ビジネス本・自己啓発本☆読書日記

元気が出たビジネス本・自己啓発本を読んだ感想をまとめます!

「生物と無生物のあいだ」著:福岡伸一(講談社現代新書)

2011年02月11日 | 日記
少し難しい話も多いけど、
知的好奇心をくすぐる一冊です。
難しい解説ともに、DNAや科学者のエピソードを、
最大限に読者の想像を膨らませてくれる文章も魅力的です。

私たちの細胞は、作られた瞬間に消滅し、また新しい細胞が生まれていく。
その繰り返し。
日々の身体の変化に気が付かないのに、
実は、秒単位で自分の体は生まれ変わっているという事実に驚きです。
自分であって、2度と同じ身体は再生されない。
細胞はすごい勢いで生まれ変わっているのに、
自分の身体は見た目の形を変えることがない。
これを「動的平衡」というそうです。
細胞は動いているのに、体は平衡。あぁ、納得。
いろいろ難しいお話もあったけれど、この不思議な仕組みが分かってよかったです。

次回は、「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」も読んでみたいと思いました。



「デフレの正体」藻谷浩介:著(角川oneテーマ21)

2011年02月01日 | 日記
普段買い物に行って気づくことは、
世の中はデフレだなぁということ。


では、デフレはなぜ起こるのでしょう。
それは、100年に1度の不景気だから!


と思っていたら、
本書にその常識を一気に覆されてしまいました。


本書によると、デフレの減少は、一言でいうと
人口減による、内需の低下です。


統計を見て、ちょっと考えてみればわかる事実を
マスコミはあまり取り上げてこなかった気がします。


人口減の話題は
常に社会保障費の問題が先にありました。


でも、人口減がもっと身近な「消費」に与える影響も大きかったのです。


問題の核心は、単に人口減少ということではなく、
生産年齢人口(16-64歳)の割合の低下です。
この世代が、実社会で働き、自ら所費をする主体となります。


そして、生産年齢人口が減少の中には
いわゆる「就職氷河期」に就職できなかった若者の割合が
多く含まれていることが挙げられていました。


企業が採用を抑え、人件費を削ってきたことは
生産・消費の主体人口を減少させ、内需の低下を招くことになり、
社会全体にとって、大きな傷あとを残したのです。


これは、高度成長期に企業が環境破壊をしてきたことに匹敵するくらいの
社会的ダメージの大きさと同じです。
人件費を削って利益を上げています、と声高々にうたっている企業は
環境に配慮せず利益を上げています、というのと同じくらい恥ずかしいことになる
と述べられていています。


このような人口減少社会の中で
解決策案はいくつか挙げられていましたが、
その中でも特に良案だと思ったのが
「女性の就労と経営参加を当たり前に」ということです。


日本は専業主婦の割合が高いのが特徴です。
働きたと思っている専業主婦が少しの時間でも働けるようになることで
夫に遠慮していた買い物も、できるようになります。
私の感覚では、女性は男性よりも買い物好きですから(笑)


女性の消費を増やせば、企業の利益も上がる。
しかも、福井、島根、山形など女性の就業率が高い県ほど、
出生率も高いという統計もあります。
就労を希望している女性が働きやすい環境に
いち早く世の中が動いてくれることを望みます。


本書の良さは、この記事では書ききれませんでした。
興味のある方は、ダマされたと思って、一度読んでいただければと思います。

「経済古典は役に立つ」竹中平蔵:著(光文社新書)

2011年01月31日 | 日記
本書にでてくる経済学者は
アダム・スミス、マルクス、ケインズなど
教科書などでおなじみの方々。


個々の理論が素晴らしいことは言うまでもありませんが
必ずしも今の時代に求められている理論とは限りません。


それは個々の経済理論が、
当時の時代背景を色濃く映し出していることを
意味しています。


アダム・スミスの「神の見えざる手」という理論は
いまの経済の立て直しに貢献するとは到底思えないのですが
彼の生きた時代は、
まだ「経済」という分野の概念すら確立しておらず
市場の動きが「神を冒とくする行為」とされていた中で
画期的かつ先進的な理論だったのです。


そのほかの経済学者の章を読んでも同様のケースがたくさんありました。


経済学というと、小難しい数字がたくさん並んでいるイメージがありましたが
「経済は、常に時代の流れを反映していく」
ものであることに気づかされます。


著者はあの小泉内閣で活躍された竹中氏。
彼の新自由主義的な手法に、当時の私は強い拒否感を持っていましたが
竹中氏の当時の手法はも、
時代の流れだったのかなぁ。
というように思うようになりました。



「宇宙は何でできているのか」村山斉:著(幻冬舎新書)

2011年01月01日 | 日記
理系苦手の私にとっては、
本書の内容を全て理解するには
正直難しい内容でした(^^;)

しかし、宇宙のナゾについては
理系苦手であったも
分かりやすく、しかも興味深い内容でした。

例えば、
宇宙のエネルギーの構成比率は
星と銀河がが、たった0.5%で
暗黒物質が23%
暗黒エネルギーが73%であること。
しかも暗黒物質、暗黒エネルギーの正体が
いまだ分っていないとのこと。

太陽は銀河系にある何千億個という星の中の
ごくありふれた星の1つにすぎないこと。
また、宇宙の中には同じような銀河が
何億個も見つかっているということ。

そして、
宇宙は速度を変化させながらも
いまだに拡張し続けていること。
それにともなって
暗黒エネルギーが薄まらずに存在しているということ。

これらは本書に描かれている宇宙のナゾの一部にすぎませんが
あらためて宇宙のスケールの大きさに脱帽です。

「残念な人の思考法」著:山崎将志(日経プレミアシリーズ)

2010年12月22日 | 日記
残念な人。
私のことです。

仕事で何かと残念な人にとっては、
是非読むべき本です。

仕事で残念な人にならない方法や思考法が
分かりやすく述べられています。

しかし、本書で述べられてる具体的な思考法よりも
残念な人にならないための方法を考えるきっかけになった
著者のエピソードの方が印象に残りました。

著者が病気の療養の際に、
ある程度のお金がないと、人生の選択肢を狭くしてしまうとを感じたこと。
入院中は会社とのやりとりは事務連絡のみで
退院後、会社に戻ったら
「よく働く機械が修理工場から直って出てくるのを待つ」雰囲気があり
もう組織は頼れないと思ったこと。

それを踏まえたうえで、
プライオリティ(=優先順位。ここでは最優先事項という意味だと思う)
が「組織で認められ、昇進していくこと」から
「一人でも食べていける能力を身につけること」に変わったそうです。

著者は、プライオリティは状況依存的だと述べています。

なるほど。
自分のそのときの状況や体調にあわせて
人生の大きな目標を考えていくことは
非常に大切です。

それは、例えば、「わが社で出世して社長になりたい」とか
「○○の分野で社会貢献したい」とか
「そうじ完璧なカリスマ主婦になって本が出したい」
のような、大きな目標ではあるけどある程度具体的な人生の指標で、
この目標があってはじめて
日常や仕事での具体的にすべきことが見えてくるのだと思います。

いまの私は、日々何となく忙しくすごしていて
人生の指標となるような大きな目標がなく、
ヨガにいったり、食事に気を使ったりしていますが
それが、何の大きな目標のためかは、まだよく分かりません。
とりあえず今は、体調管理のため^^;

人生の大きな目標を定めた上で、
本書をもう一度読んでみると
また違った視点で楽しめるかもしれません。