はぐれぼけぼうし

鹿児島拠点の日記をメモ的に残す。

みんなバブル健忘症

2007年10月11日 08時27分47秒 | 社会環境とともに
発信箱:みんなバブル健忘症=町田幸彦(欧州総局)毎日新聞 2007年10月11日 0時06分 http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20071011k0000m070148000c.html に以下のような記事が載っていた。経済オンチだが、不思議と共感した。

日本は格差問題などを抱えながらも景気回復を続けている。不安材料の一つは米経済の動向だ。低所得者向け高金利住宅融資(サブプライムローン)の焦げ付き問題の余波をどう見定めるか。最近の経済論議はこの点に集中しているが、グリーンスパン前米連邦準備制度理事会(FRB)議長には「諦観(ていかん)」ともいえる視点があるようだ。

 「米国の景気後退の可能性は3分の1」。グリーンスパン氏は3月、こう述べた。それが住宅金融問題の影響で「3分の1から2分の1の間になった。まだ半分に達していない」と修正した(10月5日付アイリッシュ・タイムズ紙)。先行きが鮮明になるのは12月下旬か来年初めだという。

 これとは別にグリーンスパン氏の先週のロンドン講演がおもしろかった。金融政策や景気観測の話題にからめ、人間の経済行動の不可解さを繰り返し語っていた。

 「人間は一つのバブルが起きて次のバブルが始まっても、何も学んではいない。どうしてバブル経済の教訓を学ばないのか。人の本質は変わらないものだ」

 だから、うまいもうけ話に群がるバブル経済が人々の「陶酔感」によってふくれ上がった末、その反動で「恐怖感」に転じて無残につぶれる循環は終わらない。市場の自由な機能を重視するグリーンスパン氏はそれを突き放して眺めている。「人間は合理的に行動するわけではない」

 我々はバブル経済の苦い経験を忘れてしまう。同氏の警告だ。日本経済は80年代末から90年代初頭、バブル状態だった。あの熱狂の時代を覚えていますか?


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