いっくんがこの暑い中
「山に探検にいく」と言い出した。
ちょっと凶暴なイノシシが出たり、ハチや蛇など、危険もいっぱいの森である。
暑くてしんどかったが、イヤイヤいっくんについていくことに。
いっくんは観察用に双眼鏡と虫眼鏡が一体になった玩具を持って意気揚々と山に出かけた。
気になる植物や虫がいると、それを使って楽しそうに観察するのだ。
ついて回る私は楽しげないっくんとは正反対にクタクタである。
が、この炎天下。
熱中症になっては大変なので、こまめに水分補給。
結局、山をぐるりと回って帰っただけの散歩となったが、それでもいっくんは楽しそうであった。
都会とは比べ物にならないような大きな猫じゃらしや、網にひっかかったままのカブトムシ、古びた家屋から飛び出すヤモリや、なにか判らない虫たちもいっくんにはドキドキワクワクの存在である。