このところ、コンサートづいています。
昨日は、古巣である中世音楽合唱団の演奏会に
行ってきました。
と言っても、お客としてではなく、
受付のお手伝いをしてきました。
この合唱団は、今から60年も前、
音楽学者の皆川達夫先生が、
まだ、学生の頃に、
研究もかねて始められたもの。
今でこそ、ヨーロッパの中世・バロックの曲を歌う
日本の合唱団も増えていますが、
当時、しかもネウマ譜を見ながら歌う人たちなんて
おそらくほかにいなかったことと思います。
私は、この合唱団に、高校の卒業式の直前から、
第1子出産までの約8年ほど、
通わせていただきました。
(歌うときはほとんど五線譜の楽譜でしたが)
4人の子育てに追われてかれこれ四半世紀。
すっかりご無沙汰しておりました。
この間、合唱団のメンバーにも当然、入れ替わりがあり、
私が存じ上げている方は半分くらいになっていました。
それでも、久々に聞くハーモニーの音色は、
昔と変わらず。
皆川先生も、相変わらずお元気で、
なんだかとても嬉しく思いました。
演奏を味わえたのは、本番前のステリハの一時でしたが、
時空を超えて、そのハーモニーの中に入っていく
自分を感じながら、
幸せ感を味わいました。
そんな時間を、長いこと忘れていたような気がしました。
理屈や思考なく、ただ、その一瞬を味わい
そこに身を任せる時間。
それは、その時々を、全身全霊で味わいながら
生きていくためにも、
必要な心の栄養だなあ、と
改めて思いました。
これからは、そんな時間を増やしていきたいと思います。