逗子高・逗葉高校の統合計画についての私見

2018年10月13日 | 同窓会
皆さまお久しぶりです。
昨年の同窓会から早一年経ちますがお変わりないでしょうか。
新聞紙面等でご存知の方も多いと思いますが、2023年度からの県立高校の
統廃合計画に逗子高が入っております。逗葉高校との統合になり、活用校(統合後校舎等を使う学校)
は逗葉高校と計画されております。逗葉高校と逗子高を比べれば逗子高校のほうがはるかに通学に便利ですし
校庭も広く豊かな自然に囲まれた優れた環境です。
私はこれから入学してくる子供達の為に反対の意見を教育委員会に送付しようと思っておりますので、その全文を
アップします。ご賛同いただける方は同窓会宛にメールでのご連絡をお願いします。皆様のご支援をいただきたく思いますので
よろしくお願い致します。

神奈川県教育委員会 教育委員様

県立高校改革Ⅱ期計画 
逗子高校・逗葉高校の統合についての意見

10月2日付神奈川新聞の紙面により掲題の統合計画の具体的内容を知り意見を申し上げたくお送り致します。今回発表されました計画によりますと統合後の活用校は逗葉高校となっており、その理由として「敷地がより広く、建物も新しいというハード面での優位性のほか通学利便性や地域に根ざした学校作りをする上での立地などを考慮した」(タウンニュース紙面より)となっております。しかし統合後にこの学校に通学する生徒の事を考えるならばこの結論はいかがなものでしょうか。

「敷地がより広く」とありますが地図で比較しますとさほど差があるとは思えません。逗葉高校は敷地内に植樹された部分がありこの緑が生徒達に憩いを与えている事、隣接する住宅地との距離を置くことにより学校内の音が近所に届きにくくするなどの効用があると思われます。逗子高校は周囲を豊かな自然の緑に囲まれており敷地内をほぼ学校施設にのみ使用しており、有効に活用できていると思います。記録上の面積をもって「敷地がより広く」というのは根拠としておかしいのではないでしょうか。現状を確認した上での事とは思えません。
「建物が新しいというハード面」に関しましては逗子高校の校舎は昭和40年から44年にかけての建設、その後耐震対策が取られているそうです。逗葉高校は昭和54年から現校舎を使っておりますので約10年新しい事になります。しかし後述致します事情を考えますとこの程度の差は問題にならないと考えます。

「通学利便性」ですがこれは最大の問題と思います。逗子高校は最寄りの駅が京急線神武寺駅で学校までは平坦な道を1キロ弱で到着します。JR線利用者でもJR逗子駅から京急線新逗子駅まで約5分で乗り換えが可能です。またJR逗子駅から逗子高校まではバスの利用も可能です。それに比べ逗葉高校は桜山の高台の上に立地しておりますので最寄りのJR東逗子駅から約1.6キロ、しかも途中からは坂がありますので特に登校時は坂を上ることになります。
JR逗子駅からバスの利用は可能ですがこれは保護者にとって大きな負担になります。

両行共に横須賀三浦地区を主な学区としておりますので電車通学者は京急線の利用者が多いのではないでしょうか。京急線とJR横須賀線の駅を見ますと、三浦半島方面の久里浜、横須賀、田浦の3駅は京急線の駅と接近しています。利用者が多い京急線の駅からはるか遠くの学校を活用校とするのは通学利便性を考慮したとは到底言えません。


最後に「地域に根ざした学校作り」ですが、逗子高校は周囲に住宅がありませんので体育祭や部活動で大きな音が出ても苦情が寄せられる可能性は極めて低いと思います。反対に逗葉高校は住宅地に隣接していますので常に周辺住民に配慮しなければなりません。それは生徒の活動の委縮につながるものであります。生徒がのびのびと学校生活を送るためにより良い環境を提供するのは設置者としての責務ではないでしょうか。

以上の理由から統合後の活用校は逗子高校とする事がこれからの利用者である生徒、保護者にとって良き選択だと思います。逗葉高校も高台の景色の良い場所ですがあまりに不便です。ますます進む少子化の中で利用者主体の判断をしなければ敬遠される事になりかねません。委員会の皆様方には再度ご検討をされます事を要望致します。