ビジネス本・自己啓発本☆読書日記

元気が出たビジネス本・自己啓発本を読んだ感想をまとめます!

「経済古典は役に立つ」竹中平蔵:著(光文社新書)

2011年01月31日 | 日記
本書にでてくる経済学者は
アダム・スミス、マルクス、ケインズなど
教科書などでおなじみの方々。


個々の理論が素晴らしいことは言うまでもありませんが
必ずしも今の時代に求められている理論とは限りません。


それは個々の経済理論が、
当時の時代背景を色濃く映し出していることを
意味しています。


アダム・スミスの「神の見えざる手」という理論は
いまの経済の立て直しに貢献するとは到底思えないのですが
彼の生きた時代は、
まだ「経済」という分野の概念すら確立しておらず
市場の動きが「神を冒とくする行為」とされていた中で
画期的かつ先進的な理論だったのです。


そのほかの経済学者の章を読んでも同様のケースがたくさんありました。


経済学というと、小難しい数字がたくさん並んでいるイメージがありましたが
「経済は、常に時代の流れを反映していく」
ものであることに気づかされます。


著者はあの小泉内閣で活躍された竹中氏。
彼の新自由主義的な手法に、当時の私は強い拒否感を持っていましたが
竹中氏の当時の手法はも、
時代の流れだったのかなぁ。
というように思うようになりました。