いっくんは学校の帰り道、色々な物を拾いたがる。
以前、幼稚園だったいっくんが落ちている指輪を拾おうとし、あまりにもあきらめが悪いので即興で指輪にまつわる怪談話(拾った人の所に持ち主だった女の人が怨霊となって現れる・・・云々)を作り上げ
「落し物を拾うと怖い目にあうぞ!」と脅しつけたのだが、落ちている物を拾いたい欲求は健在らしい。
先日は、車でもぶつけたのかライトの部分に使われるプラスチックを大事そうに持って帰り、光に透かして見ては「キラキラするねぇ・・・」とうっとり。
そうかと思えば、どこでとったのか2メートル以上はある枯れ果てたススキを嬉しそうに部屋の中までもって入ってきてビックリした。
破損したカーテンレールの金具だとか、綺麗めの葉っぱ、ビー玉、他にも数えきれないほど色々な物を持ち帰ってくるのだ。
今日は10センチ近くある丸い石を「宝石見つけたで!!」と持って帰ってきた。
奇行も目立つ。
先日お友達ママが目撃した所によると、ランドセルを投げ出し、大きめの溝に入り、トンネルのようにして遊んでいたらしい。
また、お友達ママに聞いたいっくんの帰り道の不思議な光景は、これである。
何のご利益があるのか、何かの願掛けでもしているのか、少しずつここに石を盛るのだという。
どんな気持ちで何のためにやっているのか、いっくんに確認したことはない。
確かに私も小学生の頃、スズメを拾って帰ったり、犬を拾ったり、と何かしら拾って帰って親を困らせていた記憶があるから、いっくんの気持ちも判らないでもないが、本当に変なところが似てしまったものである・・・