『紙幣は語る』 中野京子
¥700+税 洋泉社(新書y) 2001/9/21発行
ISBN4-89691-564-X
> 住人のほぼ90%が男性という世界がある。紙幣著名人肖像ワールドだ。
> そのいびつな世界で、男たちから選ばれた女性、 つまり男たちも一目置かざるを得なかった「偉い女性」というのは、いったいどんな女性たちだろう?(3頁 まえがき)
第一部では世界各国の肖像を紹介。羅列、という感じで説明も浅いし、紙幣の写真もないしで正直つまらん。途中で読むのやめようかなーと思った。
しかし第二部で一人一人の女性の人となりをプチ伝記ばりに説明する文章が、いきいきとして急におもしろい! 名前を聞いたこともなかったインドネシアの独立運動の英雄、誰もが知ってるクララ・シューマン、藤井棋士以来注目のマリア・モンテッソーリ、等々。短い紙幅でよくここまでうまいことまとめたな、と感心するほど。
第二部だけででいいよ、この本www。
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