ビジネス本・自己啓発本☆読書日記

元気が出たビジネス本・自己啓発本を読んだ感想をまとめます!

一生働く覚悟を決めた女性たちへ(古川裕倫)

2011年08月05日 | 日記
題名からして、どんなお説教をされるかビクビクしていましたが、まるで直接語りかけてくれるような口調で、やさしく分かりやすく、女性が働くことについて考えるきっかけを与えてくれました。古川さんみたいな人が上司だったらいいのになぁ。


でも女性が働くことについて、ゆるやかにいきましょう、とは決して言わず、口調はやさしいけど、社会や組織の厳しい現実を突き付けられました。その厳しい現実を踏まえた上で、どうせ一生働くなら、楽しく働きましょう、と希望を与えてくれる一冊です。


楽しく働くためには、自分の能力に限界をつくらないこと。何事も積極的に取り組むこと。当たり前だけど、忘れがちなことも思い出させてくれました。


そして、これからは女性が活躍する時代が来ることを、直球で私たちに投げかけてくれていることが、私にとっては非常に勇気付けられました☆


不幸になる生き方(勝間和代)

2011年08月02日 | 日記
人生においてなるべく不幸になりにくい行動をとりつづけることが結果として幸福につながる、という逆説的な幸福論を分かりやすく説明してくれる一冊です。


他人に責任を押し付け、周囲を批判ばかりする「他責の人」は、不幸になる生き方に近づいていること。


逆に自分の人生の責任を自分でとる覚悟ができている「自責の人」は幸福の道を歩むことができる、というものです。


周りは何で分かってくれないんだろうと、落ち込んでる時にこの本に出会い、少し反省し、少し心が晴れました。


周りのせいにばかりしていては幸せにはなりません。自分で考えて、周りの皆を巻き込んで、少しづつ前に進んでいきたいと思いました。


いつも元気をくれる勝間さんに感謝です☆


「日本はスウェーデンになるべきか」:高岡 望(PHP新書)

2011年03月29日 | 日記
高福祉、高負担のスウェーデンという国に
憧れつつも、日本も倣うべきか。
以前から少しだけ疑問に思っていました。

本書では、この高負担、高福祉のからくりを
国の政策としてどうあるべきかという観点よりも
スウェーデンの国民性や生活習慣の観点から詳しく説明しています。
参考文献、引用データがたくさん挙げられている点でかなり安心です。

スウェーデン人の
横並び意識が強い、内気でシャイという国民性は
日本人にとって身近に感じられますが
自律した強い個人、規則に基づく組織力を備えた国民性という面は
必ずしも日本で大切にされていることではないような気がします。

特に、インパクトが強かったのは
「規則に基づく組織力」です。

一見すると、そんなことを重んじていては面白くなさそうに感じられますが
実は、理にかなったものだということが分かります。

スウェーデンでは常に
人にやさしい規則をみんなで考え
決められた規則に必ず従うことによって
無用なトラブルを避けることを心掛けているそうです。
自然環境の厳しい北国で、効率的に生きていく術ともいえるものです。

このような国民性、環境があって
はじめて、高負担、高福祉が成り立つのです。

日本においても
制度をすぐにでも導入したらよいというものではなく
自律した強い個人、規則に基づく組織力を
どのくらい受け入れられるかによることだということが分かりました。

で、表題の
日本はスウェーデンになるべきか。

スウェーデンのようになるべきではあるけど
地域内、家族親戚内での助け合い、
建前うんちくの強い日本の社会では
当分の間は、無理。

というのが、私の考えた答えです。

「生物と無生物のあいだ」著:福岡伸一(講談社現代新書)

2011年02月11日 | 日記
少し難しい話も多いけど、
知的好奇心をくすぐる一冊です。
難しい解説ともに、DNAや科学者のエピソードを、
最大限に読者の想像を膨らませてくれる文章も魅力的です。

私たちの細胞は、作られた瞬間に消滅し、また新しい細胞が生まれていく。
その繰り返し。
日々の身体の変化に気が付かないのに、
実は、秒単位で自分の体は生まれ変わっているという事実に驚きです。
自分であって、2度と同じ身体は再生されない。
細胞はすごい勢いで生まれ変わっているのに、
自分の身体は見た目の形を変えることがない。
これを「動的平衡」というそうです。
細胞は動いているのに、体は平衡。あぁ、納得。
いろいろ難しいお話もあったけれど、この不思議な仕組みが分かってよかったです。

次回は、「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」も読んでみたいと思いました。



「デフレの正体」藻谷浩介:著(角川oneテーマ21)

2011年02月01日 | 日記
普段買い物に行って気づくことは、
世の中はデフレだなぁということ。


では、デフレはなぜ起こるのでしょう。
それは、100年に1度の不景気だから!


と思っていたら、
本書にその常識を一気に覆されてしまいました。


本書によると、デフレの減少は、一言でいうと
人口減による、内需の低下です。


統計を見て、ちょっと考えてみればわかる事実を
マスコミはあまり取り上げてこなかった気がします。


人口減の話題は
常に社会保障費の問題が先にありました。


でも、人口減がもっと身近な「消費」に与える影響も大きかったのです。


問題の核心は、単に人口減少ということではなく、
生産年齢人口(16-64歳)の割合の低下です。
この世代が、実社会で働き、自ら所費をする主体となります。


そして、生産年齢人口が減少の中には
いわゆる「就職氷河期」に就職できなかった若者の割合が
多く含まれていることが挙げられていました。


企業が採用を抑え、人件費を削ってきたことは
生産・消費の主体人口を減少させ、内需の低下を招くことになり、
社会全体にとって、大きな傷あとを残したのです。


これは、高度成長期に企業が環境破壊をしてきたことに匹敵するくらいの
社会的ダメージの大きさと同じです。
人件費を削って利益を上げています、と声高々にうたっている企業は
環境に配慮せず利益を上げています、というのと同じくらい恥ずかしいことになる
と述べられていています。


このような人口減少社会の中で
解決策案はいくつか挙げられていましたが、
その中でも特に良案だと思ったのが
「女性の就労と経営参加を当たり前に」ということです。


日本は専業主婦の割合が高いのが特徴です。
働きたと思っている専業主婦が少しの時間でも働けるようになることで
夫に遠慮していた買い物も、できるようになります。
私の感覚では、女性は男性よりも買い物好きですから(笑)


女性の消費を増やせば、企業の利益も上がる。
しかも、福井、島根、山形など女性の就業率が高い県ほど、
出生率も高いという統計もあります。
就労を希望している女性が働きやすい環境に
いち早く世の中が動いてくれることを望みます。


本書の良さは、この記事では書ききれませんでした。
興味のある方は、ダマされたと思って、一度読んでいただければと思います。