監察グループ」は置いておいて、「久保提言書」の内容の教育課題一つ一つに関して、一つづつ別々に順次「質問・要請書」を出して、「指導部の各課題の担当部局」や「総務部の総合教育会議・教育委員会議担当部局」を単独課題で呼び出して、市民団体協議を重ねていくのがいいと思います。久保さんの「現場責任者の校長としての証言」を出して協議し、その結果を広報していけば、「弁護士会勧告」に向けた教育要求運動にできると思います。

◆大口彰子さん
夜にも関わらずたくさんの、しかもいろんな立場の人が参加されてて、心強い限りでした。大阪市教育委員会だけでなく、きっと府教委も、そして維新市政、維新府政を実行する首長、議員達の、言論封殺を許すことはできません。行政解答マニュアル、と言うか、言質をとらせず、何も回答しない、と言う解答だったお二人が、結局何も知らされていない、何も責任ある回答を出来ない、と言う状態で少し本音らしき回答を始めはったようで、ホッとしました。参加者の皆さんの発言によって、この処分の不当性が明らかになり、撤回の可能性が出て来たのじゃないかと楽観してます。撤回されるまで応援します♪

◆川本朋子さん
お疲れさまでした。一生懸命聞いてましたが、政府の答弁を聞いているような気がしました。久保さんの提言のどこが、現場で頑張っている人たちを侮辱したものなのか、全くわかりません‼️現場の人たちの苦しさや、子どもたちの苦しさ、ほんとにわかろうとしない、市長には物言えない市教委ということが、よくわかりました。

◆阪本百合さん
協議、お疲れ様でした。文書訓告は撤回しかないです。学校づくりのための意見を言えば処分対象になるのであれば現職の校長、教師は発言することを止めてしまうと思います。つまり、考えなくなる、やる気がなくなる。責任を持つ気もなくなる。管理職にもなりてもないし若い人も育たなくなるのではないか?文書訓告が出された理由の分析は丁寧にされたと思いますがそのひとつSNSで発信は違法でしょうか?作成された文章は本人のものではないでしょうか?そして、発信したのは久保元校長本人ではない。SNS発信は訓告理由にあてはまらないのではないかと思いますがどうでしょうか?

◆亘佐和子さん
全部きちんと聞けたわけではないのですが、久保さんの提言書の中の「グローバル経済を支える人材という『商品』を作り出す工場」という表現が、現場の先生方に対し失礼で不適切というようなことを言っていましたね。国語の先生からご覧になったら、「筆者の意図をもう一度ちゃんと考えてごらん」と言いたくなるのではないでしょうか。文書訓告の理由なんて無いのです。教育長の専権事項で教育委員会会議に諮る必要もない文書訓告。現場からの声をおさえこむための「見せしめ」であることがよくわかりました。でも、これは大阪市の教育の歴史にとって汚点になると思います。市教委にとっても恥ずかしい汚点になるはず。
将来振り返ったときに、「あれがひとつのターニングポイントだった」と言われる大切な地点に立っている気がします。

◆辻野けんまさん
数々の貴重なコメントも、私には非常に勉強になっており、大いに刺激を受けております。簡単ながらですが、教育委員会事務局内部の問題構造が明らかにされたことと、ズーム併用できたことが、大きな収穫だと感じました。先方説明では、①訓告は懲戒ではないので教育委員会定例会にはあげず事務局決定する慣例、②しかし問題が大きくなったので2021年7月定例会で報告、③今回の撤回要請については①の原則で定例会報告していない、と説明されたことになります。これがすでに矛盾に満ちています。
事務局を中心としたプロフェッショナル・リーダーシップと、一般市民の教育委員によるレイマンコントロール(民衆統制)のシーソーバランスがこの制度の核心だと考えますが、撤回要望では②=後者が無視されたことになります。その他、いろいろありますが、取り急ぎでした。

◆中東潤さん

先日の市教委との協議ありがとうございました。先方さん若手なこともあり、協議にならず残念な時間でしたね。ただ、子どもたちにとっても教職員や地域、保護者にとっても大切な案件ですので時間をかけて教育行政とじっくり対話し、育てていきたいですね。

 

 


4/18「協議」の報告とお礼

2023-04-19 21:08:57 | 大阪市教育委員会

4/18「協議」の報告とお礼

当応援団が、初めて行なった「大阪市教育委員会との協議」は、私たちの要望すなわち久保元校長の「文書訓告」取り消しが受け入れられたわけではありませんが、教育委員会とその事務局の構造上の問題が多々明らかになった点で、今後の協議に向けて、また大阪の公教育を考えていく上で大いに得るところがありました。詳細は後日改めて報告します。

また、zoomによる視聴が実現できたことも評価すべき点だと考えます。会場には23名、豊中や寝屋川、交野から参加された方もおられました。zoom参加希望者は12名おられましたが、東京からの参加もありました。参加された皆さんに深く感謝します。久保元校長の提言と「文書訓告」問題は、大阪ばかりではなく、この国の公教育のあり方を考えるうえで重要な問題であることを私たちも再認識しました。参加者の感想・意見はおってブログに掲載しますので、どうぞご覧ください。

さて、ここでは、大阪公立大学辻野けんま先生の下記感想をもって報告に代えさせていただきます。

ーーーーーーーーー

教育委員会のご説明からは、残念ながら新たな情報や納得のいく根拠説明などが得られませんでした。

それでも、担当された職員の方々は、応答に窮しながらも一生懸命に頑張られたと思います。こうした方々が内容のある応答をすることができないのは、教育委員会事務局の組織としての検証がなされていないからだと確信しました。

職員さん個人の責任ではなく、とくに最終的な権限をもって決定された方(今回の話で言えば訓告は教育長、撤回拒否は教育次長との説明でした)が、真摯に向き合わなければ、対応にあたる職員さんは疲弊してしまうと案じます。「適正に審議した結果なので訓告を撤回するつもりはありません」ではなく、どのように審議したから適正なのかを説明していただかなければ、異議申し立てのできない訓告措置は無法地帯となります。

行政権が濫用されているのに、行政が「適正」と言えば根拠を示さなくてもそうなってしまうのであれば、権力の濫用の歯止めを誰がどうやってかけることができるでしょうか。

行政職員の方々も疲弊されておられると承知していますが、異議申し立ての機会も与えられない教職員の疲弊はさらに深刻にならざるをえません。

会場で発言くださった保護者の方も、「コロナ禍で先生方は懸命に頑張られたと思う。大阪市教育行政への信頼を失墜させているのは久保氏ではなく、教育委員会なのだと感じる」といったご趣旨の発言をされていました。各家庭も混乱をきわめる中でこのような表明をされたことの意義は、教育行政としてまずもって向き合うべきことではないでしょうか。

また、様々な市民団体が抗議している状況にも本日ふれさせていただきました。本日参加できた私たちだけではなく、これらすべての市民に対しても、根拠を示していただくまでは訓告撤回を求め続けなければなりません。ただし、教育委員会を敵視したいのではないのです。ガッツせんべい応援団の共同代表・増田氏が結びに話されていたように、市民と教育行政との意味ある対話をしたいのです。

ですから、仮に根拠が示せないのであれば、過去の誤りを素直に認めて撤回する君子豹変の姿勢を示していただければ、それ自体が英断だと考える姿勢でいるわけです。意地で自論の誤りを改められないことが、いま世界を見渡せば殺し合いに繋がる恐るべき現実を、われわれの誰もが現に目の当たりにしています。権限(権力)をもつ組織が民主的であり続けることができるのか、極めて重要な岐路にさしかかっていると感じます。

 本日はご参加くださった皆様、ご対応くださった皆様に深く御礼申し上げます。

ーーーーーー

私たちはこれからも教育行政と「対話」を続けながら、大阪の公教育について考えていきたいと思いますので、どうか今後とも応援よろしくお願いします。

 


📣ガッツせんべい応援団と大阪市教育委員会との「久保敬元校長の文書訓告取り消し」協議のご案内( レイバーネットHP)

2023-04-15 18:33:32 | 大阪市教育委員会

 

📣ガッツせんべい応援団と大阪市教育委員会との「久保敬元校長の文書訓告取り消し」協議のご案内

レイバーネットHPに掲載していただきました。

http://www.labornetjp.org/news/2023/1681543999315staff01

大阪の志水です

📣ガッツせんべい応援団と大阪市教育委員会との
   「久保敬元校長の文書訓告取り消し」協議のご案内

◆日時  4月18日(火)17時~19時(2時間)
◆場所  大阪市役所地下1階 第一共通会議室

※zoom参加も可能です。ご希望される方は、下記メールアドレスまで、会場参加もしくは
zoom参加を記載のうえ、お知らせください。
連絡先:zaza0924@yahoo.co.jp(志水)


 春の統一地方選前半が終わりました。大阪では、府知事選をはじめ市長選・府議選・市
議選において大阪維新の会は圧倒的な強さを見せ、維新政治続行が明白になりました。維
新がまったく争点にしなかった、いや争点にすれば不利と分かっているゆえできなかった
大阪へのカジノIR誘致問題ですが、それでも選挙結果によりカジノIR誘致は弾みがついた
ことはたしかです。現に、早速政府は大阪カジノIR計画を認定しましたが、これは大阪に
とって大問題です。しかし、ここではカジノIR問題ではなく、維新教育施策公約を振り返
り、本題に入りたいと思います。

 カジノもコロナも不利になるゆえ争点化を避けた維新の会は、知事選をはじめ最大の選
挙公約として掲げたのは「教育無償化」でした。たしかにインパクトのある公約ではあり
ました。ただ、その内容を精査していくと、過去の実績についても虚偽と言えるほどの不
正確な表現もあり、また、高校・大学の「授業料減額制度」をそのまま「授業料無償」と
表現することにも疑義がありました。それでも「教育無償化」というキャッチコピーは府
民にとっては魅力的に映ったかもしれません。ただ、この10年あまりの大阪の公教育を振
り返ってみると、「教育無償化」を打ち出すことより、今すぐにでも取り組まなけばなら
ない施策が多々あったはずです。それらについては一言も触れず、ただただ「教育無償化
」を唱える維新にはやはり不信しかありませんでした。

 さて、前書きがすっかり長くなってしまいましたが。ここからが本題です。
 2021年5月17日、松井一郎大阪市長に「提言」を出された木川南小学校久保敬校長(当
時)のことを覚えておられるでしょうか?「提言」は維新市政における学校の危機を如実
に示していたこともあり、マスメディアが大きく取り上げ、その反響は大きく、「提言」
は瞬く間に全国に広がり、多くの方々の共感を呼びました。

 ところが、大阪市教育委員会は、同年8月20日、久保敬さんを「文書訓告」に処しまし
た。文書訓告は、公務員が不祥事を起こした時に処される、懲戒処分より軽い処分です。
といっても、懲戒処分の場合は、不当だと思えば人事委員会に審査請求することができま
すが、文書訓告は不利益処分とはみなされず審査請求できないというのが教育委員会の説
明です。

 しかしいうまでもなく、久保さんは不祥事を起こしたわけではありません。にもかかわ
らず、なぜ「文書訓告」が発せられたのか?いくつもの団体が教育委員会に抗議をし、多
くの市民も処分撤回の声を上げました。ところが、教育委員会は「関係法令等に基づき慎
重に検討した結果、文書訓告とするのが妥当であると判断いたしました」と繰り返すばか
りでした。

 長年、維新政治のもとで、公教育の問題とかかわっていれば見えてきますが、行政は維
新施策を批判する久保校長を懲戒処分にしたいと考える松井市長をはじめ大阪維新の会に
忖度したとしか思われません。その証左に、大阪市議会においては、維新の会所属の議員
が懲戒処分を誘導するかのような発言がありました。

 しかし、処分はできないはずという声が多方面から巻き起こったことがあり、また、仮
に懲戒処分とした場合、訴訟ではおそらく敗けるだろうと判断したのか、行政すなわち大
阪市教育委員会は、「文書訓告」という懲戒処分ではなく「服務上の措置」という形で、
久保さんの言論を封殺しようとしたのだと思われます。

 文書訓告に対しても、不当だ、納得できない声が広くあがりました。久保さんご自身も
大阪市教育委員会に「文書訓告」の理由を問い糺す文書を出されましたが、回答はなしの
つぶてだったとのことです。八方塞がりの状態でしたが、久保さんを奮い立たせることに
なったひとつに、大阪公立大学の辻野けんま先生が、久保さんの「提言」さらには、それ
を理由に「文書訓告」となったことを世界に発信されたところ、アメリカ、ドイツ、キプ
ロス、インドネシア等さまざまな国の教育学者から「提言」に対し共感の声が寄せられた
こと、「文書訓告」の不当性も共有され激励のメッセージを寄せられたことによります。

 「文書訓告」は、懲戒処分ではないとはいえ、政治に忖度した“みせしめ”的な処分に
は違いありません。久保敬さんは、2月21日に大阪弁護士会に、文書訓告は不当である
旨の人権侵害救済申し立てをされ、私たち応援団も大阪市教育委員会に、文書訓告取り消
しの要請書を出しました。ところが回答は、「事実関係を確認したうえで、関係法令に基
づき慎重に検討した結果文書訓告とするのが妥当であると判断したところであり、取り消
す考えはない」というもので、私たちとしては、到底納得できるものではありませんでし
た。よって今回協議を設けることになった次第です。

 私が応援団に参加したのは、もちろん久保さんに対する「文書訓告」が不当であると考
えたからですが、それだけではありません。久保さんの「提言」を読まれた保護者の方か
ら「私たちだけではなかったんや。先生も同じことを考えてくれてはったんや」と聞きま
した。提言が、教員にも保護者にも、また多くの市民の心に響いたのは、立場の違いを超
えて、現在の大阪の教育の閉塞的な状況に対する批判と、そしてそれを何とかしなければ
ならない思いが共通してあったからです。

 政府は少子化対策として本年4月1日こども家庭庁を発足させました。しかし、それがど
れだけ市民の声が反映するかは未知数です。それならば、市民側からの行政への、あるい
は政治への積極的な問題提起が必要であると考えています。現在の公教育のさまざまな問
題について、現象面で起こっていることからどのような解決策が必要なのか、またそれだ
けにとどまらず、教員、保護者の垣根を超えて、さまざまな立場の人と意見を交わし合い
、学校とは何か?教育とは何か?提起できればと考えています。今回の協議がその糸口に
なればとも思います。

 協議にはどなたでも参加できます。また、zoomでの参加も可能です。どうか、久保敬さ
んの文書訓告取り消しをめぐって、政治の影響下にある行政と私たち市民の溝が少しでも
埋まる協議にしていくために、ご参加いただきますようよろしくお願いします。

関連資料

◆久保敬さんの大阪弁護士会人権侵害救済申立書
https://blog.goo.ne.jp/kubochan/e/670c4e1b74a836cc34b24d193a6d7b99
◆辻野けんまさん意見書
https://blog.goo.ne.jp/kubochan/e/b6e3980da3e9f25704926b0e5e0295e2
◆ガッツせんべい応援団の大阪市教委に対する要請書(2023年2月21日付)
https://blog.goo.ne.jp/kubochan/e/451989eec77b54e466a9bc597416b050
◆市教委からの回答(2023年3月20日)
https://blog.goo.ne.jp/kubochan/e/cc1822787294b8f9625c01ac60a10f8b
◆協議にあたっての質問
https://blog.goo.ne.jp/kubochan/e/0d66ea110f3d926527eb20b43ca806b2
◆以上の資料をまとめたもの(4.18協議の資料再掲)
https://blog.goo.ne.jp/kubochan/e/4a18686b54bf9ab29c0a4ae67025c9ea