1晩寝て、その翌日。
伴侶と父がチヌを釣りに出ることになったのだが、何故かいっくんが行きたがる。
「邪魔ばっかりで釣りにならんけぇのぉ…」と辟易した様子の父であったが、いっくんの強い熱意により、しぶしぶ連れて行くことに。
やはりいっくんも「男」として参加するべきだと踏んだのだろう。

残された女4人。
その間にこいちゃんと私は勉強をしたり、庭を散歩したりとのんびり過ごす。
昼前に帰ってきた3人。

うまい具合に3人で1匹づつ釣れたのだと言う。
いっくんも一人では持つことが出来ないほど大きなチヌを釣って、大満足である。
無理やりついて行った甲斐があるというものだ。
さて、お昼ご飯は皆で「尾道ラーメン」を食べに行くことになった。

釣りについていって、空腹らしい。

豚の背油と、だしが良くきいたスープが最高なのだ。
しっかりお昼を食べたところで、子供たちがせんべいを焼きたいといい始めた。

材料を貰い、なれない手つきでせんべいを裏返す。
やけどをしないように、気をつけて、慎重に作業。

失敗すると、まるで餃子のように丸まって焼きあがってしまうので、結構難しい。
形はともあれ、手作りのせんべいは格別の美味しさ。
しょうゆが香ばしく、焼きたての風味が堪らない。

最近は自分たちから「勉強するー!」と言って来てくれるのが助かる。
特に単純ないっくんはコラショのおかげで「勉強が好きだ」と言うまでに。
晩御飯は外でのバーベキュー。
この日は釣ったばかりのチヌのムニエルも加わった。
鮮度も抜群、大きさもばっちりで最高の味である。
海を眺めながら、さまざまな食材とともに頂く。


実家に帰ると満腹になるまで食べてばかり。
スローで幸せな時間はたっぷりと続いたのであった。